ゲレンデ狙いの“成功を手に入れた芸能人”へ贈る「代わりこの輸入SUVどうですか?」5選
カテゴリー: 特選車
タグ: メルセデス・ベンツ / キャデラック / ジープ / ランドローバー / SUV / セレブ / 高級 / Gクラス / ディフェンダー / ウニモグ / エスカレード / グランドワゴニア / 伊達軍曹
2025/06/14

芸能人はどうしてゲレンデに乗るのか?
芸能人として功成り名を遂げ、メルセデスAMG G65などのゲレンデヴァーゲン(メルセデス・ベンツ Gクラス)に乗る。……大金が稼げる一流芸能人となられた道筋は大いにリスペクトしたいし、そこで選択したメルセデス・ベンツ Gクラスという車も、素晴らしいSUVであることは間違いない。
しかし、なぜ一流芸能人になると、猫も杓子も(?)Gクラスに乗りたがるのだろうか?
Gクラスに乗るのがいけないとは言わないが、自らの個性でもって勝負している芸能人各位だからこそ、もっと別の「個性的な選択肢」も視野に入れるべきなのではないか?
……ということで誠に大きなお世話ではあるのだが、メルセデス・ベンツ Gクラスに代わる「芸能人にオススメしたいモデル」を真剣に考えてみることにしよう。
芸能人にオススメしたい車①|ランドローバー ディフェンダー(2代目・現行型)
→想定予算:総額700万~1700万円
どうしてもゲレンデヴァーゲン的な車、つまり「大きくてゴツい、それでいて超高級でもあるSUV」を選びたいのであれば、せめてコレにするべきだろう。2019年に上陸したランドローバーブランドの屈強なプレミアムSUV、現行型ディフェンダーである。

歴代のディフェンダーはラダーフレーム構造を採用する「超オフローダー」といえるモデルだったが、2019年に登場した現行型は軽量アルミニウムによるモノコック構造に変更。
しかしそれでいて、ねじり剛性は従来の約3倍を実現し、ランドローバー史上最も頑丈なボディ構造となっている――なんていうウンチクあるいは硬派なバックグラウンドは、一流芸能人の乗り物としてふさわしい。
軍用車を源流とするゲレンデヴァーゲンと同様に、現行型ディフェンダーも「チャラチャラしてるだけのプレミアムSUV」では決してないのだ。
それでいてエクステリアデザインは、従来のディフェンダーを特徴づけていたディテールを21世紀の感覚で再編集したことにより、硬派な部分とソフトなモダニズムが見事に両立している。
そしてインテリアも従来型と比べてグッと洗練はされたものの、普通の車であれば見えないように設計する構造物や装具をあえて露出させることで、硬派な道具としてのディフェンダーのアイデンティティを表現している部分が見事だ。

パワーユニットは最高出力300psの2L直4ガソリンターボと同300psの3L直6ディーゼルターボを基本に、同525psのスーパーチャージャー付き5L V8も用意し、さらには同635psのマイルドハイブリッド機構付き4.4L V8ガソリンツインターボも存在する。
いずれを選んでもよろしいかと思うが、とにかく一流芸能人としてはショートホイールベース版である「90」ではなく、ロングホイールベース版の「110」あるいは「130」を選び、その存在感でもって我々庶民を圧倒してほしいものだ。それでこそ一流芸能人である。
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ランドローバー ディフェンダー(2代目・現行型)芸能人にオススメしたい車②|ランドローバー ディフェンダー(初代)
→想定予算:総額800万~1900万円
先ほど挙げた現行型ランドローバー ディフェンダーは、一流芸能人が乗るべき素晴らしい車であることは間違いないものの、「メルセデス・ベンツ Gクラスとかぶる部分もある」という点が、個性を発揮するうえでは若干のネックになるかもしれない。
であるならばいっそのこと、よりゴツくて無骨な、しかし超絶高級品でもある初代のディフェンダーまでさかのぼってみるのはどうだろうか?

初代ランドローバー ディフェンダーは、1948年に「ランドローバー」として登場した屈強な四輪駆動車が、1990年に改良を受けた際に「ランドローバー ディフェンダー」という車名になったモデル。
強靭なラダーフレーム構造は世界中の冒険家に愛され、第二次世界大戦後の鉄不足に由来するアルミニウムボディも、その無骨なアピアランスゆえに、現行型世代の小ぎれいなプレミアムSUV各車のボディより、むしろおしゃれに見える。
乗り心地は決してよいとは言えないが、各国のセレブリティは今も初代ディフェンダーを(大金を投じて)カスタマイズし、日常使いしている。それが「粋」であり「おしゃれ」ということなのだろう。日本の一流芸能人であるあなたも、ぜひそんな粋人であってほしい。

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ランドローバー ディフェンダー(初代)芸能人にオススメしたい車③|キャデラック エスカレード(5代目・現行型)
→想定予算:総額930万~1600万円
屈強で無骨な初代ランドローバー ディフェンダーはかなりおしゃれだが、さすがにもうちょっと快適志向なほうがありがたいという一流芸能人も多いだろう。確かに早朝から深夜まで続いた映画ロケなどが終わった際には、快適な車に乗って自宅まで帰りたいものだ。
その際、多くの一流芸能人は「ポルシェ カイエン」あたりをつい選んでしまうわけだが、それは間違いだ。
いやカイエンが悪いわけでは決してないのだが、ポルシェ カイエンにも、メルセデス・ベンツ Gクラスと同様の「猫も杓子も感」が付きまとってしまうため、個性的ではないということである。
ここで選ぶべきは、例えば現行型のキャデラック エスカレードだろう。

2020年11月に上陸した現行型エスカレードは全長5382mm×全幅2060mm×全高1948mmという、まさにアメリカンなサイズの3列シートSUV。
パワーユニットは最高出力426psの6.2L V8ガソリンエンジンで、トランスミッションには10速AT。駆動システムにはセレクタブル4WDが採用されている。
グレードは、ラグジュアリーな意匠の「プラチナム」と、精悍なイメージの「スポーツ」の2種類でまずはスタートし、2024年1月に3列・8人乗りの「プレミアム」を追加した。
巨大なガタイと迫力がありすぎるフロントマスクを備えているゆえ、芸能人としては「自分のパブリックイメージが悪化するのでは?」と危惧するかもしれないが、心配は無用だ。派手な改造をした場合はその限りではないが、ノーマル状態のエスカレードは、ひと昔前の国産Lサイズミニバンのような「いかにも凶暴そう」なビジュアルおよび雰囲気ではない。

そして大型船のごときゆったりとした操縦フィールは、ステアリングを握る人間の心情も自然とゆったりさせるため、運転は自然とジェントルなものになり、過酷なロケ撮影を終えた後でも、運転ミスや速度の出しすぎによる交通事故発生のリスクは低減するはず。
もちろん乗り心地はアメリカの高級車だけあって快適至極であるため、仕事で疲れた身体と心を温泉のように癒してくれるだろう。
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キャデラック エスカレード(5代目・現行型)芸能人にオススメしたい車④|ジープ グランドワゴニア
→想定予算:総額270万~700万円
先述した現行型キャデラック エスカレードは「心と身体を癒すSUV」としては最強レベルにあると思われるが、「自らのセンスをアピールする乗り物」としては若干弱い可能性もある。芸能人はセンスが命ゆえ、そこが弱いと致命傷にもなりかねない。
であるならばコレ、1984年から1991年まで米国で生産された「ジープ グランドワゴニア」でどうだろうか?

1962年にカイザー社から登場した「ワゴニア」はATを搭載した最初の四輪駆動車で、現代まで続くSUVという市場を開拓したともいえるモデル。 その上級版であるグランドワゴニアは、1983年に3代目チェロキーが登場したことに伴って「グランドワゴニア」へと車名を変更した。基本となるエンジンは5.9L V8 OHVで、レザーシートやエアコン、AM/FMステレオラジオなども装備する「プレミアムアメリカンSUV」の先駆けだった。
そんなジープ グランドワゴニアは1991年まで生産され、ボディサイドに貼られたウッドパネルもひたすらおしゃれなわけだが、筆者は過日、東京都内の某所でこれを運転しているリリー・フランキーさんらしき人物を目撃した。リリーさんが車好きであることは風の便りで聞いていたが、まさかグランドワゴニアにお乗りであるとは思わなかった。
テレビで拝見するときと同じ黒縁メガネと黒い帽子、そして黒いジャケットを着用しつつベージュのグランドワゴニアを疾走させるリリーさんはとにかくシブくてカッコよく、「こ、これが一流芸能人のオーラってやつか!」と、筆者は圧倒された。
だがその日SNSで確認したところ、同日のリリー・フランキーさんはカンヌ国際映画祭のためフランスに滞在されていた模様。
そのため、筆者が都内で目撃したリリーさんらしき人物は「そっくりな別人」であったことが判明したわけだが、いずれにせよジープ グランドワゴニアが一流芸能人に似合う車であることは間違いない。
個性的でありたいあなたは、ゲレンデヴァーゲンではなくこちらを選ぶべきだろう。
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ジープ グランドワゴニア芸能人にオススメしたい車⑤|メルセデス・ベンツ ウニモグ
→想定予算:総額660万~900万円
ここまでに提案した4モデルはいずれも一流芸能人に似合う車であると確信しているが、同時に「とはいえ、しょせんは普通に売られている普通の車である」と、意地悪に考えることもできる。
圧倒的な存在である一流芸能人は、もっとこう圧倒的な、普通の人間では買えないような車に乗るべきなのではないか?
そう考えたとき、例えばイタリアのパガーニ社あたりに数億円のハイパーカーをオーダーするのもいいが、それだと「あいつは成金趣味だ」などとウワサされ、仕事の幅を狭めてしまうリスクもある。 できればもっと愛される感じの、それでいて圧倒的に普通ではない車を選びたいところである。
であるならば、コレしかないだろう。ドイツのダイムラー・トラック社がメルセデス・ベンツブランドで製造販売している多目的車、「ウニモグ」だ。

多目的作業型と高機動型とがあるウニモグは、あらゆる場所を走破したうえで様々な作業を行うための「世界最強のはたらく車」である。しかしバブル期には、そんなウニモグを自家用として購入したいと考える物好きなお金持ちがいた。そんな好事家のために、当時のヤナセがダイムラー・トラック社に特注したのが「アーバン ウニモグ」だった。
現在、アーバン ウニモグを探すのはなかなか難しいが、それでも何台かのウニモグは中古車市場で流通している。ちなみにマンボミュージシャンのパラダイス山元さんは2007年、軌陸車だったウニモグ U1450を購入。公道を走れるように改造したうえで、2025年の現在も所有されている。パラダイス山元さんの二番煎じにも見えてしまうのがこのプランの弱点だが、ウニモグの強烈な存在感が、そんなささいなことを帳消しにしてくれるだろう。
圧倒的な個性をアピールしたい芸能人各位は、カーセンサーnetに掲載されている「ウニモグ」にぜひともご注目いただければ幸いだ。
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メルセデス・ベンツ ウニモグ
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。
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