ホンダ FCXクラリティ(燃料電池車) 【ちょい乗り試乗】
2008/10/08
すぐ目の前の未来_その1:燃料電池車に乗ってみた!
地球温暖化やガソリン高で“クリーンなエコカー”が注目されていますが、当然自動車メーカーでは次世代のエコカー研究に力を入れています。中にはほぼメドがついた、なんてものもあるのです。ここではそんな、もう目の前の未来の乗り物を一足早く体験し、みなさんにお届けしたいと思います。
というわけで、今回はホンダの燃料電池車FCXクラリティを、試乗の様子を映した動画とともにお届けします。
今年6月よりアメリカでリースが始まったFCXクラリティ。11月には日本でもリースが開始されます。しかし今すぐ販売するなら1億円近くするともいわれており、さらにはインフラ整備(水素スタンドの設置など)も追いついていませんから、市販されるのはまだまだ先のようです。
燃料電池車とは、簡単に言うと水素を空気中の酸素と化学反応させた際に起こる電気によってモーターを動かし、動力を得る車です。排出されるのは水だけというクリーンな動力で、さらに水素はガソリンと違い無限に作れます。ホンダは水から水素を得る研究も重ねているようです。
FCXクラリティはフロントにモーター、センターコンソールに燃料電池、リアシート下にリチウムイオンバッテリー、後席とトランクの間に水素タンクを搭載しています。モーターとそこに流れ込む電流を制御するPDU(パワードライブユニット)、燃料電池などの小型化を実現できたことが、他の乗用車と変わらないスタイルを成り立たせた要因です。もちろん小型化は動力性能面でプラスとなります。
では、早速FCXクラリティの試乗の様子を動画でご覧ください。なお助手席にはホンダの技術者の方に乗っていただきました。
第一印象は、当たり前ですが、とにかく静かということ。またひとたびアクセルを踏み込めば静かに、でもあっという間に力強く加速していきます。スイッチがパチンと入る感じとでも言いましょうか。この辺は以前乗ったスバルの電気自動車R1eと同じです。
ただし、スバルR1eや三菱i MiEVと大きく違うのは車両のサイズ。
全長4845mm×全幅1845mm×全高1470mmと同社のレジェンドより85mm短く、同じ全幅で、15mm高いという堂々たるボディです。それで定員が4人ですから、実に快適に過ごせます。また燃料電池という、ある意味“自家発電機”を搭載しているため航続距離は、i MiEVが一充電で160kmなのに対し、水素の一充填で620km。これなら遠くまでの旅行にも十分活用できます。
ステアリングに用意された小さなギアがシフトで、R(バック)-N(ニュートラル)-D(ドライブ)のみ。ギアというよりスイッチです。プリウスのギアと同じようなものです。これとは別にプッシュ式のボタンでP(パーキング)があり、さらにその下にスタートボタンが用意されています。いずれも電源をオンオフする感じです。そのほか、給油トランクのオープナー同様に、水素タンクのオープナーがあるなど、普通の車と同じようでいて、ところどころ未来を感じさせる装備がたくさんあります。
ちなみに、先日のパリ・モーターショーでホンダはハイブリッドカー「インサイト・コンセプト」を発表しました。
デザインはFCXクラリティに似ていますがサイズはより小ぶりです。こちらは来年春から発売されます。
FCXクラリティは冒頭で述べたように一般への市販はまだ先です。まずコストとインフラの問題を解決しなければなりません。しかし、技術的には「できる」ってことです。ですから「もう目の前の未来」であることには間違いありません。
というわけで、今回はホンダの燃料電池車FCXクラリティを、試乗の様子を映した動画とともにお届けします。
今年6月よりアメリカでリースが始まったFCXクラリティ。11月には日本でもリースが開始されます。しかし今すぐ販売するなら1億円近くするともいわれており、さらにはインフラ整備(水素スタンドの設置など)も追いついていませんから、市販されるのはまだまだ先のようです。
燃料電池車とは、簡単に言うと水素を空気中の酸素と化学反応させた際に起こる電気によってモーターを動かし、動力を得る車です。排出されるのは水だけというクリーンな動力で、さらに水素はガソリンと違い無限に作れます。ホンダは水から水素を得る研究も重ねているようです。
FCXクラリティはフロントにモーター、センターコンソールに燃料電池、リアシート下にリチウムイオンバッテリー、後席とトランクの間に水素タンクを搭載しています。モーターとそこに流れ込む電流を制御するPDU(パワードライブユニット)、燃料電池などの小型化を実現できたことが、他の乗用車と変わらないスタイルを成り立たせた要因です。もちろん小型化は動力性能面でプラスとなります。
では、早速FCXクラリティの試乗の様子を動画でご覧ください。なお助手席にはホンダの技術者の方に乗っていただきました。
第一印象は、当たり前ですが、とにかく静かということ。またひとたびアクセルを踏み込めば静かに、でもあっという間に力強く加速していきます。スイッチがパチンと入る感じとでも言いましょうか。この辺は以前乗ったスバルの電気自動車R1eと同じです。
ただし、スバルR1eや三菱i MiEVと大きく違うのは車両のサイズ。
全長4845mm×全幅1845mm×全高1470mmと同社のレジェンドより85mm短く、同じ全幅で、15mm高いという堂々たるボディです。それで定員が4人ですから、実に快適に過ごせます。また燃料電池という、ある意味“自家発電機”を搭載しているため航続距離は、i MiEVが一充電で160kmなのに対し、水素の一充填で620km。これなら遠くまでの旅行にも十分活用できます。
ステアリングに用意された小さなギアがシフトで、R(バック)-N(ニュートラル)-D(ドライブ)のみ。ギアというよりスイッチです。プリウスのギアと同じようなものです。これとは別にプッシュ式のボタンでP(パーキング)があり、さらにその下にスタートボタンが用意されています。いずれも電源をオンオフする感じです。そのほか、給油トランクのオープナー同様に、水素タンクのオープナーがあるなど、普通の車と同じようでいて、ところどころ未来を感じさせる装備がたくさんあります。
ちなみに、先日のパリ・モーターショーでホンダはハイブリッドカー「インサイト・コンセプト」を発表しました。
デザインはFCXクラリティに似ていますがサイズはより小ぶりです。こちらは来年春から発売されます。
FCXクラリティは冒頭で述べたように一般への市販はまだ先です。まずコストとインフラの問題を解決しなければなりません。しかし、技術的には「できる」ってことです。ですから「もう目の前の未来」であることには間違いありません。
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