トヨタ ランドクルーザー 【フルモデルチェンジ】
カテゴリー: トヨタの試乗レポート
2007/10/15
■オフロード走行の概念を変える“クロールコントロール”
◆コンセプト
4WDの王者らしい存在感あるデザインと比類のない走り
ランドクルーザーは「4WDの王者」として世界中で高い評価を得ている車。1951年にデビュー以来、悪路走破性を磨き続けてきた歴史があり、荒れ地や岩場、砂漠、雪原など、ランドクルーザーでなくては走れないシーンで活躍する。そうした地域に住む世界中のユーザーにとってなくてはならない車とされている。今回のフルモデルチェンジにあたり、フルフレーム式のプラットフォームを一新したほか、様々な新技術を盛り込むことで、オン/オフを問わず走行性能を一段と高いレベルに仕上げている。外観デザインは従来のイメージを踏襲しながら、4WDの王者にふさわしい堂々たるイメージを具現化したもの。圧倒的な存在感はランドクルーザーならではだ。
◆室内&荷室空間
SUVの機能性を確保しながら高級感ある雰囲気を実現
インテリア空間はSUVではなく高級車を思わせるようなクォリティの高さが表現されている。本格派のオフロード4WDとしての機能性や操作性を確保しながら、上質な雰囲気を作っている。木目調と本革を組み合わせたステアリングホイールやシフトノブ、あるいはオプションの本革シートなどが高級感を表現している。室内には3列8人乗りのシートが配置され、ミニバン感覚の使い方も可能。3列目のシートを左右に跳ね上げ、2列目のシートをタンブルさせれ、圧倒的な広さのラゲージスペースが生まれる。2~3列目のシートは自在なアレンジが可能だ。前後左右独立温度調整エアコンやスマートスタートシステムなど、快適装備の充実度も相当高いレベルにある。
◆ドライブフィール
クロールコントロールなど新機構が高い走破性を発揮
新しいランクルに乗って走り出すとすぐに感じるのが室内の静かさと乗り心地の良さ。静粛性に関してはレクサス並みというのも過言ではないと思えるような静かさだ。乗り心地の良さはKDSSと呼ぶ新機構によるところも大きく、都会のオンロードを快適に走らせることができる。悪路というか荒れ地での走破性の高さも際立っている。KDSSによってサスペンションストロークがたっぷりと確保されるので、少々の凹凸は苦もなく走り抜ける。さらにクロールコントロールと呼ぶ新機構によって、本当に路面状態の悪いところやスタック状態からの脱出時などに、じわじわと着実に地歩を進めていく。ヒルディセントコントロールも含まれる優れモノの機構だ。
◆こんな人にオススメ
日本ではレジャーユースのオフロード4WDとして使われることが多いが、それではもったいないくらいに高い実力をもつのが今回のランドクルーザー200系だ。アウトドアレジャーを積極的に楽しむアクティブなユーザーにオススメできる。3列目の居住に優れるので、ミニバンとして使うユーザーにも十分に対応できると思う。主要諸元のグレード | AX“Gセレクション” |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 5AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4950×1970×1880 |
ホイールベース(mm) | 2850 |
車両重量(kg) | 2500 |
乗車定員(人) | 7 |
エンジン種類 | V8DOHC |
総排気量(cc) | 4663 |
最高出力[kW(ps)rpm] | 212kW(288ps)/5400rpm |
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 448N・m(45.7kg-m)/3400rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 6.6 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/93 |
車両本体価格 | AX“Gセレクション” 540万円 |
トヨタ ランドクルーザー 【フルモデルチェンジ】/試乗レポート
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