マツダ CX-3検討者必見! 予算130万円でディーゼルモデルが狙えるけど買いか検証してみた
カテゴリー: 特選車
タグ: マツダ / SUV / クロスオーバーSUV / クルマを選び始めた人向け / スタイリッシュ / FF / フルタイム4WD / CX-3 / 田端邦彦
2022/07/23
▲マツダSUVの中でも最もコンパクトなCX-3。走りでは上位車種にも決して負けていない使い勝手が良く、スタイリッシュなCX-3が総額130万円台から狙える
ちょうど良いサイズと国産車とは思えないスタイリッシュさ、そしてマツダらしい俊敏な走り。2015年の登場から瞬く間に、マツダCX-3はコンパクトSUVきっての人気車種となった。
デビューから7年たち、中古車市場でも流通量が増えてきた。だが、現行車種ということもあって高年式物件の相場はまだ高めだ。それなら、2018年4月までに生産された前期型を狙ってみるのはどうか?
総額130万円ほどで人気のディーゼル車が射程圏内となる。さらに、予算を150万円までアップすれば、走行距離5万kmほどの物件もターゲットに。新車価格230万~300万円台の先進的なSUVがこの価格帯で手に入るのだから、オトク感が高いと言えるだろう。
そのお得度が高いCX-3前期型とはどんな車なのか? 中古車として果たして本当にお買い得なのか? じっくり検証してみよう。
▲前から見ても後ろから見ても美しく、デザインと実用性を両立したパッケージこそCX-3の魅力▼検索条件
マツダ CX-3(現行型)× 2015年2月~2018年4月【ボディサイズ・見た目・乗車人数】コンパクトだけど実用的
▲グレードによる外観の違いはごくわずか。写真は前期型で、後期型ではフロントグリル内のデザインなどが変更されたCX-3は全長:4275mm × 全幅:1765mm × 全高:1550mmと、ほとんどの機械式駐車場に収まるコンパクトなボディサイズ。トヨタ CH-R、ホンダ ヴェゼルと近いディメンションだが、CX-3の方がより小さい。
さらに、同じマツダから販売されているCX-30ともかなり近く、全長で−120mm、全幅で−30mmの差しかない。このあたりは似たような見た目とパッケージの車でもターゲットに応じて微妙にあんばいを変える、国産車らしい繊細さだ。
「5ナンバーサイズのSUVでは小さすぎる」「狭い路地でも運転しやすく、かつ5人乗りファミリーカーとして使える実用性も欲しい」という人にぴったりのチョイスと言えるだろう。
居住スペースはプラットフォームを共有する4代目デミオと同等だが、後席座面を前席より37mm高く配置する工夫などによって開放感がもたらされている。
▲ホイールベースはデミオと共通だが、着座位置が高いことで広々した印象を受けるデザインでは、CX-5やCX-30と共通する「魂動(こどう)」というマツダ独自のデザインテーマが全面的に採用されている。切れ長のヘッドライトと流線型のルーフラインはSUVらしからぬスタイリッシュさだが、その一方でフェンダーアーチをブラックアウトさせ、力強さも演出。盛り上がったフェンダーの造形も躍動感に溢れている。
なお、2018年5月以降の後期型ではフロントグリル内部のデザインが変更され、フォグランプベゼルやピラーガーニッシュなどが従来の艶消しブラックからグロスブラックへと変更された。ただ基本的な造形に変更はなく、前期型と後期型を外観で判別するのは難しい。
【エンジンタイプ】イチ推しはもちろんディーゼル
▲G-ベクタリング・コントロールが装備されたことで、回頭性がさらに向上した2015年のデビューから2017年6月に2L 直列4気筒ガソリンエンジンが追加されるまでの期間、前期型CX-5には1.5L 直列4気筒ディーゼルターボエンジンしか搭載されなかった。国産SUVでエンジンのバリエーションが1種類というのは極めて珍しい例だが、このディーゼルの評判がすこぶる良い。
エンジンの基本設計は4代目デミオと共通だが、SUV向きの特性にファインチューン。最大トルクを270N・m (27.5kg・m)にまでアップしている。
CX-3の車両重量は1260kg(「XD」・FF)しかないため、市街地走行時も高速走行時も余裕たっぷりだ。静粛性も高く、振動もごくわずかで、トルクの太さ以外のところでは、ディーゼルであることを全く意識させない。
2015年12月以降に生産された車両は従来オプションだった「ナチュラル・サウンド・スムーザー」を標準装備、さらに2016年11月以降の車両では「ナチュラル・サウンド・周波数コントロール」が標準装備され、ディーゼル特有の騒音がさらに軽減された。
▲適度なタイト感があり、操作性の良いコックピットもCX-3の長所だ駆動方式はFFとアクティブトルクスプリット式フルタイム4WDの2種類。それぞれに6速ATと6速MTが用意されていた。
4WDは電子制御によって緻密に駆動力配分をコントロールするタイプで、雪道などで扱いやすい、と評判が良い。2016年10月以降に生産された車両ではマツダ独自の技術「G-ベクタリング・コントロール」が標準採用されており、ハンドリング性能をさらに向上させた。
また、最上級グレードでもMTを選べるのは、マツダらしいコダワリと言えるだろう。現在の中古車市場におけるMT車の割合は6%ほどにとどまっているが、流通量が多いために選択肢はまずまずある。SUVをMTで乗りたい人にとって、CX-3は数少ない選択肢のひとつだ。
なお、後期型ではディーゼルエンジンの排気量が1.8Lへとアップされ、最高出力が77kW(105ps)から85kW(116ps)へと引き上げられたが、最大トルクは変わっていない。一般的には前期型のスペックでも十分と感じられるはずだ。
【機能・安全性能】マイナーチェンジで安全装備が充実
▲毎年のように行われる改良によって安全装備や快適装備が充実。CX-3はグレードよりも年式による装備の差が大きいCX-3前期型・ディーゼル車のグレード展開は比較的シンプルで、「XD」「XD プロアクティブ(2016年10月~)」「XDツーリング(~2016年9月)」「XD ツーリング Lパッケージ(2016年10月以降は「XD Lパッケージ」に名称変更)の4種類のみ。
「XD」のみが16インチホイールとなり、それ以上のグレードでは18インチホイールとなる。「プロアクティブ」は主に機能や安全装備を充実させた仕様、「Lパッケージ」は最上級グレードとして内装の材質などにもこだわった仕様だ。
先進予防安全装備としては2016年10月のマイナーチェンジで歩行者検知機能付きの衝突被害軽減ブレーキが全グレードに、アダプティブLEDヘッドライトもプロアクティブ以上のグレードに装備された。
さらに2017年6月の変更では、上記装備に車線逸脱警報システムなどを追加した「i-ACTIVSENSE」が全車標準装備化され、安全性能が一段と高まっている。
【オススメの中古車】総額150万円から狙える人気のディーゼル
▲中古車市場では18インチホイールやキーレスエントリーなどが装備される前期型の「ツーリング」が豊富に流通しているCX-3ではやはりディーゼルの人気が高く、後期型を含めた中古車市場での流通量全体でも8割以上がディーゼルという状態。「ディーゼルをできるだけリーズナブルに手に入れたい」なら、デビュー年である2015年前後の「XD ツーリング」が狙い目。
ステアリングが本革になり(「XD」はウレタン)、フルオートエアコンも付くなど機能面も充実。しかも、この年式は最も流通量が多く、選択肢が豊富だ。総額150万円以内に絞っても120台以上の中から選ぶことができる。
▼検索条件
マツダ CX-3(現行型・前期)× 「XD ツーリング」 × 総額150万円以下「マツダらしい走りを堪能したい」「安全装備にもこだわりたい」なら、「G-ベクタリング・コントロール」と「i-ACTIVSENSE」が装備された2016年10月以降の物件がオススメ。
本革シートなどの豪華装備が不要なら、コスパの高い「プロアクティブ」が狙いどころだ。
▼検索条件
マツダ CX-3(現行型・前期)× 2016年10月~2018年4月中古車相場は150万~245万円と幅広いが、支払総額200万円ほどで走行距離3万km以下の良コンディション物件が射程圏内となる。
走行距離の少なめ物件が手に入る今が狙い時かもしれない。
▼検索条件
マツダ CX-3(現行型・前期)× 2015年2月~2018年4月※記事内の情報は2022年7月21日時点のものです。

自動車ライター
田端邦彦
自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。
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