第74回 トヨタ エスティマハイブリッド(旧型) 【おいしい中古車】
2009/04/10
■コンセント付きでアウトドアも満喫できるエスティマハイブリッド
今年に入ってから、燃費が良く地球にも財布にも優しいハイブリッドカーに注目が集まっています。その火付け役となったのが、2月に100万円台の価格で登場したインサイト。さらに盛り上げるのが、5月に205万円~という仰天価格での登場が噂されている新型プリウスです。しかし、インサイトもプリウスも5人乗り。家族の多いミニバン狙いの人にしてみれば、ハナから除外という感じです。そこで今回は、ハイブリッドミニバンでおいしい一台、トヨタのエスティマハイブリッド(初代)をご紹介します。
↑パッと見はフツウのエスティマと変わらないが、リアのエンブレムやフロントマスクの意匠、アルミホイールの造形などといった微妙な点が異なっている(左右)
初代エスティマハイブリッドが登場したのは、2001年6月のこと。2代目のエスティマからこのハイブリッドモデルがラインナップに加わっています。エンジンは直4の2.4L。これにハイブリッドシステムTHS-Cを組み合わせ、10・15モード燃費は18km/Lを実現。同じ2.4Lエンジンを搭載するエスティマの燃費が10.6km/Lなので、倍とまではいかないまでも、エンジンのみのエスティマよりも、燃費は大幅に優れているわけです。ミッションはCVTを搭載しており(通常のエスティマは4AT)、その点も燃費に好影響を及ぼしているのでしょう。
■100万円以下で狙えるベスト・オブ・便利ミニバン!?
ハイブリッドのメリットは、何も燃費だけではありません。ハイブリッドによるエレキパワーのおかげで、出足の加速がすこぶる良いんです。ミニバンにありがちな“のそっ”とした加速とは無縁。さすがに速いとまでは言えませんが、不満を感じることはまずないでしょう。事実、編集部にも社有車として同じエスティマハイブリッドがありますが、「遅いからヤダ」といった不満の声はありません。それどころか、仮眠ができることや車内で着替えることも可能といったメリットもあり、コロコロ変わる社有車のラインナップにあって、いまだ現役の座を死守しています。
そうそう、もう一つ忘れちゃいけないのは、ラゲージとフロントシートの足元の2カ所にコンセントが備えてある点(最大1500W)です。エスティマハイブリッドは普段家庭で使っている電化製品をそのまま使うことができるんです。
↑入り組んだ造形で未来感満点のインパネ回り(左) THS-C動作の様子を図解(中) AC100Vのコンセントから最大1500Wの電力の供給が可能だ(右)
以前、本誌カーセンサーの企画で電子ジャーやホットプレート、電気スタンドなどを持ち込んで、河原でバーベキューをしたことがありましたが、エスティマハイブリッドはタコ足配線の無謀な要望にもヘコたれることなく、見事においしいご飯を炊き上げてくれました。こんな使い方もエスティマハイブリッドの魅力の一つではないでしょうか。さてさて、すっかり前置きが長くなってしまいましたが、本題のお値段です。最安値は65万円。二桁万円では走行5万km以上の物件がほとんどですが、年式を考えればまぁ当たり前でしょう。むしろ全然走っていないほうが不安になってしまいそうです。編集部の車もすでに7万kmですが、しっかり元気に走っていますしね。
春の行楽は、エスティマハイブリッドとともに、手間のかからない電化製品を持って電子キャンプなんていかがですか? 普段食べているものでも、大自然の中で食べるゴハンはやっぱり格別ですよ!
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第74回 トヨタ エスティマハイブリッド(旧型) 【おいしい中古車】/旬ネタ
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