建てるのではなく、「ガレージハウスを買う」という選択肢【EDGE HOUSE】
カテゴリー: カーライフ
タグ: ポルシェ / EDGEが効いている / ガレージハウス
2023/03/30

車好きなら、いつかはガレージハウスに住んでみたいもの。しかし、建てるにはそれなりの予算が必要。会社勤めには……と思っている方もいるのではないだろうか。今回紹介するのは、建てるのではなく、中古のガレージハウスを購入した例だ。果たして「買う」メリットとは!?
ガレージを買うことで憧れの車を手に入れる日が近づく
結婚を機にガレージハウスを検討し始めたTさん。しかし、当時はまだ20代。貯金しているとはいえ、調べるほどに都内にガレージハウスを建てるのは、厳しいとわかってきた。
「無理をすれば可能でしょうが、それでは家のローンが終わるまで欲しい車が買えないというのとイコールですから」と。
欲しい車に乗れないのに、ガレージハウスを建てても意味がない。もうしばらく貯金を続けようかと思いながら、スマホでガレージ付きの賃貸物件の情報を見ていたところ、ある広告が目に飛び込んできた。
それが現在暮らしている中古ガレージハウスの売却広告だった。


2019年竣工という築浅物件。広告を打っていたのは、首都圏のガレージハウスに特化した不動産会社の東京ガレージだ。
ポルシェ 911のオーナーが愛車と過ごすために建てた物件だったが、完成直後に引っ越す必要に迫られ、手放さざるを得なくなったのだという。
前オーナーは、大手不動産仲介会社とともに、東京ガレージにも仲介を依頼した。
「車が好きなオーナーでしたから、ガレージハウスに特化しているウチに声をかけてくれました」と、東京ガレージの代表であり、一級建築士でもある山本訓也さん。
911オーナーの選択は正しかったようで、Tさんは「大手不動産仲介会社の広告も見ましたけれど、ガレージは『あります』程度の写真。あの写真だけなら、見に行こうとは思いませんでした」。


一方、東京ガレージは山本さんを含め、スタッフが車好き。同社のホームページを見ればわかるが、ガレージの方がLDKよりも写真点数が多いし、車がカッコよく写るように撮影されている。
広告は1週間ほど掲載されたが、その間に3組の内覧希望者があり、結果、前オーナーがTさんへ売却することを決めた。若いが本当に車が好きなTさんに引き継ぎたかったのかもしれない。
車が好きな前オーナーと仲介役の東京ガレージと出会えたことで、新しく建てるよりもグッと費用を抑えることができたTさん。昨年末からガレージハウスの暮らしが始まった。欲しかった旧型のBMW M2も年内には手に入れることができそうだという。


「あのとき無理をして建てていたら、M2に乗れるのは何年先になったことか。そしていつかはポルシェ 911 GT3に乗りたいんです」とTさんは語る。
911乗りの前オーナーが聞いたらきっと喜ぶに違いない。


■主要用途:専用住宅
■構造:木造
■敷地面積:131.36㎡
■建築面積:52.17㎡
■延床面積:97.85㎡
■問い合わせ:東京ガレージ
■TEL:03-6822-4365
※カーセンサーEDGE 2023年5月号(2023年3月27日発売)の記事をWEB用に再構成して掲載しています
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