【試乗】新型 メルセデス・ベンツ CLA|二度見不可避! モデルチェンジでさらに洗練されたモダンクーペ
カテゴリー: メルセデス・ベンツの試乗レポート
2020/02/21
▲2019年9月にフルモデルチェンジを行った新型CLAに、自動車テクノロジーライターの松本英雄氏が試乗新しく採用されたディーゼルエンジン
CLAは、エグゼクティブモデルであるCLSの小型版と言っていい。
メルセデス・ベンツのエントリーモデルであるAクラスをベースに、ドアのウインドウまわりをサッシュレス化してエグゼクティブな雰囲気をもたせている。
コンパクトであっても特徴的で、スポーティな4ドアクーペである。
今回はその中でも、CLA 200dに試乗したので、その様子をお伝えしたい。
CLA 200dは2Lのターボディーゼルである。
本国では220dというモデルもあるが、日本へ導入されるCLAのディーゼルは今のところこのグレードだけとなりそうだ。
排気量が同じ220dは190馬力に対して、200dは150馬力と控え目である。
しかしトルクは32.6kg・mもあるので、カタログ上では必要十分な数値だ。
これは最新の排出ガス規制に適合した、新しいディーゼルエンジンである。
▲2Lのディーゼルターボエンジンクーペらしい低く流れるようなデザイン
エクステリアは、Aクラスセダンのピラーを縮めるようにチョップドして、全高が低くなった印象を受ける。
しかし実際の全高は、Aクラスと変わらない。
さらにBピラーからクオーターパネルのデザインを変化させて、よりスポーティな装いになっている。
▲前後バランスが取れた流麗なデザイン
▲丸みを帯びた肉づきのよいリア機能的なデザイン
CLAのデザインも見ていると、フロントノーズを長く見せるようにボンネットに2つのバルジを設けられている。
これはドライビングポジションからも見えることから、運転感覚がつかみやすい。
スタイリングだけではなく、そういった視認性という点に置いてもメリットがある。
また、幅とトレッドも僅かにCLAが広いことに加えて、リアの造形がセダンよりも長く、ボリュームを感じさせてくれる。
▲ボンネット部分に造られた2本のバルジ。ロングノーズに見せる視覚的効果の他、空力や運転感覚のつかみやすさにも寄与しているスポーティな見た目ながら、落ち着いた乗り心地
乗り込むとセダンと変わりはない。
エンジンを始動する。車内では振動も音も感じられず本当に静かである。
Dレンジに入れて走り出すと独特の音を感じたが、これはエンジン負荷が大きい領域のときのみで、ATもポジションが上がるほど静粛性は増す。
出力は下がったものの急激なトルクの立ち上がりもなく、ドライバビリティはとてもいい。
Aクラスセダンに比べて前後のバランスが良いのか、乗り心地も落ち着きがある。
ただし後席はセダンに比べるとヘッドクリアランスが少ない。
この部分が低くして、リアを長くすることでこのスタイルを作っているのだ。
ガソリンNAの3.5Lを超えるトルクは、どこからでも加速する。
そこには一呼吸さえない。
ただ伸びやかではないので、シフトアップさせて伸び感があるようにドライブする。
闇雲にスロットルを踏み込むのではなく、自分の好みの速度領域でパーシャル(アクセル調整)すると、スマートなドライビングができるのだ。
コーナリングもフロントヘビーにならず、ロールはするけれど終始安定させるサスペンションのセッティングが、まさにメルセデス流だ。
Aクラスのセダンにはディーゼルモデルはラインナップにはなく、Aクラスサイズで4ドアのディーゼルを希望ならば、選択肢はCLAのみになる。
経済的でコンパクトなスポーティ4ドアクーペは、エージレスを感じさせるそんなパッケージングが魅力の車だった。
▲軽快さ、スポーティさが感じられる走りだった【試乗車 諸元・スペック表】
●CLA 200d AMGライン ディーゼルターボ
| 型式 | 3DA-118312M | 最小回転半径 | 5.1m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 4.7m×1.83m×1.44m |
| ドア数 | 4 | ホイールベース | 2.73m |
| ミッション | 8AT | 前トレッド/後トレッド | 1.61m/1.6m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 4WS | - | 車両重量 | 1590kg |
| シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | -kg |
| ミッション位置 | コラム | 最低地上高 | 0.12m |
| マニュアルモード | ◯ | ||
| 標準色 |
ポーラーホワイト、ジュピターレッド、サンイエロー |
||
| オプション色 |
デジタルホワイト、コスモスブラック、デニムブルー、イリジウムシルバー、マウンテングレー、モハーベシルバー |
||
| 掲載コメント |
※納車時期を2019年10月以降の予定としているため、車両価格(税込・税抜価格)は消費税10%が適用された金額を掲載しております |
||
| 型式 | 3DA-118312M |
|---|---|
| 駆動方式 | FF |
| ドア数 | 4 |
| ミッション | 8AT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | - |
| 標準色 | ポーラーホワイト、ジュピターレッド、サンイエロー |
| オプション色 | デジタルホワイト、コスモスブラック、デニムブルー、イリジウムシルバー、マウンテングレー、モハーベシルバー |
| シート列数 | 2 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ミッション 位置 |
コラム |
| マニュアル モード |
◯ |
| 最小回転半径 | 5.1m |
| 全長×全幅× 全高 |
4.7m×1.83m×1.44m |
| ホイール ベース |
2.73m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.61m/1.6m |
| 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 車両重量 | 1590kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | -kg |
| 最低地上高 | 0.12m |
| 掲載用コメント | ※納車時期を2019年10月以降の予定としているため、車両価格(税込・税抜価格)は消費税10%が適用された金額を掲載しております |
| エンジン型式 | 654 | 環境対策エンジン | - |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | 軽油 |
| 過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 43リットル |
| 可変気筒装置 | - | 燃費(10.15モード) | -km/L |
| 総排気量 | 1950cc | 燃費(WLTCモード) | 18.4km/L └市街地:13.8km/L └郊外:17.8km/L └高速:22km/L |
| 燃費基準達成 | - | ||
| 最高出力 | 150ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
320(32.6)/3200 |
| エンジン型式 | 654 |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC |
| 過給器 | ターボ |
| 可変気筒装置 | - |
| 総排気量 | 1950cc |
| 最高出力 | 150ps |
| 最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
320(32.6)/3200 |
| 環境対策エンジン | - |
| 使用燃料 | 軽油 |
| 燃料タンク容量 | 43リットル |
| 燃費(10.15モード) | -km/L |
| 燃費(WLTCモード) | 18.4km/L └市街地:13.8km/L └郊外: 17.8km/L └高速: 22km/L |
| 燃費基準達成 | - |

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
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