ウン十年ぶりの東京大寒波と愛犬「チョビ」の四足駆動から考えさせられた『頼れる車』の必要性
2018/02/18

予報どおり? それとも想定外?
甘く考えていたせいで危なくスタックするところだった
2018年1月22日、大寒波の影響で都内を大混乱させるほどの大雪が降った。そして、あっという間に東京を白一色の世界へと変えた。
普段の東京ならば、「夏タイヤ」でも問題なく走行できただろうが、今回は寒すぎて雪が解けない。
この日、筆者は「夏タイヤ」を装着した「FF車」で動いていた。ところが、昼過ぎから降雪が本格的になり、外気温が1度まで低下したころには発進時にフロントタイヤが空転を始めスタックしそうになった。
スタッドレスタイヤを装着している車はスイスイ走っているのに、夏タイヤでは全く太刀打ちできず慌てて会社へ戻るハメに。完全に予想が甘かった。
やっぱり準備って大切だよね。いざというときに走れない車なんて全く頼りにならない。

犬は歩けるのに人は歩けない
車もやっぱり4WDが頼れるってことなのか
次の日の朝、雪が残る道で犬の散歩をしていてふと気づいた。
4WD×スタッドレスのタッグが「いざというとき」も移動を可能とする最強の組み合わせなのではと。
なぜなら、圧雪された滑りやすい路面をウチのちっこい犬は4本足でテクテクと普通に歩いていたが、こちらは2本足でオロオロと歩かざるを得ない。
こっちは何度も滑ったし……。やっぱり4本足の犬が4WDだとすると人間は2WDだからね。
そんな事を考えながら出社すると、奇遇にも会社駐車場にスバル「XV」が。しかもブリヂストンの最新スタッドレスタイヤ「ブリザックVRX2」を装着しているではないか!
昨日の「FF夏タイヤでスタックしかける」というヒヤリ経験と、今朝の「犬の散歩」での気づき……。自分の仮説上“最強タッグ”といえる1台を目の前にし、まだ雪が残る都内でその性能を試したくなった。


雪道以外ではちょっと頼りないと思っていてスミマセンでした
たまたま目が合った編集部の後輩、井上を道連れにまだ雪が残る日本橋周辺のドライブへ出かけたのだが、何だか普通に走れてしまい全くスリルがなく面白くない。
ならば、よりハードな山道でスリルを味わいたいと思うのが男というモノ。(いや、もちろんこうして記事にするための取材が目的なのだが)
と、いうことで“女性”の井上を巻き添えに高速道路で一路雪山を目指した。
ドライ状況の高速道路では「スタッドレスタイヤ」のフニャフニャ感やその感覚からくる接地感のなさを久々に味わおうと思ったのだが、普通にしっかり走れてしまいPAに止まってタイヤを二度見したくらいだ。
“最新の”スタッドレスタイヤの進化っぷりには驚かされる……。
そしてイメージどおりの雪深い山にいざ突入することになるわけだが、結論から言うとここでもフツーに走れてしまい、ある意味全く面白くないのだ。オレが運転上手すぎるのかなぁ……。
凍った峠道でもステアリングを切れば切った分だけ素直に曲がる性能やブレーキングでの制動力は、スバルの4WDの制御とそれを支えるブリザック VRX2の性能だろう。
あまりにもフツーすぎて運転に飽きてしまったので、「雪道とか自信がないから!」と嫌がる井上に運転席を押し付けてのんびり帰ることにした。
ところが、ここから再び“最強タッグ”の凄さを思い知ることになる。
運転に自信がないという井上のくせに、信じられないスピードで山を下り始めたのだ。
下り坂コーナーへの突っ込みの速さ、鋭いブレーキング、見事なまでのライン取り!
(待て待て! 『雪および凍結路=滑りやすい=曲がらない&止まらない』という常識が頭の中にないのか!?)
「怖い怖い怖い!! 終わった……」
とコーナーのたびに覚悟を決める筆者をよそに、スパッ、スパッとコーナーをパスして下っていく。
(オレよりコーナーリング速度速いじゃねーか! っつーか“最強タッグ”の限界が高い??)
恐怖&感激体験で疲れ切ってしまった筆者は、目をつぶり『チョーウンテンしやすいんですけどコレ~』という彼女の声がだんだん遠くなっていくことを感じながら、この“最強タッグ”を“いざというときに頼りになる車”と勝手に認定し、気を失わせてもらった。

“いざというとき”に普段どおり使えるという考えで選ぶ車とタイヤ
今回は想定外の大寒波で「いざというとき」を体験したわけだが、近年を振り返れば、「想定外の」「いざというとき」が全国的に、そして頻繁に起きている。
車は普段の生活での移動に便利な道具だが、道路環境の変化くらいで「使えない」となれば、これは困る。
まず、普段どおりの生活を送るためにも、冬季はしっかりとスタッドレスタイヤを履いておくことが大事だと再認識した。
また『安全に』を加えるならばタイヤの性能も重視した選択をおススメしたい。
もし、車の種類や性能に特にこだわりがないならば、この「いざというとき」を想定した車選びをしてはどうだろう。
悪路でも普通に走ってしまった今回のXVのような4WD車、車内が広く仮眠が取れるような車、電源が取れる車、少ない燃料で遠くまで走れる車など、車にもいろいろな特徴がある。
ぜひその車の「いざというとき」に頼れる特徴を見つけて選んでみてほしい。
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