映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の年として盛り上がった2015年。今から30年後の自動車は?
2015/12/08

予想の難しい自動車業界
自動車メーカーでも30年後の予想は難しい。なぜならば社会の状況によって自動車のスタンダードは変わってくるからだ。
例えば、ガソリンエンジンと電気モーターのハイブリッド車であるプリウスが徐々に市民権を得た2000年頃、欧州自動車メーカーの予想ではハイブリッド車は15年後にはなくなり、電気自動車などが主流になるだろうとした。一方のトヨタは、2020年くらいまではハイブリッドカーが牽引するとした。
実際はどうだろうか。圧倒的に少数派の意見だったトヨタのハイブリッドの考え方が広く浸透し、自動車業界をリードしている。市販が目前に迫っている自動運転車に関して言えば、力強い加速が可能なハイブリッド車の方が適していると思われるのだ。
30年後には自動運転が当たり前?
では、30年後の社会と車はどうなっているだろうか。日本は人口が減り働き手は少なくなっているだろうから、運転の自動化は自然の成り行きとして考えられる。まず高速道路での自動運転は間違いない。加えて、一般道でも一時停止や法定速度での走行が自動的に行われる可能性は高い。あらかじめ登録したルートであればハンドルを回さずに自動車は曲がり、目的地までたどり着く。車庫入れは無人でこなすはずだ。ペダル類が取り除かれることも十分に考えられる。
安全性能もより高まるだろう。自動車同士は磁石のプラスとプラス、マイナスとマイナスのような、何があっても触れない技術が安全システムとして自動車産業全体に構築される。携帯電話を自動車に接続すれば交通情報などのあらゆる情報を共有して、どの車に乗っても事故を未然に防ぐ。一方で、支援システムを装着していないマニュアルの自動車は高価になり、しかも運転にはかなりの技量が必要とされるであろう。

廃棄物が燃料になる時代が来る
次に、燃料と環境の関係について考えてみる。燃料は植物、生ゴミやヘドロなどの廃棄物から得られるのが当然になる。都市の中心部では圧縮空気を動力としたり、水素燃料を使用したりといった自動車が当たり前のように増えて大衆化するだろう。排気管から黒い煤なんてありえない時代がもうすぐやってくるのだ。
環境問題に関しては、自動車産業を牽引する大メーカーは今以上に高い企業モラルを求められることになる。環境を考えて開発し、利益を社会に還元していかなければならないだろう。
車の形も自由に
自動運転や燃料に関しては現在でも話題に上ることが多いが、それだけではない。自動車の形状ももっと自由なものになるだろう。例えば、気分によって車高が高いSUVであったりミニバンであったり、一台の自動車で様々な組み合わせが可能になればドライブがより楽しくなる。通信可能な自動車同士であればカルガモ走行が可能で、みんなで揃って自動車で出かけられるだろう。
30年後を考えると私はヨボヨボになっている。いや、存在さえしないかもしれない。そのときに今想像した30年後の自動車に乗れたならば、これほど嬉しいことはない。
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