現行型アルファードを中古で狙うなら、マイナーチェンジ前の「EARLYモデル」が超お得!
2019/07/10

「EARLYモデル」なら、同じ現行型でも約80万円安い?
今、ちまたで大人気の現行型トヨタ アルファード。でも、大人気の高級ミニバンなだけあって「ぶっちゃけ高い!」という欠点(?)もそこには存在しています。
例えば、新車の「S Cパッケージ」を買うとなるとオプション込みで500万円を超えます。
中古車を狙うにしても、同グレードの相場は450万円~といったイメージ。まだまだかなりお高いわけです。
そのため、「現行型じゃなくて先代(20系)のアルファードにするか……」と考えたり、あるいは「アルファードが欲しかったけど、5ナンバーサイズのミニバンで手を打つかぁ……」なんて具合に妥協している人もいるかもしれません。
しかし「EARLYモデル」という存在に注目してみれば、そんな妥協は必要ない場合も多いのです。
「EARLYモデル」というのは、要するに「マイナーチェンジ前の現行型」のことです。
マイナーチェンジ(小変更)を受けた後の「本当の最新世代」は、やはりお高い場合がほとんど。
しかしそのEARLYモデル(マイナーチェンジ前の現行型)は、思いのほかお手頃相場になっている場合も多いものなんです。

現行型アルファードを例に、具体的な相場の違いを見てみましょう。
現行型アルファードは2017年12月に大きなマイナーチェンジがされましたので、それ以降の年式を仮に「LATEモデル」と呼ぶことにします。で、LATEモデルのアルファードの平均価格は20019年7月上旬現在「464.3万円」です。
それに対してEARLYモデルのアルファードの平均価格は、同日時点で「388.9万円」。なんとEARLYの方が(平均価格で見ると)約80万円もお安いのですよ! これが20万円や30万円の差でしたら「正直、微妙……」となるかもしれません。しかし約80万円の差というのはけっこうデカいのではないかと思う次第です。

EARLYとLATEの違いはデカいのか? そうでもないのか?
しかし、EARLYモデルとLATEモデルにはいろいろな違いもあります。まぁマイナーチェンジを受けたので当然なんですが、基本的にはLATEモデルの方が「何かと性能が上がってる」と考えて間違いありません。
とはいえ、EARLYとLATEの現行型アルファードでは、そもそもどこがどう違うのでしょうか?
まず違うのが「フロントまわり」です。
LATEモデルではフロントグリルがより大きくなり、なおかつ縦のラインが下までシュッと続いているデザインに変わっています。メッキパーツの分量が増えた点も併せ、やはりLATEの方が上質感は増しているかもしれません。


そして、ヘッドライトの形状もLATEは「切れ長」な感じに変わったのですが、それ以上に気になるのは、最廉価グレードを除くLATEアルファードに採用された「LEDシーケンシャルターンランプ」でしょう。これはいわゆる「流れるウインカー」ですが、正直カッコいいです。
LATEアルファードの販売を得意とする「U-Sma PRIME SELECTION」の菅原勅夫マネージャーも、「このLEDシーケンシャルターンランプがあるからLATE狙いという人は多いですね」と証言しています。

また、LATEアルファードでは先進安全装備「トヨタセーフティセンス」の最新バージョンが、全車標準装備になっています。
最新バージョンでは自転車や夜間の歩行者も検知可能になり、車線を維持するレーントレーシングアシストも標準になるなど進化しています。
ですが前出の菅原マネージャーは「ここについては、あまり気にされないお客さまの方が多いかもしれません」と言います。

その他、LATEの3.5Lガソリンエンジンは新型に刷新され、最高出力が280psから301psに向上すると同時に、そのATが6速から8速に進化しています。
が、これはあくまで3.5L版のみの変更点で、売れ筋である2.5LガソリンエンジンはEARLYもLATEもまったく同じですし、ハイブリッドシステムも変更なしです。
これ以外にもアルミホイールのデザインや内装の素材、テールレンズのデザイン、UVカットガラスの範囲など、細かい違いはいろいろあるわけですが、「大きな違い」はだいたいこんなところでしょうか。
これらの変更点は、あなたにとって「気になるポイント」でしょうか? それとも「割とどっちでもいい」という感じでしょうか?
EARLYモデルで「最上級グレード」を割安に買おう!
前章でチェックした変更点が「かなり気になる!」という人は、多少高いのを覚悟のうえでLATEモデルを探すほかありません。
しかし「ま、どっちでもいいかな?」と思ったのであれば、平均価格で約80万円はお安いEARLYモデルに注目する価値は大です。
で、もしもEARLY狙いでいくならば、数あるグレードの中で「どのEARLYアルファード」を狙うべきなのでしょうか?
アルファードのEARLYモデルを常時50台以上ストックしているという、CSオートディーラー岩槻インター店の営業主任・藤枝崇志さんに話を聞きました。

「数あるグレードの中でも、狙い目は『エグゼクティブラウンジ』でしょう」
ちょっと特殊な「ロイヤルラウンジ」を除いた場合の最上級グレードがこのエグゼクティブラウンジなのです。
要するに「ありとあらゆる装備が満載の超高級グレード」。
「エグゼクティブラウンジを新車で買うとすると総額800万円以上になりますが、EARLYモデルの中古車であれば走行少なめの物件であっても総額500万円ぐらいから探すことができるのです」とは前出の藤枝さん。
総額500万円というのはもちろんなかなかお高い金額ですが、2L級の5ナンバーサイズミニバンでも、最上級グレードを新車で買う場合は総額400万円以上になってしまうのが一般的です。
それを考えれば、「アルファードの最上級グレード(の低走行車)なのに総額500万円」というは「ある意味安い!」といえるでしょう。


藤枝さんはもう少し安めの総額で手に入れられるグレードもあるといいます。
「具体的には300万円台の支払総額で探したい場合は、ガソリン2.5Lの中間グレードである『G』か、エアロボディのベースグレードに相当する『S』、あるいはSにいくつかの付加価値が付いた『S Aパッケージ』がいいでしょう」
これらも、走行距離短めの物件が総額330万円あたりから狙えるとのことです。
大穴としては2.5Lガソリンの最廉価グレードである「X」にも注目したいところです。「7人乗り」や「レザーシート」を選ぶことはできないXですが、それ以上のグレードと見た目的に違うのはホイールだけ。
それでいて総額200万円台から低走行物件が狙えるという、なかなか良コスパな選択肢なのです。
「ホイールとかは後から自分好みのモノに替える」というやり方もありますので、安価なXは意外と悪くない選択かもしれません。
以上のとおり、LATEモデルといくつかの違いはあるものの、そこに目をつぶることができるのであれば、かなりお買い得な選択といえる現行型トヨタ アルファードのEARLYモデル。
現行型のアルファードを少しでもお得に手に入れたい人はぜひ注目を!
また、発売中(2019年6月20日~7月19日まで)の情報誌『カーセンサー』でも、このEARLYモデルを特集していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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