ホンダ ストリーム VS マツダ プレマシー PART2:使い勝手が優れているのはどっち?
2008/06/26
PART2 使い勝手が優れているのはどっち?
ホンダ ストリーム
マツダ プレマシー
ストリームの3列目は大人には向いていない
ストリームの運転席は、プレマシーに輪をかけて乗用車的。プレマシーがセダンなら、コチラはクーペ風というべきか。インパネは、カーナビ(のモニター)や空調スイッチなどが備わるセンター部分がドライバーの方向に向けてある。つまりドライバー優先のレイアウトということで、インパネシフトの位置もステアリングにかなり近い。
2、3列目へのアクセスはヒンジ式のスイングドアからになる。スライド式に対し不利か!?とも思えたが、開口部が十分な大きさで、この不利さをカバーしている。とはいえ、3列目への乗り降りは楽々・・・とはいかず、身体の柔らかな人(世代)向き。
2列目は、とにかく床が低くフラットなので、せいせいとした居住スペースを確保している。ストリームの特等席といっていい。3列目は座ることは不可能ではないが、長時間は辞退したい印象。クーペのような窓のため穴蔵感があるのも、窮屈な印象を助長させている要因だ。
ラゲージスペースはシートアレンジ次第で実用的なスペースが作り出せる。2、3列とも背もたれを倒すだけの操作でフラット状態にできる。2列目も倒した場合、倒した3列目の床面との間に隙間ができるものの、縦方向のスペースは十分な広さだ。
プレマシーは6+1人乗りを随所で感じられる
プレマシーの運転席は、ごく自然なポジションになっている。駐車ブレーキがレバー式なのも、ミニバンでは貴重な存在。この方式のほうが馴染みがあるユーザーは、まだ少なからずいるのではなかろうか。レバーは可能な限り運転席に寄せてあり、邪魔な印象はなかった。プレマシーの3列シートは、いわゆるシアターレイアウトとなっている。前席は床面が掘り込まれた形状になっていて低めで、2列目、3列目と段階的に高くなっていく。各列の段差のつけ具合は比較的大きめ。従って、2列目、3列目からの前方視界はかなり良い。ただし3列目の頭上空間は小さい。2列目は“6+1”がコンセプトなだけに左右席優先。中央席はあくまで緊急的で、背もたれ部分の下側が空洞になっているほど。
前席の乗降性はセダン風。スライドドアは開口部形状がスッキリした四角で、間口の広さは上級クラス並。なので2列目へのアクセスは実にスムーズ。3列目へはやや身体をすぼませて乗り降りする必要があり、着座状態でのスペースは、足元・頭上とも大人にはさすがにミニマムだ。
2、3列目シートの格納操作はしやすい。2列目はクッションを起こして背もたれを前倒しする方式、3列目は背もたれを倒すだけで、クッションごと床に沈み込む。2、3列とも左右分割式。
2列目がダブルフォールディング式ということもあり、フルフラット状態で縦方向のサイズは、引き起こしたクッションからバックドアまでの間のスペースとなる。とはいえ、幅方向はほぼ100cmあるから、サンプルの段ボールが余裕で横に3箱並べられた。
今回のまとめ
比較すると、甲乙つけがたいところも多い。2名着座であれば、ストリームの2列目の床の低さとフラットさが気持ち良い。が、乗員全員のためのミニバンということで見れば、スライドドアの乗降性や3列目へのアクセスのしやすさなどで、プレマシーの勝ち。次回予告
取り回しや駐車しやすさを検証しよう!
取り回しや駐車しやすさを検証しよう!
今回のテスト車両


| ホンダ ストリーム | |
|---|---|
| テスト車両 | 2.0 RSZ 227.85万円 |
| 駆動方式 | 2WD(FF) |
| トランスミッション | CVT |
| 全長×全幅×全高(mm) | 4570×1695×1545 |
| ホイールベース(mm) | 2740 |
| 車両重量(kg) | 1400 |
| 最小回転半径(m) | 5.5 |
| 乗車定員(人) | 7 |
| エンジン種類 | 直4SOHC |
| 総排気量(cc) | 1997 |
| 最高出力 [kW(ps)/rpm] |
110(150)/6200 |
| 最大トルク [N・m(kg-m)/rpm] |
190(19.4)/4200 |
| 使用燃料 | 無鉛レギュラー |
| 燃料タンク容量 | 55L |
| 10・15モード燃費 (km/L) |
14.6 |
| タイヤサイズ | 205/55R17 |
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ホンダ ストリーム VS マツダ プレマシー PART2:使い勝手が優れているのはどっち?/旬ネタ
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