【ダイハツ テリオスキッドの中古車を買うなら?】オススメの選び方や相場、グレードなどを徹底解説
2021/03/17

ダイハツ テリオスキッドの中古車は今
2代目スズキ ジムニーのライバル車として、1998年10月に登場したテリオスキッド。本格的な悪路走破性を備えた希少な軽4WD車だったが、後継モデルが出ることなく、1代限りで2012年6月に生産が終了した。
原稿執筆時点での中古車台数・平均価格は約400台・約30万円。ライバルより台数は少ないが、価格は安く、お手頃な本格派軽4WD車だ。
ここからは2006年8月のマイナーチェンジで前期型と後期型に分け、それぞれの特徴や中古車相場について紹介する。
テリオスキッド(前期型)の特徴と中古車相場
■テリオスキッド(前期型)DATA
生産期間:1998年10月~2006年7月
中古車流通量:約220台
中古車価格帯:10万~60万円


■テリオスキッド(前期型)の特徴
前年に登場した1.3Lの本格派4WD車、テリオスを軽自動車規格にリサイズしたモデルが、1998年10月に登場したテリオスキッドだ。そのため、ビルトインフレーム式+縦置きエンジンという、同社の他の軽自動車とは異なるボディ構造となっている。
デビュー時は、悪路走破時に便利なデフロック機能を備えるフルタイム4WD車のみだったが、2000年1月に2WD(FR)モデルも追加された。
搭載されたエンジンは最高出力60psのターボと、最高出力64psのインタークーラー付きターボの2種類があり、いずれも5速MTまたは4速ATが組み合わされた。
エンジンの種類を問わず、スポーティな外観を備えるカスタム系が用意されていて、グレード名に「エアロダウン」や「カスタム」といった言葉が付けられている。なお、2003年8月のマイナーチェンジで内外装の変更が行われるとともに、カスタム系の名称が「カスタム」に一本化された。
■テリオスキッド(前期型)の中古車相場
年式相応に走行距離5万km超が約200台と9割以上を占め、そのうち10万km超は70台以上となり、ほとんどが支払総額80万円以内で狙える。逆に5万km未満は30台に満たないが、それでも低年式車であれば支払総額30万円から狙える。なお、2WDと4WDの割合はほぼ同数で、約半数がカスタム系となる。
前期型は同じ660ccターボながら60psと64ps仕様の2種類あるが、64ps仕様となる「エアロダウン」「X」「CX」は約70台見つかり、その半数以上が4WDだ。ただし、走行距離5万km未満の物件は10台に満たない。60ps仕様と価格差はほとんどないので、エンジンの種類こだわりがないなら、走行距離や予算を重視して選んだ方がいいだろう。
MT車は40台ちょっとと台数が少なく、AT車よりもやや価格が高い。本格的な悪路走破を楽しむのでなければ、AT車の方が狙いやすい状況だ。
▼検索条件
ダイハツ テリオスキッド(初代)×1998年10月~2006年7月生産モデル× 全国テリオスキッド(後期型)の特徴と中古車相場
■テリオスキッド(後期型)DATA
生産期間:2006年8月~2012年6月
中古車流通量:約180台
中古車価格帯:10万~100万円



■テリオスキッド(後期型)の特徴
2006年8月のマイナーチェンジでは、エンジンは64psのインタークーラー付きターボに一本化され、それに伴いグレード構成もシンプルになった。
同時に内外装もリファインされた。外装についてはカスタム系グレードに新意匠の大型エアロバンパーを採用、よりスポーティで精悍なイメージになった。
内装は、シートおよびラゲージフロアカーペットに撥水加工が施されたのが特徴だ。これなら濡れたままのギアをサッとしまえるなど、アウトドアシーンで使いやすいし、子供が飲み物をこぼしても拭き取りが簡単なため便利だ。
■テリオスキッド(後期型)の中古車相場
後期型の物件は約180台あり、うち走行距離5万km超が約140台と8割以上を占める。年式が新しいこともあり、10万km超は約30台と前期型よりは少ない。
グレードの内訳を見ると、カスタム系が7割以上、4WDも約7割近くと、それぞれ前期型よりも多いのが後期型の特徴だ。カスタム系の価格はやや高いが、2WDと4WDでの差はあまりない。
後期型のほとんどの物件が支払総額100万円以内で狙え、走行距離5万~10万kmなら支払総額20万円ほどから、走行距離5万km未満でも支払総額約40万円から狙える。手頃で本格派の軽4WD車を探している人には、この後期型テリオスキッドがオススメだ。
▼検索条件
ダイハツ テリオスキッド(初代) ×2006年8月~2012年6月生産モデル× 全国※記事内の情報は2021年6月23日時点のものです。

ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4 オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
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