気軽にMTを楽しみたい! それなら価格も安くて意外と走りも楽しいダイハツ エッセはいかが?
2021/02/07

MTはスポーツモデルだけが楽しいわけではない! そこでエッセに注目!
普段使いでの楽さはもちろん、もはやスポーツ走行時の速さにおいても2ペダル車の方が上回っている現代。しかし、それでもなお、3ペダルMTに魅力を感じる人は少なくなりません。
これは、今でもフィルムカメラやアナログレコードが根強く存在しているように、それでなければ味わえない魅力があるからにほかならないからでしょう。
しかし、もはや希少種となった3ペダルMT車は選択肢が少なく、MTが多かった時代のネオクラシックなスポーツモデルなどは、当時の新車価格に迫る(もしくは上回る)プライスタグとなっていて、気軽に購入を検討できるものではなくなりつつあります。
ただ、なにも走って楽しいMT車はスポーツモデルだけとは限りません。シンプルで軽量なボディに、扱いやすいNAエンジンを搭載し、アフターパーツも豊富に用意されるモデル。それがダイハツ エッセです。

エンジンや車重、アフターパーツの有無に注目するとスポーティな一面が見える
エッセは、2005年に登場したダイハツのベーシック軽で、同じくベーシックモデルであるミラと比べると、シンプルかつデザイン性をもたせた仕上がりとなっており、簡素なつくりでありながらどこかポップな雰囲気をもち合わせた車種となっていました。
デザインも台形を基調としたもので、どこかレトロな輸入コンパクトカーを思わせるような、シンプルでありながら存在感のあるデザインとなっている点も特徴です。

そんなエッセは、簡素なつくりが功を奏して車両重量は最も軽量なグレードで700kgジャストとなっており、その軽さを生かしたキビキビとした走りが魅力的。
もちろん簡素とはいえ、エアコンやパワステ、パワーウインドウ、デュアルエアバッグなどは標準装備となりますから、日常のアシとしても十分使える装備はもち合わせています。

搭載されるエンジンは、20年振りに新開発された直列3気筒DOHCのKF-VE型エンジン。
このエンジンは低中速域のトルクを得やすいロングストローク型となっていますが、ピストンリングの強化やジャーナル剛性の増強などで高回転域まで回せるようになった結果、最高出力は7200回転(58ps)で発生するようになっています。
つまり、低中速域でのトルクも確保しつつ、高回転まで回すとパワーも付いてくるという理想的なエンジンに仕上がっているのです。
ちなみにこのKF-VE型エンジン、軽量であることも美点のひとつで、なんとエンジン単体の重量は47kgと驚異の軽さを実現。そのため、ハンドリングの良さにも寄与しているのです。
とはいえ基本はベーシックカーですから、ノーマルのまま本格的なスポーツ走行は正直つらいところ。ただ、エッセは、当時からチューニングのベース車として注目されていたこともあり、足回りからブレーキ、LSDにロールケージまで、一通りのアフターパーツが揃っている点も魅力のひとつ。
まずはノーマルで楽しんでから徐々にステップアップしていくのか、すでに仕上がっている個体を購入して走り込むのか、という点も悩ましくも楽しいポイントなのです。

総額20万円から狙えるが、実車の状態を要チェック
最も安いグレードでは新車価格で60万円台とリーズナブルだったこともあり、執筆時点で854台の掲載のあるエッセ。しかし、MTとなると106台と8分の1ほどになってしまいます。
エッセのMTは2WD車のみの設定で、グレードによる動力性能への違いはありませんが、モデル途中で追加された「カスタム」にはエアロパーツやタコメーターが標準装備となる違いがあります。
ただ、「カスタム」は高値安定となっているので、走りのベースとして検討するなら「カスタム」以外がいいかもしれません。

気になる価格帯は、最も安い部類では総額20万円台から、高いものでは80万円台と幅広くなっています。
30万円台で狙える個体の中にも20万km近く走行したものもあれば、5万kmほどのものもあり、状態によるというよりは、販売店によってかなり価格に違いがある印象。
こういったベーシックカーの宿命ともいえる問題ではありますが、中にはメンテナンスがしっかりなされておらず、オイル管理も良くなかった個体も存在します。
そのため、走行距離だけで判断するのではなく、整備履歴や実車での異音の有無なども含めてチェックしたいところです。
シンプルだけどよく見てみるとスポーティな一面をもったエッセ。あなたも1台いかがでしょうか?
▼検索条件
ダイハツ エッセ(初代・MT車)×全国
自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。
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