バンコクモーターショー2018に登場した日本車まとめ。日産 GT-Rの正規輸入開始。価格は4500万円オーバー!!
2018/04/20
▲タイのバンコク近郊で開催された第39回バンコク・インターナショナル・モーターショー2018には日本からも様々なメーカー、ブランドが出展。特に注目度の高かったGT-Rのプレゼンテーションにはチーフエンジニアの田村宏志氏も登場し、大いに盛り上がった日産 GT-Rが正規輸入開始。価格はなんと約4600万円!!
今回開催されたショーの中でもとくに注目を浴びたのが、日産 GT-Rです。
タイなどの東南アジアでは並行輸入市場のことを「グレーマーケット」と呼びます。その「グレーマーケット」では大人気となっていた車が日産のGT-Rなのです。ポテンシャルの高さは様々なメディアで紹介され、タイでも大きな反響を呼んでいました。
しかし、今までは「グレーマーケット」のモデルしかなかった、それが正規輸入されるのだから、話題にならないわけがありません。
日本のハイオクのほとんどはオクタン価が100ですが、タイのハイオクは95程度です。そこで日産は、正規輸入版のGT-Rは95オクタン対応モデルとして、ちょっとだけ出力ダウン(15馬力程度)しました。
タイでの価格は、なんと1350万バーツ(約4600万円)です。これだけ高価になるのは関税をはじめとした各種税金が高いからにほかなりません。
トヨタはトヨタ&レクサスの両ブランドを出展
トヨタブースのメインステージはC-HRです。タイは冠水被害などが多い国なので、ピックアップトラックやSUVなど地上高の高いモデルが好まれる傾向にあります。とくに郊外ではこうした車の人気が高くなります。
日本ではなかなか見られない、イノーバとフォーチュナーが展示されました。
この2台はIMVという東南アジア地域で、リーズナブルなモデルを製造するために使われているフレーム式のプラットフォームを用いています。いずれも3列シートモデルです。レクサスはタイでもプレミアムブランドとして知られています。
レクサスの場合はすべてがASEAN(東南アジア諸国連合)外からの輸入となるので、非常に高い価格設定となります。一部のクラスではBMWやベンツよりも販売価格が高くなるので、苦戦を強いられています。
▲3列シートのSUVAモデルとなるフォーチュナー。IMVと呼ばれるプラットフォームはなんとハイラックスにも採用されている強固なもの
▲レクサスはどのモデルも高額なプライスが提示されていた。写真のLC500の価格は1695万バーツ(約5800万円)!あまり普及していない燃料電池車の展示も行い、未来の夢も売るホンダブース
ホンダはメインステージにクラリティ フューエルセルを置き、三輪の電動屋台のようなロボキャスのデモンストレーションを行いました。
バンコクモーターショーは展示はもとより、現場で売買契約を結ぶトレードショーとしての要素が強いイベントです。にも関わらず、販売に直接関係のないモデルやデモを行ったのはいかにもホンダ的だと感じました。
今の製品を売るのはもちろん、未来の夢も売るというホンダの姿勢は、海外に行っても変わっていませんでした。
▲ホンダはイメージリーダーとして燃料電池モデルを展示。電気自動車の充電ステーションはバンコク市内では増え始めたが、水素スタンドはまだまだホンダ同様に未来にスポットを当てた三菱
今回のショーで唯一コンセプトカーを展示したメジャーブランドが三菱でした。
2017年の東京モーターショーにも展示したeXコンセプトを展示し、多くの観客の目を引きつけました。
三菱は東南アジアでチャレンジャーやパジェロスポーツといったクロスカントリー4WDを販売。実情に即したブランドとして知られています。
▲ひときわ目立つゴールドのボディで圧倒的な存在感を放っていたのが、三菱のeXコンセプト。三菱はSUV系の他にもミラージュなどのコンパクトカーも展示した日本では乗用車のイメージがない、いすゞはピックアップトラックを展示
三菱同様に実用ブランドして確固たる地位を築いているのが、いすゞです。
日本では乗用車から撤退しているため、一般ユーザーにはあまりなじみのないメーカーですが、タイでの知名度はびっくりするくらい高いものです。
今回のバンコクモーターショーでもピックアップトラックのD-MAXと、SUVのmu-Xを展示しました。この2車には新しい1.9リットルディーゼルターボエンジンが設定され、注目を浴びていました。
▲いすゞの量販モデルはピックアップトラックのD-MAX。このD-MAXのリアセクションをフルカバードにしたモデルがmu-X一瞬力を抜いてるように見えたマツダとスズキ
マツダとスズキは思い切った展示を行いました。
マツダは全展示車をソウルレッドで統一、スズキはなんとスイフトだけ……という展示だったのです。
しかしこれは、一般公開日を前にしたVIPデイとプレスデイの特別展示だったらしく、一般公開日にはマツダは多彩なカラーを、スズキも様々な車種を展示しました。
この2社はメディアに取り上げられるタイミングではイメージ戦略、実際に売買する一般公開日には売れる戦略を取ったと言えるでしょう。
▲プレスディのマツダブースは真っ赤っか。写真は日本では未導入となるマツダ2(デミオ)のノッチバックセダンタイプ
▲天井にSの文字をモチーフにしたオブジェを飾ったスズキ。様々なタイプのスイフトが展示されていた今後タイに工場を構えるスバルの展示は控えめ
最後となりましたがスバルは目立たない場所でひっそり、市販車を普通に展示していました。
じつはスバル、2019年にはタイに組立工場を作り、フォレスターを製造することになっています。今年はその前ということで、ちょっと控えめな展示をしたのかもしれません。
スバルがタイで工場をスタートさせた際は、きっとハデハデなブースを見せてくれることでしょう。
▲今年はちょっとさみしかったスバルのブース。来年以降は、グッと力が入ったものになることでしょう日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
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