年式とグレードだけでは判断できない!? アクアの実車確認は状態よりも必要な装備の有無を中心に!
2019/07/10
「車を見に行っても、どこをどう見たらいいのか……」
そんな方々の悩みを解消すべく、実際に販売店で実車を見ながらチェックポイントを解説。これを参考に、気になる車に会いに行こう!
▲今回見てきたのは2012年式のトヨタ アクア。優れた燃費性能をもつ大人気コンパクトカーだ掲載物件数が膨大なだけに、探しやすい半面選ぶ難しさも
トヨタのハイブリッドコンパクトカー、アクア。
デビューは2011年12月で、今でも新車販売台数ランキング上位の常連というロングセラーモデルだ。
日常の足から営業車、果てはモータースポーツにまで、幅広い用途に使われているモデルだけに中古車の流通台数も極めて多く、まさに選びたい放題といった状況だ。
ただ、これだけ多いと、逆にどの物件をどう選べばよいのか迷う人も多いはず。
また、アクアは初めてのマイカーとして選ばれることも多く、同クラスのコンパクトカーはもちろん、軽自動車とも比較されやすいのだという。
そこで今回は、多くのアクアを扱う販売店での取材をもとに、実車確認の際に見ておきたいポイントを解説したい。
見に行った物件は、軽自動車とも迷ってしまう価格の総額100万円以下の物件。アクアの中でも流通台数が豊富な前期型で、走行距離は3万㎞未満かつ修復歴もナシという、条件面だけ見れば文句のない1台だ。

今回見た車
トヨタ アクア(現行型)
トヨタのハイブリッドコンパクトカー。35.4㎞/L(JC08モード)の優れた燃費性能を持つ大人気モデル
●総額/91.0万円(本体価格/77.0万円)
●年式/2012年式
●走行距離/2.8万km
●修復歴/なし
●カーセンサー認定/3.5点
※2018年12月17日時点の情報
CHECK POINT 1
物件ごとに仕様が異なるので内装の装備は要チェック!
アクアは上から「G」、「S」、「L」と3つの基本グレードが用意されている。
しかし、上級グレードでもフル装備とは限らない。アクアには細かくオプションが用意されているので、物件によってかなり仕様はバラバラだ。
例えば、ドアノブを握るだけで解錠できる「スマートキー」や後退時に後方を映す「バックモニター」、座席を温められる「シートヒーター」などはオプションとなっている。
そのため、自分が必要とする装備の有無はチェックしておこう。
▲【シートヒーター】冬の寒い時期にシートが温まるシートヒーターのスイッチ
▲【キー】今回の物件はスマートキー非搭載だった
▲【バックモニター】駐車時などに大活躍するバックモニター。シフトをR(リバース)に入れて確認しよう
▲【パワーウインドウ】廉価グレードは、後席のウインドウ開閉が手動式のものも存在する(写真は別の物件)CHECK POINT 2
内装のキズや汚れ具合は物件よって実に様々
多くのユーザーに支持されているモデルだけに、過去の使われ方も様々。
例えば、仕事でガンガン使われていた物件はトランクのキズが多い。
また、社用で使っていた場合、喫煙車の可能性も。
内装の状態を見ることでどのように使われてきた車かある程度判別できるので、運転席まわりはもちろん、トランクやリアシートも確認しよう。
▲【シート】汚れや破れの有無を確認しておこう
▲【小物入れ】いろいろな所に小物入れがあるアクア。キズが多いとハードに使われていたと想像できる
▲【内張り】今回の物件は、新車時に付いているドアの内張り保護シートが残っていた。大切に使われてきたことがうかがえるCHECK POINT 3
メンテナンスも特殊ではなく一般的な国産車と変わらない
ハイブリッドシステムなど動力系のトラブルはほぼない。
システムが複雑なハイブリッド車だけに、メカニカルトラブルに不安を感じている人が多いという。
しかし、アクアは比較的年式が新しいこともあり、トラブルを抱える物件は、ほとんど見あたらないそうだ。
初めてのハイブリッドとなるならば試乗させてもらい、どんなものか乗り味をチェックしておくだけで大丈夫だろう。
▲【試乗】物件によっては試乗することも可能なので、お店の人に聞いてみよう!※雑誌版カーセンサー 2019年3月号(2019年1月19日発売)の記事「気になるクルマに会いに行こう」をWEB用に再構成して掲載しています

訪問した人
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。
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