マツダ ビアンテ VS 日産 セレナ PART2:使い勝手が優れているのはどっち?
2008/10/15
PART2 使い勝手が優れているのはどっち?
マツダ ビアンテ
日産 セレナ
ユニークなシートアレンジが目を惹くビアンテ
はなはだ突飛なルックスのビアンテだが、インテリアは打って変わってオーソドックス。メーターのみオフセットさせ、全体をT字型にまとめたインパネは、その形状をパッと見て「このカタチ、どこかで見た覚えがある」と思えるほど。とはいえ、室内の居心地は良い。特に2列目はシート座面のサイズもまずまずだし、クッション自体のしっかりとした“反発力”は、真面目に自動車のシートを作りました…の意欲が伝わってくる。3列目は座面がやや低めなのが惜しいが、3方向(前後、横、高さ)のスペースは、頑張って確保されている。
またビアンテはユニークなシートアレンジも自慢だ。とくに2列目では、超ロングなスライド機能を用いれば(3列目は畳んだ状態になるが)、足を伸ばしてもなお余裕のスペースが生まれる。2列目は横方向のスライドも可能なので、ゆったりとセパレートシート的な使い方も可能だ。
使い勝手では、3列目シートの座面下に空間があるのが便利そうに感じられた。3列目シートを使用した状態でも、バックドア側から長尺物が積み込めるからだ。
ボクシーなボディ形状の利点が生かされたセレナ
一方のセレナは、見るからにボクシーなボディ形状から想像されるとおり、室内の居住スペースは十分な広さ。とくに1~3列目を通して床面が低いのは、乗降性、居住性の両方のメリットになっている。2列目足元に、ビアンテのような段差がないのもいい。加えてベルトライン(サイドウインドウの下端)もかなりの低さなので、乗り込んだ際の明るさ感も十分。
ただし2、3列目のシート自体は、クッションストロークがやや浅めで、ビアンテには一歩譲る。
使い勝手では、リアのホイールハウスの張り出しがやや大きめなのが気になる。ただし、左右ハネ上げ格納式の3列目シートは、格納機構にアシストが付くので、ハネ上げ操作自体は力いらずでできるのが助かる。ラゲージスペース床下の“掘り込み”が活用できるのも便利だ。
今回のまとめ
設計年次の差が、そのまま居住性や実用性の差となって表れているとも言える。ルックスだけに目が行きがちだが、シートアレンジや収納スペースなど十分に確保されている。よってこの対決はビアンテの勝ちとしたい。次回予告
取り回しや駐車しやすさを検証しよう!
取り回しや駐車しやすさを検証しよう!
今回のテスト車両



マツダ ビアンテ | |
---|---|
テスト車両 | 20S 240.0万円 |
駆動方式 | 2WD |
トランスミッション | 5AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4715×1770×1835 |
ホイールベース(mm) | 2850 |
車両重量(kg) | 1640 |
最小回転半径(m) | 5.4 |
乗車定員(人) | 8 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 1998 |
最高出力 [kW(ps)/rpm] |
111(151)/6200 |
最大トルク [N・m(kg-m)/rpm] |
190(19.4)/4500 |
使用燃料 | 無鉛レギュラー |
燃料タンク容量 | 60L |
10・15モード燃費 (km/L) |
12.8 |
実用燃費 (km/L) e燃費提供 |
8.5 |
タイヤサイズ | 205/60R16 |



日産 セレナ | |
---|---|
テスト車両 | 20G 243.6万円 |
駆動方式 | 2WD |
トランスミッション | CVT |
全長×全幅×全高(mm) | 4680×1695×1840 |
ホイールベース(mm) | 2860 |
車両重量(kg) | 1620 |
最小回転半径(m) | 5.5 |
乗車定員(人) | 8 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 1997 |
最高出力 [kW(ps)/rpm] |
101(137)/5200 |
最大トルク [N・m(kg-m)/rpm] |
200(20.4)/4400 |
使用燃料 | 無鉛レギュラー |
燃料タンク容量 | 60L |
10・15モード燃費 (km/L) |
13.2 |
実用燃費 (km/L) e燃費提供 |
9.4 |
タイヤサイズ | 195/65R15 |
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
マツダ ビアンテ VS 日産 セレナ PART2:使い勝手が優れているのはどっち?/旬ネタ
あわせて読みたい
スバル STI S210の抽選販売に落選した人へ贈る「今すぐ買えるコレ、代わりにどうですか?」5選
【試乗】新型 ポルシェ マカン|BEVでもエンジン車と変わらぬポルシェらしい自然なドライブフィールが味わえる!!
【試乗】新型 アウディ Q6 e-tron|快適な乗り心地と扱いやすさで幅広い層にアピールする最新BEV!
ID.Buzzの新車乗り出し約1000万円に絶望した人に贈る「半額以下で買えるコレ、代わりにどうですか?」5選
受注停止中のジムニーノマドの代わりに「三菱の5ドアコンパクトSUV パジェロイオ」はどうですか?
【試乗】新型 ランドローバー ディフェンダー オクタ|オフロードでもオンロードでも “究極のパフォーマンス”を発揮する635psのラリーベースモデル
現行型アルファード/ヴェルファイアの中古車価格が下落中! 流通台数も増加中の最新相場を紹介
【試乗】新型 メルセデスAMG GT63 S Eパフォーマンス 4ドアクーペ|AMG謹製V8エンジンを感じさせてくれるパフォーマンス志向のPHEVモデル
【試乗】新型 フィアット 600ハイブリッド|ドライバーをとりこにするハンドリング、これぞイタリアンコンパクト!
レクサス LMの平均価格が中古車市場登場から1年で約800万円下落!? 国産プレミアムミニバンのオススメや狙い目を解説!