【ダイハツ ミラの中古車を買うなら?】オススメの選び方や相場、グレードなどを徹底解説
カテゴリー: 特選車
タグ: ダイハツ / 軽自動車 / クルマを選び始めた人向け / ミラアヴィ / ミラ / 人気中古モデル徹底ガイド / 高橋満
2021/02/20
▲ビジネスシーンからファミリーニーズまで、多くの人に愛されてきたダイハツ ミラダイハツ ミラの中古車は今
1980年6月に第1世代が登場してから2018年3月に絶版となるまで、7世代にわたって多くの人に愛されたミラ。スズキ アルトともに、庶民の“マイカーを持つ”という夢をかなえてきたモデルだ。圧倒的な経済性と、使い勝手のよさは最終モデルまで継承された。
流通台数が多く選びやすいのは、最後の2世代。もともとの価格が安いこともあり予算30万円程度で買うこともできるので、生活環境の変化で急に車が必要になった人やセカンドカーを探している人にもオススメだ。
最終型はカスタムグレードも設定されたので、デザインにこだわる人のニーズに応えたモデルとなっている。
なお、カーセンサーnetでは便宜上、3世代目を「初代」としており、本記事でも同様に扱う。
ミラ(初代)の特徴と中古車相場
■ミラ(初代)DATA
生産期間:1990年3月~1994年8月
中古車流通量:約10台
中古車価格帯:20万~70万円
▲1980年代に盛り上がった“軽スポーツ”の流れを組んだグレードも設定された■ミラ(初代)の特徴
1990年に登場したミラは、当時の新しい軽自動車規格(現在よりひとつ前の規格)で作られたモデルだった。ボディタイプは、3ドアと5ドア、さらに3ドアのバンが用意された。
また、NA(自然吸気)の他に、ターボモデルの「TR-XX」も設定。これは、1980年代にスズキ アルトワークスとライバル争いをしたスポーツグレードで、乗用タイプは64ps、バンは61psになる。
▲4WDモデルの「X4」他にも4WDの「X4(クロスフォー)」、クロスオーバー車の「RV-4」、「パルコ キャンバストップ」などのグレードも続々登場した。
1992年8月のマイナーチェンジでは、ターボモデルのATを4速に変更。1993年には「モデルノ」が追加設定されている。
■ミラ(初代)の中古車相場
中古車の現存台数はごくわずか。今、この世代のミラを探しているのは軽自動車の旧車を探している人ということもあり、総額50万円を超える物件もある。
流通しているのはMT車が多く、「TR-XXアバンツァート」や「Jターボ」といったスポーツグレードが中心だ。
▼検索条件
ダイハツ ミラ(初代)× 全国ミラ(2代目)の特徴と中古車相場
■ミラ(2代目)DATA
生産期間:1994年9月~1998年9月
中古車流通量:約30台
中古車価格帯:10万~100万円
▲フルモデルチェンジで先代よりキャビンスペースが広がった■ミラ(2代目)の特徴
タイヤをボディ4隅の位置まで移動させて、ホイールベースを拡大したつくりとなっている。これにより室内空間が広がり、快適性の向上が図られている。
ベーシックなグレードの他、スポーツグレードの「TR-XX アバンツァート」も引き続きラインナップ。4気筒ターボエンジンを搭載し、5速MTと4速ATが設定される。また、走行性能をアップさせるため、サスペンションにも手が加えられている。
搭載エンジンは直列3気筒の他、軽自動車初の直列4気筒も用意。直列4気筒エンジンには、NA(自然吸気)とターボが設定された。
1995年10月には直列3気筒エンジンを、新型に変更。1996年5月には、上級グレードに運転席エアバッグが標準装備された。また、1997年5月のマイナーチェンジで標準車が「モデルノ」に統合されている。
■ミラ(2代目)の中古車相場
流通量は初代より多いものの、約30台と選択肢は限られる。全体の3分の2は、「TR-XX アバンツァート」系。さらに、そのうちの半数以上が、ホットバージョンの「アバンツァート R」になる。総額50万円以上の物件は「アバンツァートR」の中でも、前オーナーがかなり手を入れたうえで、しっかり整備していたであろうという物件だった。
▼検索条件
ダイハツ ミラ(2代目)× 全国ミラ(3代目)の特徴と中古車相場
■ミラ(3代目)DATA
生産期間:1998年10月~2002年11月
中古車流通量:約60台
中古車価格帯:10万~80万円
▲新しい軽自動車規格になり、ボディサイズが拡大された■ミラ(3代目)の特徴
軽自動車規格の変更に対応し、ボディサイズが拡大された。全グレード衝突安全ボディ「TAF」を採用して新国内衝突安全基準、欧州新衝突安全基準をクリアした。
トランスミッションは基本的に5速MTと3速AT、4速ATの他、燃費性能に優れるCVT搭載グレードも用意された。
2000年10月のマイナーチェンジでは、衝突安全ボディ「TAF」の性能が高められ、合わせてデュアルエアバッグを全グレードに標準装備(バンを除く)。さらに、軽自動車で初めてサイドエアバッグがオプション設定された。
■ミラ(3代目)の中古車相場
流通しているほとんどの物件が、NA(自然吸気)エンジンを搭載する標準仕様。ターボエンジン搭載車は10台ほどにとどまる。
標準グレードは、40台近くが車両本体価格20万円以内。手頃な価格で気軽に乗れる軽自動車を探している人にはオススメだ。
軽快な走りを求めるならターボエンジン搭載車を。こちらは、予算80万円ほどみておきたい。
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ダイハツ ミラ(3代目)× 全国ミラ(4代目)の特徴と中古車相場
■ミラ(4代目)DATA
生産期間:2002年12月~2006年11月
中古車流通量:約130台
中古車価格帯:10万~30万円
▲空力性能を高めたワンモーションフォルムを採用■ミラ(4代目)の特徴
「次世代ベーシック」を目指し、プラットフォームが一新された。この世代から、ミラの上級モデルとなる「アヴィ」が登場する。
基本グレードはベースグレードの「L」と上級グレードの「X」で、「L」は3ドアと5ドア、「X」は5ドアになる。
商用車(バン)は「A」と「U」という2グレードを用意。どちらも3ドアのみの設定で、トランスミッションは5速MTと3速ATになる。
パワートレインは660ccの3気筒NA(自然吸気)エンジンで、ターボは「アヴィ」のみに設定された。トランスミッションは「L」が5速MTと3速AT、「X」は5速MT、4速AT、CVTとなっている。
▲燃費追求グレードの「V」。ボディは3ドアのみまた、燃費性能を高めた「V」というグレードでは、軽自動車初の直噴エンジンにアイドリングストップ機能を搭載。さらに、3ドア&5速MTという組み合わせで、軽量化を図り、30.5km/L(10・15モード)という燃費性能を誇る。
この世代のミラは、使い勝手も向上している。先代より全高を75mm高くし、乗降時や移動時の室内快適性をアップ。さらに、先代より100mmも広い890mmという前後乗員間距離を実現し、後部座席のスペース確保が図られている。
また、全グレードでデュアルエアバッグを標準装備にするなど、安全性能も高められている。
▲パッケージングを工夫し、室内空間を拡大。デザインはシンプルさが追求されている2005年8月のマイナーチェンジでは、内外装のデザインに変更を加え、リアガラス上部のリアマウントストップランプが標準装備になった。
後期型のグレード構成はエントリーグレードの「D」、標準グレードの「L」、そして燃費性能を高めた「V」の3種類に変更。商用車(バン)は前期型と同様に「A」と「U」の2グレードで、FFの「A」には2シーターも用意された。
■ミラ(4代目)の中古車相場
ほぼすべての物件が車両本体価格30万円以下で手に入るので、気軽に乗れるアシ車が欲しい人にはもってこいのモデル。新車時に多くがビジネス用途で選ばれていたこともあり、流通している物件はバンやエントリーグレードの「L」(前期型)、「D」が多い。
普段使い用なら、ボディ同色ミラーが付く標準グレード(前期型の「X」、後期型の「L」)の方が満足度は高いはずだ。
燃費重視派にオススメなのは「V」だが、こちらは流通量が僅少。見つけたら、即アクションを。
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ダイハツ ミラ(4代目)× 全国ミラ(5代目)の特徴と中古車相場
■ミラ(5代目)DATA
生産期間:2006年12月~2018年3月
中古車流通量:約1100台
中古車価格帯:10万~80万円
▲プラットフォームを一新して、室内空間が広くなった最終型ミラ■ミラ(5代目)の特徴
先代同様に丸みを帯びたボディラインだが、より洗練されたデザインになった最終型。この世代では、標準車とカスタムの2タイプがラインナップされている。
標準車は「街乗りクオリティ・ミニ」、カスタムは「プレミアム・パーソナル・ミニ」というコンセプトで登場した。標準車、カスタムともに内外装の質感が高められるとともに、装備面でも満足できるグレードを設定。これまで多かったビジネスユースだけでなく、日常のショッピングや家族の送り迎えなどで、「背の高い軽はいらないが、チープなものは避けたい」という人に向けたモデルとなった。
▲「カスタム」は、4灯ライトなどで高級感を高めているエクステリアデザインは先代のイメージを踏襲しつつ、若々しさを演出して幅広い世代にアピール。「カスタム」は、4灯ヘッドライトやクリアレンズのリアコンビライトなどで、高級感を演出している。
▲印象が大きく異なる、標準モデル(上)カスタムモデル(下)のインパネプラットフォームを一新したことで、先代より室内空間が拡大している。インテリアはインパネまわりの雰囲気を、標準モデルとカスタムモデルで大きく変えているのが特徴だ。
標準モデルはエアコン操作部と、オーディオ操作部を同一パネル内に配置し、そのパネルが助手席の方に伸びていくデザインに。室内は明るいツートンカラーにして広がり感を高めている。スピードメーターは楕円形にして、ポップな雰囲気を演出。上級グレードは3連メーターになる。シフトノブはフロア式で、シートはセパレートタイプが採用された。
一方のカスタムは、オーディオ操作部とエアコン捜査部を独立させるとともに、カラーリングも変えることで高級感を感じるデザインに。シフトノブはインパネ式になっている。メーターは自発光式で中央にスピードメーターを配置し、左にタコメーター、右に燃料計を配置。シートはベンチシートになっており、助手席に物を置きやすく、また前席のウォークスルーも可能だ。
▲標準車の室内。明るい色で広がり感を演出エンジンは660cc 3気筒DOHC。標準車のトランスミッションはエントリーグレードの「L」が5速MTと3速AT、「X」が4速AT、「Xリミテッド」と「Xリミテッドスマートドライブパッケージ」がCVTになる。「Xリミテッドスマートドライブパッケージ」はCVTとアイドリングストップの効果で、27.0km/L(10・15モード)の低燃費を達成している。
▲黒をベースにして引き締まった印象を与える「カスタム」のインテリアカスタムは「カスタム L」が4速AT、「カスタム X」がCVTで、ターボエンジンとCVTを組み合わせた「カスタム RS」も用意された。
2008年12月には、エントリーグレードの「L」にもスモークガラスや電動格納式ミラーが搭載されている。
■ミラ(5代目)の中古車相場
3年前まで新車販売されていたということもあり、流通量は1000台を超え選択肢は豊富だ。そのうち標準モデルは約900台、カスタムモデルは約200台流通している。
最安値帯は総額20万円前後と、かなりお手頃な価格。中間グレードの「L」や「X」で、走行距離7万km以下の物件が見つかれば、お得度は高いだろう。
燃費重視派は、予算を30万円までアップして、CVTを搭載した「X リミテッド」を狙いがオススメだ。
スポーティな見た目のカスタムモデルは、流通台数が少ないこともあり、最低価格帯は総額30万円前後。「カスタム L」と「カスタム X」の、走行距離6万km前後の物件を探すことができる。
走りも楽しむなら、ターボの「カスタム RS」がオススメ。2011年6月までしか設定されていなかったグレードということもあり、流通台数は約30台と少ない。走行距離5万km以下の物件はわずかで、コンディションも重視したいなら早めのアクションが吉だ。
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ダイハツ ミラ(5代目)× 全国※記事内の情報は2021年6月17日時点のものです。

自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL
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