【名車試乗】トヨタ セリカ GT-FOUR(6代目)|衰えを感じさせない質の高さをもつWRCが生んだスポーツクーペ
2024/11/21
▲自動車テクノロジーライター松本英雄氏が、往年の名車トヨタ セリカ GT-FOURに試乗した際のレポートをお届けWRCのレギュレーションが生んだモデル
昭和生まれの車好きならご存じだろう。トヨタがラリーにどれだけ打ち込んでいたかを。その中でもセリカは特別なモデルだ。
今回試乗することができたモデルは、「ST205」 といわれる6代目セリカ GT-FOURである。


セリカは1972年から世界的なラリーに出場しており、この出場をきっかけにTTE(トヨタチームヨーロッパ)を立ち上げた。現在のトヨタ自動車、モータースポーツディビジョンである「トヨタガズーレーシングヨーロッパ(TGR -E)」だ。
ここで「世界で勝てるモデル」の研究開発を行っていた。そういった環境で登場したモデルの1台がセリカ ST205である。


WRCに出場するために必要な様々なレギュレーションを考慮したパッケージングで、1986年から横置きユニットで作られた。
ラリーカーとしては8年もの実績があった。ラリーに合わせた設計のスペシャルモデルと言っていい。
試乗したセリカ ST205は積極的に全幅1700mmを超えるデザインを採用している。当時としては大きめかと思ったが、いま目の前で見るとコンパクトな2ドアのスペシャリティモデルである。


ボンネットに開いたインタークーラー用のエアーインテーク、ならびにインテークの横に小さな丸いエアースクープが何よりも本物感がある。
ちなみに、この小さな穴はベルト系の損傷を防ぐためにエアを送り込むためのものだが、そこまでギリギリに作られていたことがスペシャルだと思わせるのだろう。

ラリーにも耐えうる剛性の高さ
乗り込んでまず感じるのは、「ドライバーの仕事場」としての作りの良さだ。
丸みをもったエクステリアデザインと協調したインテリアのクラスターは、なかなか雰囲気のいい作りだ。ウインドウへの映り込みを最小限に抑えたドライバーオリエンテッドなインテリアと言える。
レザーのステアリングホイールも現代の車よりもコストがかかった作りだ。野球のボールのようなソーイングのシフトノブが滑り止めのようになっていて、個人的には触れやすくていいと思う。


30年前のアメニティ関連のスイッチ類は、シンプルでいてミニマム。このあたりもクリーンでいい。ハザードスイッチも小さくて扱いやすい位置だ。
ラウンジチェアのようなバケットシートは優しく身体をサポートしてくれる。この年代になってくると最も不安を感じるのはパワーウインドウだ。ここは優しく扱ってあげるとよいだろう。
アナログのメーターの視認性も抜群によい。

イグニッションキーを回して火を入れる。始動性はとても良い。良好なメンテナンスのたまものである。
名機である3S-GTEのエンジンはこのモデルですでに3世代目を迎えており、熟成されているユニットだけに乗りやすい。E154型トランスミッションはST205用にあつらえた仕様で、1速はローギアであるが2速からハイギアに移行して伸びが良いセットアップとなった。また、改良されたエンジンマネージメントによりどこから踏んでも軽やかに加速するドライバビリティだ。


自慢のスーパーストラットサスペンションはストラットのネガティブな部分をスポイルし、ウィッシュボーンのポジティブな部分を入れているのが売りである。コーナリングに適した仕様だ。
実際に感じたのはバウンドのストロークが少なく寛容な乗り心地ではないが、路面の良好なスポーツドライビングには良いのだろう。乗り心地はシートに助けられている印象だ。

一方、リアの剛性は高くハッチバックにしては今でも通用するような作りがラリーに耐える4WD化の志が感じられた。
全体を通して、30年前のモデルとはとても思えない完成度だ。日常使用可能なスペシャルモデルを量産で作り出す、トヨタの高い技術力が垣間見れたモデルである。


自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
セリカ GT-FOURをはじめ、往年の名車に乗れるサービス
「Vintage Club by KINTO」では、様々な往年の旧車を借りられるサービスを展開している。各車両の整備はトヨタ自動車やレストアを手がける新明工業が行う。
レンタルできるモデルは下記サイトを参照。
セリカ GT-FOURについては、現在埼玉キャラバンとして、次の各トヨタディーラーにてレンタルを行っている。
11/6(木)~12/14(土):埼玉トヨタ株式会社 杉戸店(埼玉県北葛飾郡杉戸町杉戸2503)
12/19(木)~’25/1/31(金):埼玉トヨタ株式会社 秩父店(埼玉県秩父市大野原1276-1)
詳細、レンタルの予約は下記のリンクより。
また、今回のセリカ GT-FOURについては、上記レンタル期間終了後にVintage Clubを卒業することが決まっており、大切に乗り継いでくれる次期オーナーを募集している。
2024年11月25日(月)23時59分まで、下記のURLから申し込み可能なので、興味がある方はぜひチェックして欲しい!

【試乗車 諸元・スペック表】
●セリカ 2.0 GT-FOUR 4WD
| 型式 | E-ST205 | 最小回転半径 | 5.6m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | 4WD | 全長×全幅×全高 | 4.42m×1.75m×1.31m |
| ドア数 | 3 | ホイールベース | 2.54m |
| ミッション | 5MT | 前トレッド/後トレッド | 1.51m/1.49m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | 1.74m×1.45m×1.1m |
| 4WS | - | 車両重量 | 1380kg |
| シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | 1655kg |
| ミッション位置 | フロア | 最低地上高 | 0.15m |
| マニュアルモード | - | ||
| 標準色 |
シルバーメタリック、ブラック、スーパーブライトイエロー、スーパーレッドIV、グレイッシュターコイズマイカメタリック、ディープティルメタリック |
||
| オプション色 |
- |
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| 掲載コメント |
- |
||
| 型式 | E-ST205 |
|---|---|
| 駆動方式 | 4WD |
| ドア数 | 3 |
| ミッション | 5MT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | - |
| 標準色 | シルバーメタリック、ブラック、スーパーブライトイエロー、スーパーレッドIV、グレイッシュターコイズマイカメタリック、ディープティルメタリック |
| オプション色 | - |
| シート列数 | 2 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ミッション 位置 |
フロア |
| マニュアル モード |
- |
| 最小回転半径 | 5.6m |
| 全長×全幅× 全高 |
4.42m×1.75m×1.31m |
| ホイール ベース |
2.54m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.51m/1.49m |
| 室内(全長×全幅×全高) | 1.74m×1.45m×1.1m |
| 車両重量 | 1380kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | 1655kg |
| 最低地上高 | 0.15m |
| 掲載用コメント | - |
| エンジン型式 | 3S-GTE | 環境対策エンジン | - |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | ハイオク |
| 過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 68リットル |
| 可変気筒装置 | - | 燃費(10.15モード) | 10.6km/L |
| 総排気量 | 1998cc | 燃費(WLTCモード) | - |
| 燃費基準達成 | - | ||
| 最高出力 | 255ps | 最大トルク/回転数 kg・m/rpm |
31/4000 |
| エンジン型式 | 3S-GTE |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC |
| 過給器 | ターボ |
| 可変気筒装置 | - |
| 総排気量 | 1998cc |
| 最高出力 | 255ps |
| 最大トルク/ 回転数kg・m/rpm |
31/4000 |
| 環境対策エンジン | - |
| 使用燃料 | ハイオク |
| 燃料タンク容量 | 68リットル |
| 燃費(10.15モード) | 10.6km/L |
| 燃費(WLTCモード) | -km/L |
| 燃費基準達成 | - |
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この記事で紹介した車
トヨタ
セリカ 2.0 GT-FOUR 4WD 社外マフラー 5速MT 社外エアクリ 社外バケットシート リアウィング 3SーGTEターボ 社外ステアリング TEIN車高調 ローダウン 追加メーター
本体価格276.0万円
支払総額289万円
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