ホンダ フィット VS トヨタ ヴィッツ PART3:積載性対決
2008/02/21
PART3 積載性対決
ホンダ フィット
トヨタ ヴィッツ
もはやミニバンの域?フィットの荷室は計算されつくしている
「コンパクトカーでも積載性能に妥協はしない」。新車販売台数の上位を争う両車にはそんな気迫すら漂う。ボディも小さいしパッと見はそんなに荷物が積めるという雰囲気ではないが、いざリアゲートを開けて荷室を眺めると意外なほどの広さに驚く(もちろんコンパクトカーとして、だが)。特にフィット。ホンダのお家芸となった低床パッケージのおかげで、天井からフロアまでは92cm(入口天地77cm+15cm※編修部計測)。荷室部分が深くえぐられている。後部座席を使用している状態でも奥行きは71cm。かなりの荷物を積み込めそうだ。積載テストでは段ボール2個だったが、積み終わった後も余裕がある。
しかもフィットの荷室にはちょっとした仕掛けがある。荷室の蓋をめくると、その下にさらにスペースがあるのだ。蓋をはずすことで深さは112cm(入り口天地77cm+35cm※編集部計測)に。積載テストで使用している段ボールがすっぽり入ってしまうほどだ。さらに蓋をフックに引っ掛けることで荷室を上下2段に分けることも可能(この使い勝手はPART6で詳しくリポートしよう)。ULTRラゲッジと名づけられたこの機能はもはやコンパクトカーの域を超え“2列シートのミニバン”と呼びたくなるほどだ。
後部座席格納は1アクションでフルフラットになる簡単設計。しかも背もたれだけでなく座面も下に落ちてゆく仕掛けになっている。畳んだシートの背もたれは起こしているシート座面よりも下に下がるので、その分荷室の高さを稼げるという優れものだ。荷室の奥行きもあるので、段ボールもコンパクトカーとしては驚異の10個積みを成し遂げた。
ヴィッツもコンパクトカーとしては
十分すぎるほどの荷室スペースを確保
一方のヴィッツも大健闘。張り出しの少ない荷室は見た目も広く感じるし、段ボールを積んでみても横方向にはフィットと同じくらい余裕がある。荷室の深さも編集部計測で天井から92cm(入り口天地73cm+19cm※編修部計測)。コンパクトカーとしてはかなり大きな数値だ。ただし奥行きはあまり余裕がない。写真にある数値は後部座席を最大限後ろにスライドさせたものなので、荷物が多いときは少し前に出すといい。ヴィッツの後部座席格納法はグレードにより3タイプある。今回テストした1.3U(2WD)は背もたれに付いたスライドレバーでシートを一番前にスライドさせ、その後に背もたれを前に倒すタイプ。これでフラットな荷室を生み出すことができる。この状態での積載段ボール数は8個。コンパクトカーとしては標準の数だが、荷室の高さも確保されておりかなり使いやすい部類に入る。
なお、フィットもヴィッツも後部座席は6:4分割式を採用。乗員の数と荷物の量によって居住空間をフレキシブルに作れるのは便利だ。
今回のまとめ
ヴィッツもコンパクトカーとしてはかなり頑張って荷室の使い勝手を良くしている。オーナーになって使ってみるとよっぽど大きな荷物を積もうとしない限り不便を感じる場面は少なそう。ただ今回の相手・フィットは荷室があまりにも広大なので分が悪かった。2台の物件・相場・カタログ情報
【ホンダ フィットを探す】【ホンダ フィットの相場情報を見る】
【ホンダ フィットのカタログを見る】
【トヨタ ヴィッツを探す】
【トヨタ ヴィッツの相場情報を見る】
【トヨタ ヴィッツのカタログを見る】
次回予告
話題のコンパクトカーの人気装備を紹介しよう!
話題のコンパクトカーの人気装備を紹介しよう!
今回のテスト車両


■ホンダ フィット
- ・テスト車両
- 1.3L(2WD)
134.4万円 - ・駆動方式
- 2WD(FF)
- ・トランスミッション
- CVT
- ・全長×全幅×全高
(mm) - 3900×1695×1525
- ・ホイールベース(mm)
- 2500
- ・車両重量(kg)
- 1030
- ・最小回転半径(m)
- 4.7
- ・乗車定員(人)
- 5
- ・エンジン種類
- 直4DOHC
- ・総排気量(cc)
- 1339
- ・最高出力
[kW(ps)rpm] - 73(100)/6000
- ・最大トルク
[N・m(kg-m)/rpm] - 127(13.0)/4000
- ・使用燃料
- 無鉛レギュラー
- ・燃料タンク容量
- 42L
- ・10・15モード燃費
(km/L) - 21.5
- ・タイヤサイズ
- 175/65R14


■トヨタ ヴィッツ
- ・テスト車両
- 1.3U(2WD)
140.7万円 - ・駆動方式
- 2WD(FF)
- ・トランスミッション
- CVT
- ・全長×全幅×全高
(mm) - 3785×1695×1520
- ・ホイールベース(mm)
- 2460
- ・車両重量(kg)
- 1030
- ・最小回転半径(m)
- 4.7
- ・乗車定員(人)
- 5
- ・エンジン種類
- 直4DOHC
- ・総排気量(cc)
- 1296
- ・最高出力
[kW(ps)rpm] - 64(87)/5500
- ・最大トルク
[N・m(kg-m)/rpm] - 116(11.8)/4500
- ・使用燃料
- 無鉛レギュラー
- ・燃料タンク容量
- 42L
- ・10・15モード燃費
(km/L) - 19.6
- ・タイヤサイズ
- 185/60R15
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
ホンダ フィット VS トヨタ ヴィッツ PART3:積載性対決/旬ネタ
あわせて読みたい
光岡 M55とダッジ チャレンジャーは本当に似てるのか問題。アメ車好きにも刺さるのか、ガチ比較してみた!
X3が3代目なら200万円代前半で狙える? BMWの人気プレミアムSUV、中古車相場やオススメの狙い方を解説
’73 シトロエン DS|独自のデザインと乗り心地、そのすべてに“哲学”がある【名車への道】
トヨタ アクアが、プリウス顔に大胆イメチェン! でもマイルドな見た目がお好きなら、前期型もいいんじゃない? 中古車相場をチェック!
新型T-Rocが海外で発表されたけど初代なら100万円台で買える? 日本にぴったりのコンパクトSUV、中古車相場やオススメの狙い方を解説!
【祝! 頭文字D30周年】 主人公・藤原拓海の愛機ハチロクことスプリンター トレノAE86の中古車状況は今どうなってる? モデル概要、狙い方も併せて解説
新型デリカミニが発表されたけど初代の中古車価格は? 三菱の遊べる軽SUV、オススメの狙い方を解説
先代BMW 1シリーズが120万円から狙えるが買っても大丈夫? 買うならどんな物件がオススメ?
【悲報】日産 GT-R(R35型)が生産終了……今こそ中古車状況をチェック&賢い狙い方を考察!
BMWのMとは違う“絶妙”な味を堪能できるオススメの「BMWアルピナ」モデル5選【2025年最新版】






















