『MOTOR SPORT JAPAN 2018』に歴代STIコンプリートカーが集結! その魅力をオーナーに聞いてみた
2018/04/20
▲18車種の歴代STIコンプリートカーが並ぶ景観は圧巻。他にも1964年の第21回日本グランプリでクラス優勝したスバル360や、10万km世界最高速度(10万kmを最も速く走り続けた)樹立車の初代レガシィ、レガシィ/インプレッサWRC参戦車両が展示されたSTI創設30周年! 愛車で東京・お台場に集まったオーナーにインタビュー!
今年で13回目となる「MOTOR SPORT JAPAN 2018 Festival in Odaiba」が、4月14日(土)にお台場で行われた。「Legend of the SUBARU」をテーマに掲げて出展したスバルは、今年がSTI(スバルテクニカルインターナショナル株式会社)の創設30周年ということで、オーナーの愛車の中から歴代のSTIコンプリートカーを募集し、18車種を展示した。
いずれも台数限定の特別仕様車ということもあり、スバリストだけでなく、車好き垂ぜんの歴代モデルたち。だから中古車になっても人気がなかなか衰えない。新車で買いそびれたとか、中古車で探しているという人はもちろん、そんなスペシャルマシンがあるんだったら欲しい! なんて人もいるんじゃないかな。
幸いにして18車種の中から7車種の魅力について、それぞれのオーナーから話を聞くことができた。絶対数が少ないから、こうした生の声はとても貴重だ。
見つけたら即買いしたいSTIコンプリートカー、ぜひ参考にしてほしい。
【レガシィ B4 S401 STIバージョン】2002年発売、400台限定。エキサイティングな走りと、大人のプレミアムな味わいの両立を目指したモデル。エンジンは専用ECUなどにより最高出力が260psから293psへとアップ。その際にピストンなどのバランス調整はこだわりの手作業で行われた。またステアリングはクイックに変更されるとともにステアリング系全体の剛性アップが図られた。その他にも多岐にわたり走りの性能が高められているオーナー(S401さん/50代):当時はまだ30代でしたが「人生最後の車にしよう」と思えるくらい魅了されて、新車で購入しました。最後の5ナンバーサイズで、パワーがあるしオン・ザ・レール感が高いのがいいですね。
水平対向独特の「ドドドドッ」というエンジン音も魅力です。約16年間で、走行距離はだいたい13万km。ラジエターが一度故障しましたが、他のトラブルはありません。
【インプレッサ STI S203】2004年発売、555台限定。欧州の上級スポーツカーと競えるモデルとして、大人の感性を満たす質感を追求して開発された。大口径化されたターボのタービンやスタビライザー、専用チューンされたダンパー、レカロ製バケットシート、STI製前後スポイラーなどを備える。開発テストには当時スバルが参加していたワールドラリーでエースドライバーを務めていたぺター・ソルベルグも加わっているオーナー(佐藤さん/27歳):2013年に6.4万kmの中古車を購入。車両本体価格は250万円ほどでした。STIによるチューニングでパワーがありつつも乗りやすく、人が操る車という感覚がハッキリとしていて楽しいです。
修理できなくなるまで乗りたいですね。中古車を探す場合、カーボンリップとリアウイングがもう製造されていないので、割れていないかチェックした方がいいですよ!
【インプレッサハッチバック WRX STI 20th ANNIVERSARY】2008年発売、300台限定。STI創立20周年を記念して「曲がる愉しさ」をテーマに開発された。足回りに専用チューニングが施された他、STI製ロアアームバーやタワーバーでシャシー性能が高められている。専用のマットブラックに塗装された大型リーフスポイラーやレカロ製バケットシートを装備。またシフトノブやエンジンスターターボダンにはSTIロゴが、リアに専用エンブレムが配されたオーナー(野口さん/45歳):2017年の11月に3.4万kmの中古車を買いました。車両本体価格は約240万円です。購入後にサスペンションを車高調タイプに替え、アルミホイールを交換しました。
このモデルは、いわゆるSモデルよりはノーマル車に近いので、自分でいじれる楽しさがあるのが気に入っています。日常で使いやすくて、かつ走っても楽しい車に仕上げていきたいです
【インプレッサハッチバックSTI R205】2010年発売、400台限定。ニュルブルクリンク24時間耐久レースで培われた技術をフィードバックして、公道での走りにこだわられたモデル。そのため唯一「Road」のRを冠している。エンジンは最高出力320ps/最大トルク44.0kg-mまで高められた他、ドライバーの手足のようにスムーズに反応するために新開発された独自のパーツ「フレキシブルドロースティフナー」を採用しているオーナー(YSさん/24歳):それまで同型の初期型STIに乗っていたのですが、2017年の12月にこの車を見つけてしまい、これはチャンスだと買い替えました。約4万kmで車両本体価格は約300万円。エンジン音がとても気に入っています。
ボクはハッチバックが好きなのですが、ハッチバックのスペシャルカーはもう出ないでしょう。だからずっと乗り続けたいです
【レガシィ B4 2.5GT tS】2010年発売、B4とツーリングワゴン合わせて600台限定。従来までの「tuned by STI」がこのモデル以降「tS」の呼称となった。「強靱でしなやかな走り」を実現するため専用の足回りや、ドライバーの意図にスムーズに車を反応させるフレキシブルドロースティフナーやフレキシブルサポート・リアなどを装備。また専用リアスポイラーやアルミホイール、本革/アルカンターラコンビネーションシートを装備し「大人のスポーツモデル」を目指したオーナー(MKさん/51歳):初代に乗って以来、ずっとレガシィ派です。インプレッサじゃないのは、初代レガシィでスバル初となるWRC優勝を果たしたことが印象的だからです。この車は新車で購入しましたが、結果的にEJ型エンジン&MT車の最後のモデルになったので希少価値がさらに上がったと思います。飽きるまで乗り続けたいです。きっと飽きないけど(笑)。
【インプレッサ STI tS TYPE RA】2013年発売、300台限定。「Record Attempt(レコードアテンプト:記録への挑戦)」を意味する「RA」を冠するとおり、「切れ」をコンセプトに開発された。モータースポーツのベースモデルとして人気の「spec C」をベースに、WRC譲りのクイックステアリングギアボックスやブレンボ製6ポットフロントブレーキをはじめ、専用パーツをふんだんに使い、STIの提唱する「強靱でしなやかな走り」を目指したオーナー(YMさん):以前は2005年式のSTI type RA spec Cに乗っていましたが、ステッカーチューンを派手にやったら、親から「葬式に乗って行けない!」と怒られたので、ちょうど新車で出たこの車に買い替えました(笑)。
行型よりヒール&トーがしやすいところが気に入っています。通勤は別の車なので5年間でまだ1.5万km。20万kmは走るからまだまだ乗れます
【WRX S207】2015年発売、400台限定。ニュルブルクリンク24時間耐久レースのノウハウを生かし、排気システムやECU制御などにより、Sシリーズ史上最高スペックとなる最高出力328ps/最大トルク44kg-mを発揮。また国内メーカーとしては初となる専用開発のビルシュタイン製減衰力可変ダンパーを採用するなど、操縦安定性や乗り心地を向上させた。シートはセミアニリンのレカロ製バケットが奢られているオーナー(寺尾さん/50歳):これまではリセールバリューを考えて、買って3年ほどで手放していましたが、この車は売りたくないです(笑)。この車で初めてサーキットも走りましたが、その安定感に驚きました。サーキットでも全開にできるシーンがないなど、正直素人じゃ全性能を引き出すことは難しいですね。とはいえ普通のカーブをひとつ曲がるだけでも楽しい車です。
……最後に、残念ながらオーナーにお会いすることはできなかったけれど、Sシリーズの記念すべき第1号車を紹介しておこう。中古車でもなかなかお目にかかれない貴重な1台だ。
【インプレッサ STI S201】2000年発売、300台限定。専用ECUと吸排気系の変更によりエンジンは300psまで高められた。足回りやシャシーにも手が加えられた他、走行性能に合わせてグリル一体式フロントエアロバンパーや大型エアスクープ、砲弾型ドアミラーを装着するなど、エクステリアもスパルタンなイメージに仕上げられている。▼検索条件
レガシィ B4 S401 STIバージョン/インプレッサSTI S203/インプレッサハッチバックSTI 20th ANNIVERSARY/インプレッサハッチバックSTI R205/レガシィ B4 2.5GT tS/インプレッサSTI tS TYPE RA/WRX S207/インプレッサSTI S201この記事で紹介している物件
スバル
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