今度の車はかわいらしいデザインが特徴のラパン♪【アルトラパン編・東京スマート軽ライフ】
2016/08/23
自動車ライター、塩見智さんが軽自動車に約1ヵ月間乗り、東京での軽ライフをリポートする「東京スマート軽ライフ」。高級車が溢れる東京での軽ライフを赤裸々につづっていく。今回はアルトラパン編の第1回。

新しい車を迎えに……待っていたのは淡いブルーのラパン!
新しく東京スマート軽ライフをともにするのは、スズキ アルトラパンだ。ワークスに続いて二度目のアルトとなるが、まるで異なる車だ。新橋のスズキ東京支店へ広報車を借りに行く間、ボディカラーのことを考えていた。考えていたというより心配していた。
スズキはラパンを特に女性専用車だとうたってはいないが、ウサギを意味する車名や姿カタチからして女性を強く意識していることは明らか。ボディカラーも女性が好む色が多い。フレンチミントパールメタリック(CMなどに用いられる、いわゆるコミュ二ケーションカラー)をはじめ、いずれも淡い色合いのグリーン、ピンク、イエローが設定されている。44歳男性として、これらパステル系を乗りこなす自信がない。娘に頼んで貸してもらったようにしか思えない。ボディカラーのラインナップが豊富で、落ち着いた色合いのベージュ、ブラウン、ホワイト、ブルーがかったブラックもあるので、そのどれかだったらうれしいなぁと考えていたのだ。
果たしてスズキのガレージに鎮座していたのは、フレンチミントパールメタリックだった! ルーフはホワイトの2トーンカラー。同行した女性編集者の”オマエガコレニノルノ?”にしか見えない視線が痛い。

自然吸気エンジンのお手並み拝見
ラパンをテストしようと思ったのは自然吸気エンジンを搭載した軽自動車の実力を知りたかったから。アルトワークス、タントカスタムと150万円級のターボ車を相次いで試乗し、一般道、高速道ともに実用上問題ない動力性能を備えていることがわかったが、自然吸気エンジン搭載モデルはどうか確かめたかった。自然吸気エンジンを搭載するモデルは多数あるが、ラパンは自然吸気エンジン専用で、アルトと同じ軽量プラットフォームが使われていて車重680kgに抑えられているので、限られたエンジンパワー(最高出力52ps、最大トルク6.4kgm)でもそこそこ走ってくれるんじゃないかと期待したからだ。
すでにメディア試乗会に参加したときにそこそこ走るのは確認できているのだが、メーカーが(メディアが好印象をもつよう)設定したルートではなく、いやというほどストップ&ゴーを繰り返し、渋滞がひどく、一方で自動車専用道路での流れは速いという過酷な環境の東京でどういう挙動を見せるのかをチェックしたかった。
それにしても東京は狭いくせに皆せっかちで、あちこちで高価な車同士によるシグナルグランプリが繰り広げられている(ような気がする)。一方で、帰省したときなどに田舎道で車を走らせていると、壊れてんの? と思うほどゆっくり走る軽トラがいてイライラしてしまうが、ふと我に返ると、これでも歩くよりはずいぶん速いし、飛ばせば事故のリスクは増えるし、ガソリンも余計に消費する。飛ばしに飛ばして遅い車を引き離したつもりでも、あっさり次の信号待ちで追いつかれてしまうのに、どうして東京では皆あれほど急ぐんだろうと不思議に思えてくる。
ラパンに話を戻す。車を受け取って1時間ほど走らせてまず感じたのは静かさ。ラパンがアルトより数十キロ重いのは、遮音材が多めに使われているからだという。そのかいあって、アルトよりエンジン音の侵入が明らかに少ない。ロードノイズもしかり。乗り心地はグッド。足回りのセッティングがアルトワークス、タントカスタムよりも明らかにソフトなうえに、シートのクッションもソフトなので、ふわふわと角の取れた乗り心地に終始する。
肝心の、東京をスマートに走らせるのに十分な動力性能があるかどうかについては次回のご報告。

【筆者プロフィール】
1972年、岡山県生まれ。自動車雑誌編集部を経て、フリーランスの自動車ライターへ。軽自動車好き。SUV好き。「カーセンサーnet」をはじめ、「GQ Japan」「GOETHE」「webCG」「carview!」「ゴルフダイジェストオンライン」などにて執筆中。
【関連リンク】
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
新型フィアット 600ハイブリッドにときめいた人必見!まだある、かわいいコンパクトSUV5選|あなたの推しは!?
歴代スイフトスポーツの中古車価格や流通台数を解説|祝・スイフト生誕25周年【保存版】
ジムニーノマドが受注停止中だが、シエラじゃダメなのか? 比較して本気で考えてみた!
新型日産 マイクラが待ちきれない人に贈る「今すぐ買えるコレ、代わりにどうですか?」5選
【メリハリ堅実タイプ診断】3つ以上当てはまった「合理性とこだわり」をもって商品を選ぶ方にオススメの軽自動車5選
受注停止中のジムニーノマドの代わりに「三菱の5ドアコンパクトSUV パジェロイオ」はどうですか?
新型ダイハツ ムーヴもついにスライドドアに……。あえて“非スライド”を選びたい人にオススメの5選
ヒョンデ インスターは見た目もサイズも最高! でも……EVはキツイという人に贈る「代わりにコレどうですか?」5選
「総額65万円以下で狙える足車ならコレ!」買い物・通勤・送迎……日々の暮らしを支えてくれる“ちょうどいい”軽自動車5選
次期型ワゴンRがEVになるって本当? ニューモデルを大胆予想