ライバルを打ちのめす、次期ノア/ヴォクシー
カテゴリー: クルマ
タグ: トヨタ / ノア / ヴォクシー / ニューモデルスクープ!
2021/11/30
▲ノア(左)には標準車とエアロ仕様の両方が継続設定されレンタカーなど法人需要にも対応。ヴォクシー(右)は、メッシュ仕上げのダクトが目を引くフロントマスクが特徴。いずれも全幅は1730mmとなり3ナンバー化されるトヨタ初がギッシリ満載
ちょっぴり豪華な第3の兄弟車として開発されたエスクァイアの生産終了が公式に発表され、ノア/ヴォクシーのモデルチェンジが近づいてきており、量産仕様の詳細が見えてきた。
最大のトピックは、全幅が標準車も含めて3ナンバー化されることだろう。また、全高は70mmアップの1895mmに達するが、室内高は5mmアップにとどまる。
子供だけでなく、高齢者の乗降も視野に入れて、地上高200mmの格納式ステップがオプション設定されるのも見逃せない。世界初の機構だというから、スライドドアに連動して床下からせり出す既存の装備とは異なりそうだ。
また、電動ハッチゲートには任意の位置で止められる機能が加わる。しかも、この途中停止はボディ側面に設置されたスイッチで行えるというから興味深い。
▲次期ノア、ヴォクシーとライバル車の主要スペック比較(一部マガジンX編集部予想)通信型ナビ、ディスプレイオーディオから選択
DCM(車載通信機)を使って、センターに蓄積されている情報をダウンロードして使う通信型ナビが5年間付帯サービスされる点が目新しい。このシステムの採用は、トヨタブランドでは初となる試みだ。
なお、オプションで「ディスプレイオーディオPlus」と呼ばれる10インチ画面も選択可能。こちらを選ぶとTVチューナー、HDMI端子、CDおよびDVDデッキ、ETC2.0対応車載器が併せて装着される。
この他、スマホやタブレットが使える車内Wi-fi、スマホをキー代わりに使えるデジタルキーもオプション設定される。
渋滞時に便利なセミ自動運転
安全運転支援機構の「セーフティセンス」は最新版にアップデートされる。カメラが捉えた情景から、歩行者の急な横断やカーブといったリスクを先読みして、運転操作と減速操作をサポートする「プロアクティブドライビングアシスト」や車線維持を支援する「レーントレーシングアシスト」などが新採用される。
さらに、これらの機能に加えて安全装備を充実させられる拡張パッケージもオプション設定。具体的には、車線と車間を保ちながら前走車に追従する渋滞運転支援。車線変更を支援する「レーンチェンジアシスト」、降車アシスト付き「ブラインドスポット警告」などで構成される。
縦列と並列の両方に対応する駐車支援機構の「アドバンストパーク」もオプション選択が可能。ガソリン車にはセミオート式、ハイブリッドにはフルオート式が設定される。
▲ライバルと目される日産 セレナ。2016年に発表された現行5代目は、マイルドハイブリッドとシリーズハイブリッド式の「e-POWER」から選べる。ハッチゲートの上半分だけを開け閉めできる仕掛けが特徴
▲同じくライバルのホンダ ステップワゴン。現行5代目は2015年から販売されてきた。一部が横方向に開閉できるリアゲートは便利だったが、ユーザーからの支持は得られなかった新開発のハイブリッド機構を採用
パワートレインは、ガソリン車には現行型比+17psアップの169psをマークする2L直4を採用。カタログ燃費は約13%改善され、15.0㎞/Lに達する見通しだ。
ハイブリッドには、1.8L直4と2モーター式のTHSIIが継承されるものの、システムのリニューアルによって公称燃費は現行の19.8㎞/Lから23.6㎞/Lに引き上げられ、セレナ「e-POWER」の18.0㎞/Lや、ステップワゴン「e:HEV」の20.0㎞/Lを凌駕する。
また、待望の電気式4WDモデルがラインナップされる。こちらはWLTCモードで22.0㎞/Lをマークする。システム出力は、ほぼ据え置きの137psを発生。
▲次期ノア、ヴォクシーのバリエーション展開(マガジンX編集部予想)
▲現行ノア、ヴォクシーの第3の兄弟車として登場したエスクァイア。高級感が演出され、価格も高めに設定することで兄弟車との差別化が図られた。すでに生産終了が予告されている最上級グレードがエスクァイアの地位を踏襲
上の表にまとめたとおり駆動方式パワートレイン、乗車定員の制約は少なくほぼ望みどおりの仕様が選べる。ただし、限界重量の関係もあってハイブリッドの4WDモデルは7人乗りに限られる。
ノア標準車の「Z」グレードおよび両者エアロ仕様の「S-Z」グレードは、廃止されるエスクァイアのポジションを受け継ぐ最上級モデルとなる。
これらには両側電動スライドドア、合皮コンビシート、バックガイドモニター、AC100Vコンセント(ハイブリッドのみ)が装備される。
次期ノア/ヴォクシーは、2022年1月13日に発表される計画だ。部品供給の問題が悪化しなければ、ガソリン車は新年早々の1月6日から、ハイブリッドは同27日からそれぞれ生産される見通しだ。
※2021年11月26日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません
【諸元・スペック】
■予想発表時期:2022年1月
■全長×全幅×全高:4695×1730×1895(mm)
■搭載エンジン:1.8L 直4+モーター 他
【関連リンク】
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
トヨタ FJクルーザーの再来か!? ランクルミニがついに……
【爆増】ランクル250の流通台数が900台超え! トヨタのランドクルーザーシリーズの最新型中古車状況、オススメの狙い方を解説
トヨタ アクアが、プリウス顔に大胆イメチェン! でもマイルドな見た目がお好きなら、前期型もいいんじゃない? 中古車相場をチェック!
【頭文字D30周年】ファン大歓喜の記念イベントに行ってきた
待望の次期型 三菱 パジェロ、エクステリアをガチ予想!
トヨタの本格スーパーカー、GR-GTが英国モータースポーツの祭典に出走。気になる販売時期は?
次期型ホンダ CR-Vはアイアンマン顔!? グリルレスマスクで登場か
三菱 トライトンで検討! ピックアップトラックは都市部暮らしにはマッチしないのか? 皆の視線をかっさらう荷台のあるおしゃれな車4選
【祝! 頭文字D30周年】 主人公・藤原拓海の愛機ハチロクことスプリンター トレノAE86の中古車状況は今どうなってる? モデル概要、狙い方も併せて解説
新型カングーの新車価格400万円超えに絶望したあなたに贈る「半額で買えるコレ、代わりにどうですか?」5選









