スズキ パレット VS ダイハツ タント PART7:ライフスタイルにピッタリなのはどっち?
2008/05/07
PART7 ライフスタイルにピッタリなのはどっち?
スズキ パレット
ダイハツ タント
性能はほぼ互角。あとはスタイルの好みで選ぶべきか?
ここだけの話だが、今回の2車は、フル乗車試乗中、誰かが松田聖子の「ピンクのモーツァルト」を鼻歌で歌い出すほど快適なのだった。つらければ不平不満だらけでそうはいかなかっただろうから、このタイプの軽自動車の優秀性が改めて実証された形。実用車ではまさに“広さに勝る性能なし”といったところか。その意味でパレット、タントとも、こと商品性でいえば優秀である。では、パレットとタントのどちらを選ぶべきか?となると、これはもうお好み次第の部分が大きい。リポーターのごく個人的な好みでいえば、ことスタイルに関してはタントがボディサイドのパネルの作り方などにより、旧型より安定性のあるルックスになったと思い好感をもっている。
他方でパレットは、後追いなのにまるでタント似で、しかも肩の力が抜けすぎたスタイルに“?”マーク。スズキは最近の各地の自動車ショーで実にイカすショーモデルを出しているし、スイフトも魅力的なスタイルなのに、なぜ軽の市販車のスタイルはこうなの!?と、少々、抗議をしたい気分ですらある。
スタイルは乗ってしまえば見えないというが、乗っている自分は外からは見られるのである。たとえどうであれ、「ああ、センスのいい人ね」と思われたほうが気分はいいではないか。
装備は両車で違うので、そこを比較して選ぼう
車としての実力は、それぞれの項目でリポートしているとおり。走り系の項目でいえば、走行フィーリングではパレット、取り回しや扱いではタントがそれぞれ勝っていた。あとは天井の小物入れや片側ピラーレスドア(タント)、両側スライドドア(パレット)など、それぞれの売りとなるアイテムのどれに魅力を感じるか次第だ。ドアについては、ピラーレスとしたタントのエンジニアリング的な意欲は認めるが、後部のスライドドア分の開口部の大きさだけでいえば両車はほぼ互角だ。
今回の対決に限っては、○○な人はパレット、●●な人はタント・・・と言いきれない。ユーザーである皆さんの、個々の用途と好みに委ねたい。
今回のまとめ
こんな人にはこの車、と言いにくいほど似ている両車。しいて言うなら、走りの快適性を重視したい人にはパレット、積載性と居住性を両立させたいならタントなるか。編集部員がテストした感想では、子育てファミリィの実用車としてはタントのほうが上と感じたが・・・。次回予告
撮影に同行したスタッフ4名での座談会を開催!
撮影に同行したスタッフ4名での座談会を開催!
今回のテスト車両



スズキ パレット | |
---|---|
テスト車両 | 660X(2WD) 123.9万円 |
駆動方式 | 2WD |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 3395×1475×1735 |
ホイールベース(mm) | 2400 |
車両重量(kg) | 910 |
最小回転半径(m) | 4.2 |
乗車定員(人) | 4 |
エンジン種類 | 直3DOHC |
総排気量(cc) | 658 |
最高出力[kW(ps)rpm] | 40(54)/6500 |
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 63(6.4)/3500 |
使用燃料 | 無鉛レギュラー |
燃料タンク容量 | 30L |
10・15モード燃費 (km/L) |
20.0 |
タイヤサイズ | 165/55R14 |
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スズキ パレット VS ダイハツ タント PART7:ライフスタイルにピッタリなのはどっち?/旬ネタ
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