スズキの新ジャンル「クロスオーバーワゴン」のクロスビーは力強い加速と安定性の高いボディが魅力だ
カテゴリー: スズキの試乗レポート
2018/02/24

予想以上にボリューム感のあるボディを、マイルドハイブリッドエンジンが力強く引っ張る
見た感じは思った以上に売れている同社のハスラーに似た印象だが、クロスビーは完全な普通乗用車のサイズである。
写真ではどのくらいの大きさなのかよく分からなかったが、実物を見るとボディの重厚感が驚くほどある。
クロスビーのパワーユニットは1L 3気筒DOHC直噴ターボ+マイルドハイブリッドのみとなる。トランスミッションは6速ATのみで、駆動方式は2WDとフルタイム4WDのモデルがある。

200km/hまで刻まれているスピードメーターと、大型マルチインフォメーションディスプレーは、走行モードによってグラフィックが変わるのだが、ロードムービーっぽい図柄でワイルドな感じだがかわいさもある。

エンジンは3気筒かつ、冷えていたこともあって、アイドリング時の振動が少々気になった。温まるとアイドリングストップ機能も入り気にならない。
走り始めは、ゆっくりと様子をうかがいながら走ってみたが、マイルドハイブリッドのちょっとした後押しもあって、トルクの落ち込みが少ない。
直噴ターボとATのマッチングは素晴らしく、ターボの急激なトルクの立ち上がりもなく、とても力強く加速する。

スポーツモードにスイッチを入れるとこれまた速い。ノーマルは燃費を気にしたATのセッティングなので、アクセルの踏み込みに対して反応がワンテンポ遅れるが、スポーツモードはレスポンが良く気にならない。
続いて同グレードの2WDにも試乗した。後輪にパワーが持っていかれない分やはり軽快だ。
横風に対しても流されにくく安定感がある。ただしステリングは2WDの方が軽い感じがするので、好みが分かれるかもしれない。
4WDモデルにも言えることだが、Bピラーから後ろとリアのタイヤハウスからのロードノイズがもう少し小さくなると一気にグレードアップしそうだ。
軽量と静粛性は相反する部分もあるので簡単には難しいがアイデアのスズキならではの工夫を楽しみにしたい。
【SPECIFICATIONS】
■グレード:クロスビー HYBRID MZ ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直列3気筒DOHC+ターボ+モーター ■総排気量:996cc
■最高出力:73(99)/5500 [kW(PS)/rpm]
■最大トルク:150(15.3)/1700-4000[N・m(kgf・m)/rpm]
■モーター最高出力:2.3(3.1)/1000 [kW(PS)/rpm]
■モーター最大トルク:50(5.1)/100[N・m(kgf・m)/rpm]
■駆動方式:2WD ■トランスミッション:6AT
■全長x全幅x全高:3760x1670x1705(mm) ■ホイールベース:2435mm
■ガソリン種類/容量:レギュラー/32(L)
■JC08モード燃費:22.0(㎞/L)
■車両価格:200.34万円(税込)
■グレード:クロスビー HYBRID MZ ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直列3気筒DOHC+ターボ+モーター ■総排気量:996cc
■最高出力:73(99)/5500 [kW(PS)/rpm]
■最大トルク:150(15.3)/1700-4000[N・m(kgf・m)/rpm]
■モーター最高出力:2.3(3.1)/1000 [kW(PS)/rpm]
■モーター最大トルク:50(5.1)/100[N・m(kgf・m)/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:6AT
■全長x全幅x全高:3760x1670x1705(mm) ■ホイールベース:2435mm
■ガソリン種類/容量:レギュラー/30(L)
■JC08モード燃費:20.6(㎞/L)
■車両価格:214.596万円(税込)
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