自然派フライフィッシャーのお供は絶滅危惧車の初代ディスカバリー
2018/06/12

大切にされてきたディスコを受け継ぎ愛情を注ぐ
日本随一の避暑地である軽井沢は、冬になると雪が積もり、しかも、なかなか解けない。そのため4WD車に乗る人は多く、街道を走っていると、しばしば懐かしい国産クロスカントリー車に遭遇する。
この地でカフェを営む黒澤さんも、初めて買ったのはトヨタのハイラックスサーフだった。
「若い頃はスノーボードにハマっていたので、かっこいい4WDには憧れましたね」
そんな黒澤さん、ウインタースポーツ以上に好きなのがフライフィッシングで、なんと10歳の頃から続けているという。
「今でもお店を閉めてからよく近所の釣り場に行ってます。日中はコーヒーの香りに包まれ、夕方になると川のせせらぎを聞きながら“引き”が来るのを待つ。我ながら贅沢だな~って思います」

遊びを支える車は、イギリスが誇る4WD専業ブランド、ランドローバーのディスカバリー。それも今ではめったに見かけなくなった初代“ディスコ1”だ。
「最もクラシカルなランドローバーのディフェンダーに乗っている友人が、知り合いの方から手に入れたものです。ただ、2年くらいほとんど乗ることがなく、それじゃあということで僕が譲り受けることに」

最初のオーナーは新車で購入して以来、ずっと大切にしていたのだとか。
「高齢になって手放したわけですが、愛着があるぶん、ランドローバーに理解のある人に乗ってほしかったようです」
黒澤さんは輸入車を所有すること自体、初めてだったが、そもそもフライフィッシングはイギリスが発祥の、紳士のスポーツ。自然の中で自分と向き合うアウトドアの醍醐味を知る者として、ランドローバーは理想の巡り合わせといえる。
「生活で乗る車は別にあるので、まだそれほど乗ってはいませんが、オリジナルの良さを尊重しながら、じっくりと付き合っていきたいですね」
慌てず、騒がず、車と向き合う様は、まさにフライフィッシング! 黒澤さんのように、時間をかけて本質的な魅力を体感していくことに、中古車の楽しさがある。


※本記事は、カーセンサー 2018年7月号(2018年6月20日発売予定)の記事をWEB用に再構成して掲載しています
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