【試乗】新型日産 デイズ|軽の進化が止まらない!一気に進化したデイズをテストコースで全開試乗!
2019/05/18
▲日産 デイズがフルモデルチェンジした。内外装のクオリティはもはや、今までの軽とは比べものにならないほどアップ。走りも驚くほど良くなっている。写真はマイルドハイブリッド仕様のハイウェイスター軽自動車=チープなんて思っているならすでに時代遅れ! 品質も走りも侮れない
近頃の軽自動車のクオリティが向上していることは、車に詳しい方ならばご存じなはずだ。
軽自動車だからといってチープな雰囲気では、現在のカスタマーには評価されない。軽自動車でもクオリティは普通乗用車クラスというのが、もはや当然となっているのが現状なのだ。
今回の日産 デイズのフルモデルチェンジは、正直言って他社の新型投入に比べ一歩出遅れた感がある。
ただ、日産のエンジニアは相当自信があるようだ。
今回テストコースで試乗したのは、ハイウェイスターのターボとNA。
外観を一周回ってみると、ボディパネルのクオリティが相当向上しているのがわかる。
プレスは三菱が主導となっていっているので、つくりは美しくさらに良くなった。小さなボディに伸びやかなスタイルを作り出すには、この金型設計が重要となる。
そして、インテリアの質感がとにかく高い。
同社コンパクトカーのノートよりもマットな質感で、樹脂類も柔らかい雰囲気を醸し出している。
セレクトレバー隣にあるアメニティーの操作スイッチの質感も申し分ない。むしろかなり良質な部類に入るのではないか。
ディスプレイも見やすくて操作しやすい。自分専用のデスクトップ感覚なクラスターと収納スペースも研究し尽くして作られたことがよくわかる。
ハイブリッド+ターボはとにかく走りがノンストレス
▲ターボモデルはグイグイ加速する気持ちいい1台。CTVのシフトアップも心地よい。ボディ剛性が高められ静粛性も高まっているまずはターボモデル。
エンジンをかけてみるがアイドリングの静粛性と振動は、先代とは比べものにならないほど良好だ。
発進時はアクセル開度と出力の発生に一体感があり、スムーズに走り出すことができる。
数値には出しにくいがこういったバランスが、渋滞などのストップ&ゴーでストレスを感じさせない性能なのだ。
アクセルをグッと踏み込むと力強く加速するが、ステアリングはクルクルと軽くなることなどなく安定感を重んじている味付けだ。
テストコースということで公道よりも荒っぽい操作をしてみるが、その挙動は終始安定していて乗り心地も申し分ない。これはボディ剛性の高さよるものであろう。
中間加速時に目いっぱい踏み込んでエンジン回転を上昇させてみたが、エンジン回転に乗じて加速していくフィーリングが秀逸で、今回のフルモデルチェンジで他社モデルに追いついた印象だ。
そして、加速力もターボということもあり速い。
これはおススメ! バランスが良いのはハイブリッド+NAモデル
次にNAのハイウェイスターだ。
走り出しがびっくりするほどスムーズで、以前のようなトルク不足による貧弱な印象はまるでない。
先代は搭載されていなかったモーターアシストと新しいCVTのセッティング、それとエンジンのマッチングがすこぶる良いのだ。
高速での安定技術力を感じさせるモデルだ。
中間加速はターボにかなわないが、思った以上にNAモデルの出来は良い。
サスペンションも低速から積極的に動かし、フラットライドを意識していて、軽自動車ながらも同乗者に不安を与えにくい。
いよいよ軽自動車にもプロパイロット
▲ステアリングのスイッチで簡単にACCを作動させることができる。軽自動車初となる完全停止までコントロールが可能。また停止後3秒以内の再発進も、なんと自動だそして時代は、軽自動車にも高性能なACC装着の定番化が進んでいる。
新型デイズには、日産の運転補助機能である「プロパイロット」が装着可能になった。
試乗コースでは一般道に似せて先導車の後に続き、自動追従および停車、そこからの再発進を試すことができたが、減速も再発進も上手だった。
また、大小のコーナーやうねりのある場所でも「プロパイロット」の追従力、車線キープ力はなかなかのもの。
これは、公道でもぜひ試してみたいと思う。
他社の新世代車投入から遅れてやってきた新型デイズだが、最新機能も組み合わせることで走りも品質も、先代からは一世代飛び越えたくらいの進化をしている。
▲ハイウェイスターのターボモデルのインパネ
▲こちらは標準車のデイズ。搭載するエンジンはNAのガソリンのみとなる
▲おしゃれな内外装をまとう「ボレロ」も同時発表。搭載するエンジンはNAのガソリンのみとなっている
▲後退時にはルームミラー内臓のディスプレイに車両周りの様子を映し出せる「インテリジェントアラウンドビューモニター」が装着可能
▲高性能の位置情報、センサー情報とともに専門のオペレーターにつながる軽自動車初のSOSコールがオプションで装着可能【試乗車 諸元・スペック表】
●ハイウェイスターGターボ プロパイロット エディション
| 型式 | 4AA-B45W | 最小回転半径 | 4.8m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 3.4m×1.48m×1.64m |
| ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.5m |
| ミッション | CVT | 前トレッド/後トレッド | 1.3m/1.29m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | 2.07m×1.34m×1.27m |
| 4WS | - | 車両重量 | 880kg |
| シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 4名 | 車両総重量 | 1100kg |
| ミッション位置 | インパネ | 最低地上高 | 0.16m |
| マニュアルモード | - | ||
| 標準色 |
オーシャンブルーパール、スパークリングレッドメタリック、ブラックパール、チタニウムグレーメタリック |
||
| オプション色 |
ホワイトパール3コートパール、プレミアムサンシャインオレンジメタリック、ホワイトパール3P/Pサンシャインオレンジ、スパークリングレッドM/ブラックパール、アッシュブラウンM/フローズンバニラP、ソーダブルーパールM/アッシュブラウンM、プレミアムパープルパール |
||
| 掲載コメント |
- |
||
| エンジン型式 | BR06 | 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆ |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列3気筒DOHC | 使用燃料 | レギュラー |
| 過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 27リットル |
| 可変気筒装置 | - | 燃費(JC08モード) | 25.2km/L |
| 総排気量 | 659cc | 燃費(WLTCモード) | 19.2km/L └市街地:16km/L └郊外:20.6km/L └高速:20.1km/L |
| 燃費基準達成 | H32年度燃費基準 達成車 |
||
| 最高出力 | 64ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
100(10.2)/4000 |
| 型式 | 4AA-B45W |
|---|---|
| 駆動方式 | FF |
| ドア数 | 5 |
| ミッション | CVT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | - |
| 標準色 | オーシャンブルーパール、スパークリングレッドメタリック、ブラックパール、チタニウムグレーメタリック |
| オプション色 | ホワイトパール3コートパール、プレミアムサンシャインオレンジメタリック、ホワイトパール3P/Pサンシャインオレンジ、スパークリングレッドM/ブラックパール、アッシュブラウンM/フローズンバニラP、ソーダブルーパールM/アッシュブラウンM、プレミアムパープルパール |
| シート列数 | 2 |
| 乗車定員 | 4名 |
| ミッション 位置 |
インパネ |
| マニュアル モード |
- |
| 最小回転半径 | 4.8m |
| 全長×全幅× 全高 |
3.4m×1.48m×1.64m |
| ホイール ベース |
2.5m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.3m/1.29m |
| 室内(全長×全幅×全高) | 2.07m×1.34m×1.27m |
| 車両重量 | 880kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | 1100kg |
| 最低地上高 | 0.16m |
| 掲載用コメント | - |
| エンジン型式 | BR06 |
|---|---|
| 種類 | 直列3気筒DOHC |
| 過給器 | ターボ |
| 可変気筒装置 | - |
| 総排気量 | 659cc |
| 最高出力 | 64ps |
| 最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
100(10.2)/4000 |
| 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆ |
| 使用燃料 | レギュラー |
| 燃料タンク容量 | 27リットル |
| 燃費(JC08モード) | 25.2km/L |
| 燃費(WLTCモード) | 19.2km/L └市街地:16km/L └郊外: 20.6km/L └高速: 20.1km/L |
| 燃費基準達成 | H32年度燃費基準 達成車 |
●ハイウェイスターX プロパイロット エディション
| 型式 | 5AA-B44W | 最小回転半径 | 4.5m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 3.4m×1.48m×1.64m |
| ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.5m |
| ミッション | CVT | 前トレッド/後トレッド | 1.3m/1.29m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | 2.07m×1.34m×1.27m |
| 4WS | - | 車両重量 | 860kg |
| シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 4名 | 車両総重量 | 1080kg |
| ミッション位置 | インパネ | 最低地上高 | 0.16m |
| マニュアルモード | - | ||
| 標準色 |
オーシャンブルーパール、スパークリングレッドメタリック、ブラックパール、チタニウムグレーメタリック |
||
| オプション色 |
ホワイトパール3コートパール、プレミアムサンシャインオレンジメタリック、ホワイトパール3P/Pサンシャインオレンジ、スパークリングレッドM/ブラックパール、アッシュブラウンM/フローズンバニラP、ソーダブルーパールM/アッシュブラウンM、プレミアムパープルパール |
||
| 掲載コメント |
- |
||
| エンジン型式 | BR06 | 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆☆ |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列3気筒DOHC | 使用燃料 | レギュラー |
| 過給器 | - | 燃料タンク容量 | 27リットル |
| 可変気筒装置 | - | 燃費(JC08モード) | 28.6km/L |
| 総排気量 | 659cc | 燃費(WLTCモード) | 21.2km/L └市街地:16.9km/L └郊外:23km/L └高速:22.6km/L |
| 燃費基準達成 | H32年度燃費基準 +20%達成車 |
||
| 最高出力 | 52ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
60(6.1)/3600 |
| 型式 | 5AA-B44W |
|---|---|
| 駆動方式 | FF |
| ドア数 | 5 |
| ミッション | CVT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | - |
| 標準色 | オーシャンブルーパール、スパークリングレッドメタリック、ブラックパール、チタニウムグレーメタリック |
| オプション色 | ホワイトパール3コートパール、プレミアムサンシャインオレンジメタリック、ホワイトパール3P/Pサンシャインオレンジ、スパークリングレッドM/ブラックパール、アッシュブラウンM/フローズンバニラP、ソーダブルーパールM/アッシュブラウンM、プレミアムパープルパール |
| シート列数 | 2 |
| 乗車定員 | 4名 |
| ミッション 位置 |
インパネ |
| マニュアル モード |
- |
| 最小回転半径 | 4.5m |
| 全長×全幅× 全高 |
3.4m×1.48m×1.64m |
| ホイール ベース |
2.5m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.3m/1.29m |
| 室内(全長×全幅×全高) | 2.07m×1.34m×1.27m |
| 車両重量 | 860kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | 1080kg |
| 最低地上高 | 0.16m |
| 掲載用コメント | - |
| エンジン型式 | BR06 |
|---|---|
| 種類 | 直列3気筒DOHC |
| 過給器 | - |
| 可変気筒装置 | - |
| 総排気量 | 659cc |
| 最高出力 | 52ps |
| 最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
60(6.1)/3600 |
| 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆☆ |
| 使用燃料 | レギュラー |
| 燃料タンク容量 | 27リットル |
| 燃費(JC08モード) | 28.6km/L |
| 燃費(WLTCモード) | 21.2km/L └市街地:16.9km/L └郊外: 23km/L └高速: 22.6km/L |
| 燃費基準達成 | H32年度燃費基準 +20%達成車 |

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
【関連リンク】
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