istの再来か? 次期ヤリスにSUVライクなモデルを設定
2018/09/29

一度は計画されたのに、消えた幻の3代目ist
トヨタがC-HRより下に位置するBセグメントSUVの開発を進めている。欧州を中心にモデル数が増えている同ジャンルにトヨタが投入するのは、ヴィッツ後継車として2020年に発売される、次期ヤリスの派生車だ。
まだ、SUVブームが現在ほど盛り上がっていない頃、2002年から14年間ほど販売されていた、istを覚えているだろうか。ヴィッツと同じBクラスプラットフォームに、約20mm高い車高、実際よりもタイヤが大きく見えるデザイン処理など、コンパクト市場で成功を収めた。
幅広い層に支持された初代ではあったが、2代目は海外マーケットのニーズにも応えようと、欲を出してしまった。このことが裏目に出てしまい、トーンダウンするカタチで2016年に静かにフェードアウトしていった。
2000年代後半からのSUVブームを見据え、実はトヨタは3代目istの投入計画を練っていた。だが、「istのキャラクターでは中途半端すぎるのではないか?」「Bプラットフォームに大径タイヤを履かせるには限界がある」といった理由で白紙に戻された。
プランニングし直した結果、生まれたのがC-HRだ。「こんなにもSUVが増えているのに、C-HRの登場は遅かった」という声も聞かれるが、遅れた理由は前述したような仕切り直しがあったためだ。
C-HRには、Cセグメントのシャシーとパワートレインが使われているため、istよりワンランク上の車に仕上がっているが、世界的な視点でマーケットを見渡すと、最低限必要なサイズといえよう。


次期ヤリスに設定される、ist後継車
現在、istの再来と言えそうなモデルが、トヨタ内部で計画されている。
スクープ班がつかんだ情報によると、国内でもヤリスに改称される次期ヴィッツに、世界的な潮流に合わせてクロスオーバーテイストを盛り込んだモデルをラインナップする予定だという。
TNGA世代のBプラットフォームに、高めの車高やSUVを連想させる外装パーツが装備されて、プチSUVと呼びたくなる1台に仕立てられる模様だ。これこそ、かつてトヨタが成功させたistの手法そのものではないか。
次期ヤリスには、1Lから1.5L級のエンジンが搭載される予定だが、お伝えしている派生クロスオーバーは、やや上級に位置づけられるようで、エントリーモデルに1.3L、中核モデルに1.5Lのエンジンが与えられる。どちらもTNGA思想の下で開発が進んでいる3気筒ユニットだ。
1.5Lハイブリッドもラインナップされる反面、ヤリスと違って1Lモデルは設定されない。また、見掛け倒しに終わらないよう、4WD車も用意される。
9月26日にお伝えしたとおり、くしくも、ホンダが次期フィットでクロスオーバー風味の強い、WR-Vを国内導入する旨を検討しており、プチSUVの分野でも、トヨタとホンダのガチンコ勝負が繰り広げられることになりそうだ。
※2018年9月29日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません
【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2020年
■全長×全幅×全高:3995×1735×1580(mm)
■搭載エンジン:1.5L 直4+モーター 他
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
新型カングーの新車価格400万円超えに絶望したあなたに贈る「半額で買えるコレ、代わりにどうですか?」5選
【悲報】新型カングーから樹脂バンパーが消滅! 絶望したあなたに贈る「代わりにコレ、どうですか?」5選
国民的人気車プリウスが1年で約40万円ダウンし買いやすくなってきた! 最新の中古車状況や今オススメの狙い方を解説
次期型トヨタ GRカローラが早くも動き出しか? 搭載エンジンを変更の可能性!
日産、「第4の国内導入モデル」はあのコンパクトSUVか? 新型のe-POWERも搭載予定
最新型トヨタ クラウンの中古車価格が半年で60万円以上ダウン! 流通台数も増えた人気国産セダン、今オススメの狙い方は?
GRMNヤリスがさらに進化をして再版か? 究極の4WDホットハッチはどう変わるのか
トヨタ アクアのマイナーチェンジが近い? 最新の「トヨタマスク」に変身する人気の小型ハイブリッド
日産 パトロールの日本導入が待てないあなたに贈る「代わりにこのゴツいSUV、どうですか」5選
次期型シビックにも採用か? ホンダの次世代パワートレインを大胆予想