ホンダ ストリーム VS マツダ プレマシー PART3:取り回しや駐車のしやすさが優れているのは?
2008/07/01
PART3 取り回しや駐車のしやすさが優れているのは?
ホンダ ストリーム
マツダ プレマシー
両車の差はほとんどなく、扱いやすさは互角
改めて両車のボディサイズを確認しておこう。全長×全幅×全高は、プレマシーが4565×1745×1615mm、ストリームは4570×1695×1545mm。こう見るとプレマシーのほうがストリームより50mm幅広く、ストリームはプレマシーより70mm低いのが大きく違うところ。ホイールベースはプレマシーが2750mm、ストリームが2740mmでほぼ同一だが、最小回転半径のカタログ数値上はプレマシーが5.3mなのに対し、ストリームは5.5mだ。さて両車のスペックを見た上で、扱いやすさをチェックしてみた。すると結論から言うと「2車の差は、ほとんどなし。扱いやすさは互角」だった(最後の判定はまた別に行うこととする)。
まずストリームだが、5ナンバーのボディサイズが効いている。運転ポジションは低めだが、サイドウインドウ下端は視線に対しさらに低いから視界も広い。また左手の届きやすい場所にあるシフトも、直線方向のシンプルな操作で切り替え可能だから「R」へのシフトチェンジもやりやすい。
またバックカメラは、モニター上のガイド線は固定式。だが車を自分で誘導するにあたり目安にはなる。ただしカメラのスペック差なのか、プレマシーに比べ、モニターの画像のクオリティは少々低く物足らない。ロケ時、同じ場所でこちらの画像は、まるでモノクロのように見えた。
プレマシーのカメラは描写力が秀でている
一方のプレマシーだが、全幅が1745mmと5ナンバー枠を超えているものの、良好な見晴らし感覚の視界や乗用車ライクな各部操作系のスムーズさが効いている。なので車庫入れ、縦列駐車ともに問題なく行えた。特に車庫入れでは、ストリームに対し後方視界が開けているためにやりやすかった。またロケ車に装着されていたバックモニターも、トヨタ方式の画面上のガイド線がステアリング操作に連動して動くタイプだったので頼りになった。それは縦列駐車でも同様。プレマシーのモニター(カメラ)はとにかく画像を鮮明に描写してくれるので、見やすく、わかりやすい。同時に、左側前方の死角を補うカメラも備わり、より安心して駐車ができる。
なお前方、後方視界を計測してみた。結果は別表のとおりで、前方視界はストリーム、プレマシ-ともほぼ互角。対して後方視界は、バックドアのウインドウがより低いストリームが、やや有利な結果となった。ストリームは斜め後方の視界こそ窓の形状の影響でやや狭いものの、全体としては悪くない。ミニバンでは一般的な、Aピラー付け根部の三角窓もドアガラス側に置くことで視界を良くするデザインになっていたりする。
■視界チェック計測結果
前方視界 コーン下まで |
後方視界 コーン先端まで |
後方視界 コーン下まで |
|
---|---|---|---|
ホンダ ストリーム | 5m | 6m67cm | 12m46cm |
マツダ プレマシー | 5m5cm | 7m86cm | 15m52cm |
今回のまとめ
全幅が3ナンバーであるわりにプレマシーの扱いやすさは評価できる。しかし総合的に見ると、やはりストリームのほうが扱っている際の車の“身軽さ”がある。ここはストリームの勝ちとしよう。次回予告
走りの良さを訴求するストリームとプレマシー
似たもの同士の両車に違いはあるのか?
走りの良さを訴求するストリームとプレマシー
似たもの同士の両車に違いはあるのか?
今回のテスト車両



ホンダ ストリーム | |
---|---|
テスト車両 | 2.0 RSZ 227.85万円 |
駆動方式 | 2WD(FF) |
トランスミッション | CVT |
全長×全幅×全高(mm) | 4570×1695×1545 |
ホイールベース(mm) | 2740 |
車両重量(kg) | 1400 |
最小回転半径(m) | 5.5 |
乗車定員(人) | 7 |
エンジン種類 | 直4SOHC |
総排気量(cc) | 1997 |
最高出力 [kW(ps)/rpm] |
110(150)/6200 |
最大トルク [N・m(kg-m)/rpm] |
190(19.4)/4200 |
使用燃料 | 無鉛レギュラー |
燃料タンク容量 | 55L |
10・15モード燃費 (km/L) |
14.6 |
タイヤサイズ | 205/55R17 |
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ホンダ ストリーム VS マツダ プレマシー PART3:取り回しや駐車のしやすさが優れているのは?/旬ネタ
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