第112回 マツダ マツダスピードアテンザ【見つけたら即買い!?】
2010/03/31
■MAX272psの直噴ターボを隠し持つ「大人のサルーン」
2002年5月の登場以降、国内外で132万台を売り上げるヒットモデルとなった初代マツダアテンザ。プラットフォームからエンジンまで自社で新開発された、まさにマツダの技術の粋を結集させた車です。今回の「即買い」では、その中でも最もスポーティなモデルである「マツダスピードアテンザ」をご紹介します。アテンザにはセダン、スポーツワゴンのほか、ハッチバックタイプの「スポーツ」が設定されていましたが、マツダスピードアテンザは「スポーツ」ではなくセダンがベースとなっています。登場したのは2005年8月で、価格は302万4000円。ボディサイズは全長のみ95mm長くなっていますが、他はセダンと同じです。
ベースモデルとの最大の違いは、まず2.3L直列4気筒インタークーラー付き直噴ターボエンジン「DIGI」を搭載しているところ。現在ではプレマシーやビアンテ、MPVなどに搭載され、すっかりおなじみとなった「DIGI」ですが、マツダ初の直噴エンジンとして、この車に初採用されました。6MTを組み合わせ、MAXで272ps&38.7kg-mを発揮します。
さらにハイパワーを受け止めるため、駆動方式は4WDに変更。電子制御アクティブコントロールカップリングを採用し、前後のトルク配分を100:0から50:50の範囲で変化させます。また、サスペンションのチューンやスタビライザーの外径拡大、リアシート後部の剛性補強に各種電子デバイスの採用により、走行性能の向上も図られています。
とはいっても、全体的な印象としては「大人のセダン」。ドイツ車のハイパフォーマンスモデルのような、どっしり・しっとりとした安定性抜群のサルーンです。NAエンジンのレスポンスには及びませんが、直噴の採用でターボラグも小さく抑えられています。一方で3000rpmを超えたあたりから、急激かつ強烈な加速が味わえます。
本稿執筆時点で、カーセンサーnetに掲載されているマツダスピードアテンザの台数は23台。このうち、走行距離が15万km寸前の物件(58.8万円)と、修復歴のある物件(118万円)を除くと、相場は149.8万~248万円。5万km以下の少走行物件が19台、マツダディーラーの物件が同じく19台と多いのが特徴です。
欧州車に多い「速いけどそれほどカリカリしていない」大人のサルーンですが、なぜか国産車には少ないのが実情です。しかしパフォーマンスに比べれば価格は手頃。市街地から高速道路までオールラウンドにこなせるのも、魅力的です。興味をもった方は下の検索窓に「マツダスピードアテンザ」と入力してみてください。
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