ランドクルーザーFJの発売が待ちきれないあなたに贈る「代わりにコレ、どうですか?」5選
カテゴリー: 特選車
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2025/11/12
▲大注目のSUV「トヨタ ランドクルーザーFJ」発表されましたが、発売は2026年半ばの予定で、納車がいつになるかは見当もつきません。ならば「ランクルFJの代わり」が務まりそうなコンパクトSUVを探してみようではありませんか!かなり欲しい「ランクルFJ」だが、買えるのはいつになるやら……
トヨタ ランドクルーザーシリーズに、新たなモデルとして「ランドクルーザーFJ」が追加されることが2025年10月21日、発表されました。
日本でのは発売は2026年の半ば頃になる予定ですが、ひと足早く10月30日からのJapan Mobility Show 2025でそのプロトタイプを公開したランドクルーザーFJのエクステリアデザインは、歴代のランクルが重視してきた「居住性と積載性を考慮したスクエアなキャビン」を特徴とするフォルムでありながら、きわめてスタイリッシュ。
そしてボディサイズも全長4575mm×全幅1855mm×全高1960mmと、従来型ランドクルーザーよりも大幅にコンパクトで現実的なサイズ。それでいて、ランドクルーザーシリーズならではの超本格的なオフロード性能も備えているということで――これはもう「絶対欲しい!」と思わざるを得ない1台だといえます。
▲サイコロをモチーフとしたという直方体のボディと、角をそぎ落とした面構成がかなりステキといえるトヨタ ランドクルーザーFJのエクステリア
▲トヨタ ランドクルーザーFJの運転席まわりはこのような感じ。きわめて機能的ではあるが、同時にスタイリッシュでもあるという部分にそそられるとはいえ、2026年半ばまで待つというのもなかなか難儀な話ですし、待ったところで、新車の生産とデリバリーがなかなか思うように進まないことも多いこの時代、超絶大人気は必至となるはずのランドクルーザーFJを本当に買えるかどうかは、誰にもわかりません。
となればもう「代わり」を探すしかないということで、ランドクルーザーFJとおおむね同等のサイズ感および魅力を備えていると考えられる他のモデルをピックアップしてみることにしましょう!
ランドクルーザーFJの代わり①|トヨタ FJクルーザー(初代)
→想定予算:総額260万~530万円
ランドクルーザーFJの代わりといえば、まずはコレしかないでしょう。
同じ「FJ」の名をもち、そしてかなり似ている個性とサイズ感で、2018年まで販売されていたトヨタ製SUV「FJクルーザー」です。
▲2010年11月から2018年1月まで販売されたトヨタ FJクルーザー日本では2010年11月から2018年1月まで販売されたトヨタ FJクルーザーは、もともとはトヨタが北米市場向けに投入したミドルサイズのSUV。
SUVですが、ラダーフレーム構造のボディやパートタイム4WDなどを採用する本格オフローダーでもあるという点は、ランドクルーザーFJとまったく同一。そして全長4635mm×全幅1905mm×全高1840mmというボディサイズやエクステリアデザインの方向性も、さすがは「どちらもFJ」なだけあって、けっこう似通っています。
もちろん2010年代の車ですから、これから市販されるランドクルーザーFJと比べれば古い点は多々ありますし、特に予防安全装備の有無という点は大きな違いかもしれません。しかし、「おしゃれだが本格的で、日本の道でも扱いやすいサイズのオフローダーである」という本質的な部分関しては、ある意味「まったく同じだ!」と言うこともできます。
▲FJクルーザーの運転席まわり。4WDシステムはパートタイム式で、二輪駆動の「H2」と四輪高速の「4H」、四輪低速の「4L」という3パターンの駆動モードが設定されているさすがに初期年式の中古車は、今となってはいささかの古さも感じさせますが、内外装デザインなどが若干変更された2014年7月以降の世代や、あるいは2017年9月に発売された最後の特別仕様車「ファイナルエディション」であれば、ランドクルーザーFJに近いニュアンスを普通に堪能できるでしょう。
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FJクルーザー(初代)ランドクルーザーFJの代わり②|ランドローバー ディフェンダー(3代目) 90系
→想定予算:総額530万~630万円
トヨタ ランドクルーザーFJと同じようなボディサイズ、そして同じような特徴とデザイン性を有するSUVとしては、英国の3代目ランドローバーの90系もばっちり該当します。
▲こちらが3代目ランドローバー ディフェンダーのショートホイールベース版であるディフェンダー 90ランドローバー ディフェンダーは、1948年に誕生した「ランドローバーシリーズ」を源流とする超本格オフローダー。2019年11月に上陸した3代目は伝統的なラダーフレーム構造から軽量アルミニウムによるモノコック構造に変更されましたが、ねじり剛性は従来型ラダーフレームの約3倍であり、超絶的な悪路走破性は相変わらずです。
そしてディフェンダーは3代目から内外装デザインの世界観を大幅に変更し、どちらかといえばモダンでラグジュアリーな、簡単にいえば「おしゃれな感じ」の造形になったため、そのあたりの部分においても、ランドクルーザーFJにも決して負けていません。
そんな3代目ランドローバー ディフェンダーの一番人気ロングホイールベース版である「110」なのですが、110は全長4945mm×全幅1995mm×全高1970mmというまあまあ巨大なサイズであるため、小ぶりである点が魅力となるランドクルーザーFJとはジャンルが少々異なるSUVであるといえます。
しかし、全長4510mm×全幅1995mm×全高1970mmの「ディフェンダー 90」であれば、サイズ感はランドクルーザーFJとおおむね同等。まぁ実際にはディフェンダー90の方が65mm短く、140mm幅広いという違いはあるのですが、大局的には「似ている」と言って構わないはずです。
▲良い意味での「道具っぽさ」は依然として失われていないが、それまでのディフェンダーと比べると、インテリアデザインはかなりプレミアム寄りのものに変わっている2025年10月下旬現在、ランドローバー ディフェンダー90の中古車価格は総額530万~1400万円と、なかなか上下に幅広い状況ではあります。しかし、総額530万~630万円ぐらいの相対的にお手頃なゾーンでも、好条件な物件が余裕で見つかるでしょう。
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ランドローバー ディフェンダー(3代目) × 90系ランドクルーザーFJの代わり③|ジープ ラングラー(4代目)
→想定予算:総額390万~440万円
トヨタ ランドクルーザーFJと同じようなボディサイズ、そして同じような特徴とデザイン性を有するSUVとしては、4代目ジープ ラングラーの3ドアモデルも挙げることができるでしょう。
▲4代目ジープ ラングラー。写真はオフロード性能を研ぎ澄ませた「ルビコン」ジープ ラングラーは、第二次世界大戦中に米国陸軍が小型軍用車として使っていた「いわゆるジープ」の直系子孫となるオフローダー。もともとは荒地を走ることを重視している3ドアの4WD車でしたが、先代で初めて追加されたロングボディの5ドア版「アンリミテッド」が都会派なユーザーにも大ウケし、今ではすっかり「ジープ ラングラー=5ドア車」という構図に。その結果、4代目のショートボディ3ドア車は2022年に販売終了となってしまいました(※その後2024年に、100台の限定車としてルビコンというグレードの3ドア車は発売されましたが)。
しかし、中古車市場ではまだまだ普通に見つけることができる4代目ジープ ラングラーの3ドアモデルは、全長4320mm×全幅1895mm×全高1825mmとなかなかコンパクトであり、トヨタ ランドクルーザーFJとの類似性を大いに感じさせます。
また、4代目ジープ ラングラーの3ドアモデルも――当然ですが――ランドクルーザーFJと同じくラダーフレーム構造を採用する屈強なオフローダーであり、「それでいてしゃれた感じのエクステリアデザインである」という部分においても、両者は近いものがあります。
▲ポップかつ上質なデザインテイストとなるラングラーのインテリア。4WDシステムは、フルタイム4WDとパートタイム4WDの機能を併せもった「フルタイムオンデマンド4×4システム」が採用されているそんな4代目ジープ ラングラーの3ドアモデルは、5ドア版と比べると流通量が少ないのが玉にキズではあるものの、それでも約40台の中古車が総額310万~700万円ぐらいのゾーンで流通しています。「ルビコン」という本格グレードは高額な場合も多いのですが、一般的な「スポーツ」であれば総額400万円台前半にて、好条件な1台を見つけることができるでしょう。
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ジープ ラングラー(4代目) × 3ドアランドクルーザーFJの代わり④|スバル フォレスター(6代目)
→想定予算:総額420万~560万円
ここまでは、相当ハイレベルな悪路走破性能を有していると推測されるトヨタ ランドクルーザーFJに負けないレベルのオフロード性能をもち合わせるSUVに限定して、ピックアップをしてまいりました。
しかし冷静に考えてみれば、ラダーフレームの超絶オフローダーを絶対的に必要とするほどの悪路を日常的に走る人は――もちろん一部にはいらっしゃるでしょうが、基本的には少数派なはずです。多くの人はランドクルーザーFJの悪路性能ではなく、あのたたずまいとデザインにグッときているのではないかと推測します。
であるならば、ランドクルーザーFJの代わりは「6代目スバル フォレスター」でもいいのかもしれません。
▲こちらが6代目スバル フォレスター。写真のグレードはX-BREAK S:HEV EXご承知のとおりスバル フォレスターは、ランドクルーザーやジープのようなラダーフレーム構造のオフローダーではなく、モノコック構造を採用している乗用車ベースのSUV。それゆえ、ランクルやジープほどの「激しいまでの悪路走破性能」は有していませんが、それでもSUVの中ではトップレベルといっても過言ではないオフロード性能を備えており、キャンプや釣り、あるいはスキーやスノボなどの一般的な用途をこなすための相棒としては、十分以上の悪路走破性能を有しています。
そして車体の構造は乗用車と同じモノコック構造ですので、舗装路での乗り味はきわめて快適かつスポーティであり、特に2025年4月に登場した6代目フォレスターの舗装路における乗り味は相当秀逸です。
まぁエクステリアデザインの味わいというかカッコ良さ的な部分ではランドクルーザーFJに分があるかもしれませんが、現行型フォレスターの無骨なデザインもそれはそれでまあまあカッコ良く、特に「オータムグリーン・メタリック」あたりのボディカラーを選べば、ランドクルーザーFJにも決して負けないシブさを堪能できるでしょう。
▲X-BREAK S:HEV EXのインテリア。X-BREAKシート表皮は撥水性ポリウレタン/合成皮革で、グリーンステッチ入りとなる中古車の流通量がまだ20台程度でしかないのがネックではありますが、1.8Lターボ車であれば総額420万~500万円付近で、ストロングハイブリッド車の場合は総額470万~560万円ほどで、超低走行物件を見つけることができます。パワーユニットはどちらを選んでもよいかと思いますが、ジェントルに走りたい人はストロングハイブリッド、スポーティな走りを好む人には1.8Lターボがオススメです。
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スバル フォレスター(6代目)ランドクルーザーFJの代わり⑤|スズキ ジムニーシリーズ
→想定予算:総額420万~560万円
前項では、「超本格的な悪路走行性能を必要とする人は少ないはず」という前提に基づいて、モノコック構造のSUVである6代目スバル フォレスターを推しました。
しかし、世の中には逆に、「自分はかなりの悪路をしょっちゅう走っているし、これから買う車にも、そういった部分での性能が絶対に必要なのだ」と考えている人も、数は多くはないかもしれませんが、確実にいらっしゃるはずです。
もしもそういった「本気の走り」を想定しているのであれば、ボディやフロアなどにキズが入るとどうしても気分がブルーになってしまうピカピカで高額なニューモデル、それも、細いけもの道などは走りづらい中型から大型サイズのオフローダーではなく、ランクルFJ以上に小ぶりなオフローダーこそがオススメとなります。
そしてその場合の選択肢は、コレしかありません。4代目スズキ ジムニー(JB64型)です。
▲言わずと知れたスズキ ジムニー(4代目・JB64型)スズキ ジムニー(4代目・JB64型)という車については、もはや詳しいご説明は不要でしょう。もともとは水源地や豪雪地帯などで使用する「はたらく車」として作られたのがスズキ ジムニーという系オフローダーで、その資質と実力は2018年に登場した現行型も確実に、よりいっそう確かな形で受け継いでいるのですが、JB64型はシンプルきわまりない造形が一般層にも大いに刺さってしまい、世間一般で広く大人気なモデルとなりました。
そんなスズキ ジムニー(4代目・JB64型)は、軽オフローダーゆえに全長3395mm×全幅14755mm×全高1725mmときわめて小ぶりである、ランドクルーザーFJなどのようにたくさんの荷物や道具を積むことはできません。いや、実はできるのですが、ジムニーにたくさんの荷物を載せるためは後席を荷物スペースにしてしまう必要があるため、3人以上での乗車がほぼ不可能となるのです。
とはいえ、もしもソロで本気のオフロード活動をしたいと考えるのであれば、ジムニー以外を選ぶという選択肢はほぼないに等しく、「小ぶりだから狭い悪路も走りやすい」「もともとそういう車だから、多少キズがついても気になりにくい」といった部分までも含めた広義のオフロード性能は、ランドクルーザーFJ以上であり、世界的に見てもトップクラスです。
▲「道具としての機能性」を極限まで追求した結果、図らずも(?)おしゃれになってしまったジムニー(JB64型)のインテリア。写真は最上級グレード「XC」の4速AT車そんなスズキ ジムニー(4代目・JB64型)の中古車価格は総額130万~500万円と、かなり上下に幅広いのですが、総額100万円台後半にて、最上級グレード「XC」のコンディション良好な物件を見つけることができるでしょう。
また、「自分は悪路だけでなく、高速道路を長距離走る場合も多い」という人であれば、余裕のある1.5Lエンジンとワイドトレッドが特徴となる「ジムニーシエラ」または「ジムニーノマド」を選ぶべきかもしれません。
1.5Lの3ドア車であるジムニー シエラは総額210万円前後、その5ドア版であるジムニー ノマドは総額380万円前後が要注目の価格帯です。
▲こちらがジムニーの登録車(いわゆる普通車)版である3代目ジムニーシエラ
▲そしてこちらは、その5ドア版である初代ジムニーノマド▼検索条件
スズキ ジムニー(4代目・JB64型)▼検索条件
スズキ ジムニーシエラ(3代目)▼検索条件
スズキ ジムニーノマド(初代)
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。
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スズキ
ジムニーノマド 1.5 FC 4WD 4WD アルパイン9型DA バックカメラ 衝突被害軽減 レーダークルーズ 禁煙車 ドラレコ スマートキー LEDヘッド ビルトインETC オートハイビーム オートライト オートエアコン
本体価格383.9万円
支払総額399.9万円
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