現行型ジープ コンパスが欲しいなら、新車より130万円安い「前期型」を要チェック! 200万円前半から狙えます
カテゴリー: 特選車
タグ: ジープ / SUV / クロスオーバーSUV / クルマを選び始めた人向け / AT / FF / フルタイム4WD / コンパス / 田端邦彦
2022/09/17
▲きりっとした美しいデザインとちょうどいいボディサイズ、ジープらしいオフロード性能を備えたコンパス(現行型)今、現行型の前期モデルがオトクになっている
ジープといえば、SUVしかラインナップしていない超硬派ブランド。その中でも、グローバル市場を狙ったコンパクトSUVがコンパスだ。
2017年12月にフルモデルチェンジした2代目となる現行型は、同ブランドのフラッグシップであるグランドチェロキーをそのままコンパクトにしたようなデザインで一躍人気モデルに。
その現行型コンパスは2021年6月にマイナーチェンジを行っている。そして、デビューから約5年経過した現在、中古車市場においてそのマイナーチェンジ前の前期型がオトクな価格帯になっているのだ。
例えば、人気の「ロンジチュード」が総額200万円台前半から、最上級の「リミテッド」でも総額290万円から狙える状況になってきた。
前期型と後期型では内外装のデザインが若干異なる他、安全装備の充実度なども違っている。果たして前期型は買いなのか?
ボディサイズやデザイン、走行性能や装備内容を改めて確認し、コスパの高いモデルを見極めていきたい。
▲ボディサイズは国産ミドルクラス以下、最小回転半径も5.7mと日本市場との相性もバッチリ!▼検索条件
ジープ コンパス(現行・前期型) × 全国【ボディサイズ・見た目】コンパクトなのにプレミアム感もある
兄弟分となるジープ レネゲードとプラットフォームを共有しながら、大きめサイズに設計されたコンパス。だが、アメリカンSUVとしてはかなり小さめだ。
全長:4400mm × 全幅:1810mm × 全高:1640mmと、3代目の日産 エクストレイルなど1世代前の国産ミドルクラスSUVに近いサイズだ。エンジンを横置きし、キャビンスペースを大きく採る設計手法も、欧州&国産コンパクト~ミドルクラスSUVに近い。
実際のところ、日本ではこのくらいのボディサイズが使いやすいだろう。天井が高めであり、かつアップライトな乗車姿勢なので後席に座っても狭さを感じないし、荷室も工夫して積載すればキャンプなどに出かける際も全く問題なし。
▲2017年12月~2021年5月に生産された前期型のデザイン
▲こちらが2021年6月以降に生産されている後期型のデザインジープといえば侠気重視のワイルドな四駆というイメージだが、コンパスについてはグローバル市場向けに実用性を最優先したモデルである。
フロントマスクのキーデザインとなっている縦長スロットグリルは、世界初の量産型小型四駆であるMB/GPWから遺伝子を受け継ぐもの。フェンダー部分まで広く覆うクラムシェルボンネットも個性的だ。
デザインは現行型になって大幅に洗練され、グランドチェロキーにも共通するスマートな印象となった。
2021年6月以降に生産された後期型ではグリル下に大きな開口部が設けられ、ヘッドライトがLED式へと変わっているが、全体的なフォルムは前期型と共通だ。
【エンジンタイプ・走行性能】4WD車には9速ATを採用
▲シンプルな造形だが、操作性や視認性に優れたコックピットだコンパスのエンジンラインナップは非常にシンプルで、2.4L 直列4気筒ガソリンのみ。駆動方式はFF(「スポーツ」「ロンジチュード」)とフルタイム4WD(「リミテッド」)の2種類があり、FFには6速ATが、フルタイム4WDには9速ATが搭載される。
自然吸気エンジンゆえに、最高出力: 129kW(175ps)/6400rpm、最大トルク:229N・m(23.4kg・m)/3900rpmと平凡なスペックだが、車重が1600kg(「リミテッド」)程度なので不足はない。
自然吸気特有のフラットな動力特性は、オフロード走行においても有利だろう。
フルタイム4WDの「リミテッド」には「セレクテレイン」が装備されており、「AUTO」「SNOW」「SAND」「MUD」の走行モードを任意に切り替えることができる。
コンパクトSUVでもジープなら四駆だろう、と考える人は少なくないようで、現在の中古車市場においても6割以上の物件がフルタイム4WDとなっている。
【機能・安全性能】高級装備は上位グレードに限定
▲レザーシートは「リミテッド」や特別仕様車のみに採用されていた前期型コンパスのグレード構成は「スポーツ」「ロンジチュード」「リミテッド」の3種類とシンプル。
それぞれの詳細は下記のとおり。
「スポーツ」:エントリーグレード
「ロンジチュード」:8.4インチVGAディスプレイカーナビや本革ステアリングなどの機能装備が装備され、ルーフがブラックのツートーンカラー
「リミテッド」:本革シートやBeatsAudioプレミアムサウンドシステム、パワーリフトゲートなどの高級装備をフルにまとった最上級グレード
安全装備についてはデビュー時から衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全装備を備えていたのは「リミテッド」のみで、「ロンジチュード」にも採用されたのは2019年1月になってからだった(一部の特別仕様車、限定車を覗く)。
「スポーツ」を含む全グレードに標準採用されたのは、後期型になってからだ。
【オススメの中古車】総額200万円台前半で中間グレードを狙う
▲中古車市場のコンパスで約4割を占めるFF車のほとんどが「ロンジチュード」だ現在の中古車市場に流通しているコンパスは150台ほど。その約3分の2が前期型で選びやすい状態だ。後期型もあるため中古車平均価格は330万円前後となっているが、前期型なら総額200万円台前半から狙える。
コンパスをとにかく安く手に入れたいなら、2017~2019年式の「ロンジチュード」一択。というのも、「スポーツ」はごくわずかな台数しか流通していないからだ。
▼検索条件
ジープ コンパス(現行・前期型) × 「ロンジチュード」デビュー年の「ロンジチュード」なら走行距離5万km程度の物件でも、総額220万円台から狙える。機能装備が充実した良コンディションのアメリカンSUVを、この価格帯で手に入れられるならリーズナブルだろう。
ちなみに「ロンジチュード」の新車価格は350万円オーバーだった。先進安全性能にこだわるなら予算を30万円程度アップして、2019年1月以降の物件を探したい。
ジープらしい悪路走破性能を体感したい、プレミアム感が欲しいなら、「リミテッド」を狙ってみよう。
こちらの予算は2017~2019年式・走行距離5万km以下の物件で総額290万円~となる。
▼検索条件
ジープ コンパス(現行・前期型) × 「リミテッド」先進安全装備や高級装備がふんだんに付いて、しかもフルタイム4WDであることを考えると、決して高くはない。
新車価格は419万円だったので、130万円以上も安く手に入る計算だ。
▼検索条件
ジープ コンパス(現行・前期型) × 全国※記事内の情報は2022年9月15日時点のものです。

自動車ライター
田端邦彦
自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。
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この記事で紹介している物件
ジープ
コンパス トレイルホーク 4WD 限定車 純正ナビ バックカメラ ACC パーキングアシスト レーンアシスト ブラインドスポットアシスト キセノンヘッドライト オートライト ハーフレザーシート 純正17インチAW ETC
本体価格262.0万円
支払総額269.8万円
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