かつての“ボンドカー”BMW Z8はもはやコレクターズアイテムだ!
2015/04/09
▲世界的に中古車流通台数が少ないので、中古車相場高騰は必須でしょう
Z8の中古車を見かける機会は今後減っていく!?
原稿執筆時点でカーセンサーnetに1台のみ掲載されている希少車をご紹介します。今回、2015年4月9日に発見したのは「BMW Z8」です。かつて映画「007」シリーズで“ボンドカー”として登場したことを覚えている方もいらっしゃるでしょう。1997年の東京モーターショーで、「Z07コンセプト」としてその原型が公開されました。
Z8は1950年代に登場したBMW 507の現代版モデルという位置づけで、21世紀の幕開けを祝う記念モデルのようなものでした。日本では一応“限定車”として発売されましたが、他の地域ではれっきとしたカタログモデルでした。
5L V8エンジンや6速MT(ATの設定はありませんでした)、サスペンションなどは同時期のM5(旧々型)のものを流用しています。しかし、アルミスペースフレームやアルミパネルの採用は当時としては贅沢な内容でした。車両重量もM5が1790kgだったのに対して、Z8は1630kgしかありませんでした。
▲全長4400mm×全幅1830mm×全高1317mmというボディに当時のM5と同じ5L V8エンジンを搭載しています
0→100km/h加速はわずか4.7秒で、当時のスポーツカーも顔負けの俊足ぶりでした。大きめのエンジンをフロントに搭載していますが、前後重量配分はBMWが得意とする50:50を実現。ワインディングでの走りは驚くほど機敏です。
ただし、この手の高級オープン2シーターにしては、“グランツーリスモ的”性質には乏しい車でした。もっと言えば、低速域での予想外に硬い乗り心地に驚かれるかもしれません。内装の高級感とは裏腹に、本格スポーツカーなんです。
内装は507譲りのスパルタンさや、クラシカルな雰囲気、モダンさを併せ持っています。デビューから15年以上が経過しているのに古さを感じさせないのは、普遍的なデザインである証拠でしょう。
▲古さを感じさせないのは、普遍的なデザインゆえなんでしょうね
当該中古車、新車登録から約15年で走行距離はたったの3.1万km。新車時価格も中古車価格も高い車ですから、歴代オーナーによって大事に室内保管されてきたのでしょう。内外装の状態は、写真を見る限り、まるで“卸したて”のように良好です。
▲インパネのスイッチ類ひとつひとつにもお金がかかっています。なお、当該中古車の内装はピカピカです
Z8は近年まれに見る中古車相場の推移を見せました。当初、新車時登録から5年程度で新車時価格の約半分程で取引されていました。しかし、絶版になってから数年が経過してから中古車相場がなぜか高騰。合計で約5700台が生産されたZ8ですが現在、日本のみならず世界でも中古車の流通台数はごくわずかです。
Z8はもはや“15年落ちの中古車”ではなく“コレクターズアイテム”と化しています。価格はもしかしたら身近なものではないかもしれません。ただ「今後、見かける機会は今以上に減る車である」と記しておきます。
■本体価格(税込):応談 ■支払総額(税込):---
■走行距離:3.1万km ■年式:2000(H12)
■車検:2016(H28)年5月 ■整備:付 ■保証:付(3ヵ月/3000km)
■地域:東京
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