新型トヨタ ヤリス&ホンダ フィットの登場で、一気に手に入れやすくなった超人気コンパクトカー3選
2020/07/28
▲欧州車風味の走りの味が特徴の新型トヨタ ヤリスと、広い室内はそのままにより進化した新型ホンダ フィット。ほぼ同時期にデビューしたことで、同クラスの中古車が急増。加えて新型コロナの影響で需要が減ったこともあり、お買い得になったコンパクトカーが増えている買い替えで同クラスの中古車が市場に増えたため、値落ちが進んだ
今年2月に相次いで登場した、全長約4mのコンパクトハッチバック、新型トヨタ ヤリスとホンダ フィット。
どちらも人気を集め、4月の新車販売台数でヤリスが1位、フィットが2位となるなど、好調なセールスを記録している。
当然これら2台への乗り替えによって、それまで乗られていた車が一気に中古車市場に流れている。
中古車には新車のような定価がなく、その価格は大原則として「需要」と「供給」のバランスによって成り立つ。
例えば、100台あるA車を欲しいという人が200人いるとすると、100人は必ず購入できない。
だから、多少価格が高くてもA車を手に入れたいという心理が働くため、価格はあまり安くならない。
逆に、100台に対して欲しい人が10人なら、なるべく安い車を見つけようとする。
このような仕組みで中古車の価格は決まるのだ。
これを踏まえてヤリスとフィットの人気を見ると、両車の下取り車は同じようなサイズのコンパクトカーが多いと予想できるため、このクラスの中古車の台数がグッと増えていると思われる。
しかも、4月以降は新型コロナの影響で客足も遠くなり、販売店としては少しでも早く売りたいと、値下げに動きがちだ。
調べてみるとやはり、値落ちの激しい下記の3台を見つけた。どれも今まで人気の高かったモデルばかり。
この3台をもともと狙っていた人はもちろん、同じクラスの車を検討していた人や「何かおトクな車ないかなぁ」と思っていた人も、今がチャンス! ぜひ検討してみてほしい。
購入後のランニングコストも財布に優しい人気モデル
トヨタ アクア(初代・現行型)
▲2013年11月、2014年12月、2017年6月にそれぞれ足回りが改良されるなどして、乗り心地が向上。2014年12月に最低地上高を高めたSUV風モデル「X-URBAN」(2017年6月には後継モデルのCrossoverとなる)が追加された
▲アイドリングストップ時でも作動するオートエアコンを全車に標準装備。ハイブリッド用のバッテリーは後席シート下に収められているので、ラゲージ容量は305Lと十分広いヤリスの旧型にあたるのは本来ヴィッツだが、ほぼ同じサイズのハイブリッド専用車であるアクアからも乗り替えが進んだようだ。
4月時点の中古車平均価格が約102万円だったのが、原稿執筆時点で約91万円と2ヵ月ちょっとで約11万円も値落ちしている。
ちなみにヴィッツは約7万円落ち。セールス自体もヴィッツよりたくさん売れていた分、乗り替え台数が多かったこともこの差につながったようだ。
▲直近3ヵ月の現行型アクアの平均中古車価格&流通台数2代目プリウスの1.5Lエンジン+モーターのハイブリッドシステムを搭載し、プリウスよりコンパクトなハイブリッド専用車として2011年にデビューしたアクア。
当初の燃費は35.4km/L(JC08モード燃費)だったが、2013年にはシステムの改良で当時の世界最高となる37.0km/L(JC08モード燃費)を、2017年6月にはクラストップの38.0km/L(JC08モード燃費)を記録した。
購入後のランニングコストも抑えたいという人にはオススメのエコカーだ。
2015年11月、一部グレードに衝突被害軽減ブレーキを含む「トヨタ・セーフティ・センスC」を標準装備し、2018年4月に昼間の歩行者検知機能を追加(名称をトヨタ・セーフティ・センスに変更)している。
デビュー時の車両本体価格は169万~185万円。
原稿執筆時点(2020年7月22日)で中古車は8000台以上と豊富。支払総額50万円以下で絞っても290台以上あり、総額約30万円という物件も見つかる。
走行距離5万km以下・修復歴なしで絞っても5300台以上、「トヨタ・セーフティ・センスC」を標準装備した2016年式以降も3300台以上あって選びやすい。
▼検索条件
トヨタ アクア(初代・現行型)×全国燃費から走りのモデル、4WDとバリエーションが豊富
ホンダ フィット(3代目)
▲デビュー時の1.3Lガソリン車は10・15モード燃費は26.0km/L(JC08モード燃費)、1.5L(RS)は19.0km/L(JC08モード燃費))2017年6月のマイナーチェンジで、ボディ剛性の強化や足回りの改良により、乗り心地の向上が図られた他、静粛性も高められた
▲同社お得意のセンタータンクレイアウトにより低床で、広々とした室内空間を確保。2015年9月に一部グレードを除き、プラズマクラスター機能付きフルオートエアコンが標準装備となった旧型から新型へ乗り替え、という王道パターンによって中古車価格の値落ちが進んだのはフィットだ。
中古車平均価格は昨年末から今年3月まで、120万円前後をいったりきたりしていたが、4月以降一気に値落ちし、原稿執筆時点で約17万円値落ちの約103万円に達している。
▲直近3ヵ月の3代目フィットの平均中古車価格&流通台数2013年にデビューしたフィット。1.5L+モーターのハイブリッドモデルは36.4km/L(JC08モード燃費)と、当時のアクアを抜いて国内トップとなった。
他に1.5Lモデルと1.3Lモデルが用意され、1.3LはCVTか5速MTが、1.5Lは6速MTかCVTが、ハイブリッドモデルは7速AT(デュアルクラッチMT)が組み合わされた。
走りを楽しむRSもある他、降雪地域などにうれしい4WD車もある。
また、ベビーカーを立てたまま後席スペースに載せられるなど、ラゲージの使い勝手の良さも魅力だ。
2014年10月(ハイブリッドモデルは同年12月)に衝突被害軽減ブレーキを含む「あんしんパッケージ」を一部グレードを除いて標準装備。
2017年6月には衝突被害軽減ブレーキだけでなく、車線維持支援システムや全車速追従型のアダプティブ・クルーズ・コントロールなども含む「ホンダセンシング」搭載モデルを設定した。
同時にハイブリッドモデルの燃費は37.2km/L(JC08モード燃費)に向上した。
デビュー時の車両本体価格は126万5000~193万円。
原稿執筆時点で5600台以上見つかり、支払総額約40万円から探せる。50万円以下は約30台。また、衝突被害軽減ブレーキ付きは3000台以上となる。
▼検索条件
ホンダ フィット(3代目)×全国初期モデルでも安全性が高く、質感の高いインテリアも魅力
マツダ デミオ(4代目)
▲2015年にディーゼルエンジン車の静粛性が高められた他、全車「人馬一体」感を高める改良が施された。2016年にはステアリング操作の微修正が減る「Gベクタリングコントロール」を全車に標準装備し、足回りも改良されて、操縦性と乗り心地を向上した
▲このクラスでは珍しい本革(合皮ではない)をたっぷりと使った仕様も用意された。またマツダコネクト採用車はソフトウエアのアップデートを、ディーラーへ行かずとも行える自身はモデルチェンジしなくても、ライバルの中古車が増えることで値落ちした車もある。
2019年9月の一部改良とともに、名前が「マツダ2」となった「デミオ」はまさにそうだ。
マツダ2に切り替わったことで、昨年11月の約126万円をピークとして順調に値落ちを続け、そこにライバルの2車が中古車市場に出回ったことで大きく値を落としている。
中古車平均価格は原稿執筆時点で、昨年11月時点と比べて約20万円値落ち、今年4月と比べても約10万円値落ちの約106万円となっている。
▲直近3ヵ月の4代目デミオの平均中古車価格&流通台数上記2台と違いハイブリッドモデルはないが、逆にこのクラス唯一のディーゼルエンジン搭載モデルをラインナップするデミオ。
また、このクラスの中では特にインテリアのクオリティが高いモデルだ。
2014年9月に登場し、当初は1.5Lディーゼルか1.3Lガソリンエンジンが搭載され、いずれも6速ATかMTが選べ、4WD車も用意された。
2018年に1.3Lガソリンが1.5Lガソリンエンジンに切り替わった。
衝突被害軽減ブレーキを含む先進安全機能「アイ・アクティブセンス」は、デビュー時点で13Cを除くグレードに標準装備。
2017年には全車標準装備となり、前後誤発進抑制機能などが加わるなど機能が進化している。
デビュー時の車両本体価格は135万~219万2400円。
原稿執筆時点で2300台以上見つかり、約半数がディーゼル車だ。
最も手頃な価格で支払総額は約60万円と、最安値帯の価格は上記2台よりは多少高いが、それでも十分お得な状況といえるだろう。
▼検索条件
マツダ デミオ(4代目)×全国
ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
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