日産 エクストレイル(現行型)【概要&変遷編】
2009/07/15
初代の外観デザインを踏襲しながら中身は大幅に進化した使えるSUV
OVERVIEWモデル概要
手になじむ道具として使えるクルマを目指した2代目
昭和の終わりから平成にかけて巻き起こったクロスカントリー4WDブームが落ち着いた後、一般ユーザーには過剰な悪路走破性や耐久性を省いたライト感覚のSUVが台頭し始めた。他車がプレミアム路線やコンフォート路線を打ち出す中、唯一かつてのクロカン4WDのような道具感とリーズナブルな価格設定で大成功を収めたのが、初代エクストレイル。
2代目となる現行型はそのコンセプトをキープしつつ、機能性や走行性能を大きく進化させている。
MECHANISMメカニズム
エンジンは、厳しい排ガス規制をクリアしたディーゼルを含む3種類
プラットフォームはデュアリスと共用。ガソリンエンジンは2Lと2.5Lの2種類あり、いずれも直4DOHCだが、形式は異なる。2Lのターボディーゼルは、世界で初めて“ポスト新長期排ガス規制”をパスし、税金面で優遇される。オールモード4×4と呼ばれる4WDシステムは制御を刷新。
EXTERIOR & INTERIOR内外装
外観のシルエットはボクシー。ラゲージの使い勝手はさらに向上
直線基調のボディは初代のイメージを色濃く残すが、全長は135㎜長くなっており、そのほとんどがラゲージスペースの拡大に充てられている。インテリアのカラーもブラックとメタル調のモノトーンでまとめられ、大人っぽい上質感あるものとなっている。
ディーゼルモデルを除く全グレードには、防水シート+フル防水内装を標準装備。特にシート生地には防水透湿性素材が採用され、夏場の蒸れも緩和されている。
ラゲージは2層構造となっており、下段右側には引き出しを標準装備。標準的なキャンプテーブルがピッタリ入るサイズだ。
DRIVING IMPRESSIONドライブフィール
オン、オフ問わず質の高い、快適な乗り心地に進化
滑らかなロール感を伴いながら、粘っこくロードホールディングする乗り味。しなやかで懐深いステアリングフィールは、走りを知り尽くした大人にも好感をもって受け入れられるはずだ。 2Lエンジンは低速トルクが厚くなっている上、5500rpmぐらいまでなら軽快に回る。広大なラゲージに荷物を満載したときを除けば、2.5Lの必要性は感じない。ディーゼルモデルは1500rpm以下の時点ではトルクが細く感じられるが、それを超えると過給圧の高まりに呼応して一気にトルクが盛り上がる。
SPECIFICATIONS代表グレードスペック
2007年8月(デビュー時) | 2008年9月(グレード追加時) | |||
---|---|---|---|---|
グレード | 20X | 25S | 20GT | |
駆動方式 | FF | 4WD | FF | 4WD |
トランスミッション | CVT | CVT/6MT | CVT | 6MT |
全長(mm) | 4590 | 4630 | ||
全幅(mm) | 1785 | 1785 | ||
全高(mm) | 1685 | 1685 | ||
ホイールベース(mm) | 2630 | 2630 | ||
車両重量(kg) | 1440 | 1500/1480 | 1530 | 1660 |
乗車定員(人) | 5 | 5 | ||
エンジン種類 | 直4DOHC | 直4DOHC | ||
総排気量(cc) | 1997 | 2488 | 1995 | |
最高出力[kW(ps)rpm] | 101(137)/5200 | 125(170)/6000 | 127(173)/3750 | |
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 200(20.4)/4400 | 230(23.5)/4400 | 36(36.7)/2000 | |
10・15モード燃費(km/L) | 14.0 | 13.6/13.2 | 11.6 | 15.2 |
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