第137回 ホンダ インテグラタイプR(絶版・最終型) 【おいしい中古車】
2010/07/16
■ホンダの“レーシング”スピリットが詰まったレッドバッジ
ホンダと聞くと、ステップワゴンやオデッセイを代表とするミニバンメーカーというイメージをもつ方もいらっしゃると思います。でも私のなかでは“レース屋”です。そのレースで培われたノウハウが注ぎ込まれたモデルといえば、NSXやシビック、そしてインテグラに代表されるタイプRシリーズです。赤いエンブレムが目印のタイプRは、スポーツ色というよりレーシング色を高めたモデルで、ホンダスピリットの象徴とも言われています。そのなかでも、今回ご紹介するインテグラタイプRは、ベースがクーペということもあり、走り好きの若者から絶大なる支持を受けたモデルです。
↑専用装備として、フロントアンダースポイラー、サイドシルガーニッシュ、リアアンダースカート、テールゲートスポイラーなどのエアロパーツを装備(左右)
インテグラタイプRは、1995年10月に登場した初代(DC2)と、2001年7月に登場した2代目(DC5)があるのですが、今回ご紹介するのは2代目(DC5)のほうです。今さら説明する必要もないかもしれませんが、エンジンは2Lの直4i-VTEC。初代は1.8Lで200psを発生しましたが、この2代目は、2Lで220psを絞り出します。レッドゾーンは8400rpmから。このスペックを知った時点で、走り好きの人なら間違いなく垂涎ものです。
ちなみにこのエンジン、初代より排気量が増えているのに、単体での重量は10kg軽いんです。車両重量は安全面などのカラミもあって、残念ながら120kg増えてしまっていますが、このあたりにレース屋ならではのこだわりがうかがえます。
ミッションはクロスレシオの6MT。1~2速トリプルコーン、3~6速ダブルコーンの前段マルチシンクロコーンを、2Lクラスとして世界で初めて採用し、シフト荷重の低減およびシフト時間の短縮を実現しています。小気味よくスコスコ入るミッションは、運転の楽しさをより一層高めてくれます。
↑MOMO製の本革巻きステアリングやレカロのバケットシートを装備。ペダル類は軽量化のためアルミを採用(左・中) エンジンは220psを発揮する名機K20A(右)
■修なし、走行4.5万kmで99.9万円!
さて、そんな2代目インテRですが、いかほど安いのか。とその前に、なぜ初代じゃないのか。その理由は価格と程度のバランスにあります。初代のほうが古いモデルなので、確かに底値は安いんですが、程度ベース(修復歴の有無や走行距離)で見ると、相場はほぼ変わらないか、若干2代目のほうが安いくらいなんです。例えば、2代目タイプRの場合、99.9万円で修復歴なし、走行4.5万kmの中古車が存在します。一方初代はと言うと、100万円以下だと、修復歴なしで走行5万km以下の中古車はないんです。
これは初代のトンガリ具合を好むファンが多いから相場が高値安定しているのでしょうが、初期モデルはすでに15年選手。長く乗るなら断然2代目のほうがオトクってものです。なにせ値段が変わらないんですから。トンガリ具合だって、そこいらの車と比べたら別次元の車ですからね。
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