知ってた?電動開閉式のハードトップを日本で初めて採用した車はトヨタ ソアラだった
2015/04/22

自動で開閉するルーフにバブル期の老若男女は大興奮!?
今春の車業界はオープンカーの話題でもちきり。新型マツダ ロードスターとホンダ S660の登場は、車ファンならずとも注目していることでしょう。この2モデルは、軽量化を図るためにルーフにはソフトトップ(幌)を採用していますが、世界的にはクローズ時の静粛性がクーペ並みに高く、防犯面でも安心な電動開閉式のハードトップの方が主流。国産車では昨年復活したダイハツ コペン(2代目)がハードトップを採用しています。
電動開閉式ハードトップはプジョーが1934年に世界で初めて採用したといわれています。また、アメリカでは1957年にフォードがフェアレーン500 スカイライナーというモデルで採用したのを皮切りに広がっていきました。では、日本車で電動開閉式ハードトップを初めて採用したモデルは何かご存じでしょうか?
正解はトヨタ ソアラ。ソアラといえば1981年にデビューしたラグジュアリークーペ。1986年にフルモデルチェンジした2代目は、「輸入車じゃないとイヤだけどソアラなら乗ってあげる」と当時の女の子が認めた(?)数少ない日本車です。
そんなソアラにオープンモデルが登場したのは1989年。500台限定で電動メタルトップを装備したエアロキャビンが誕生しました。ルーフを収納するために後席が設定されないなどの変更点がありましたが、ルーフを閉じたときはクーペと同じシルエットになるよう設計されています。
限定ではないカタログモデルで電動開閉式ハードトップを初採用したのはホンダ CR-X。「コンパクトなFFライトウェイトスポーツカー」というイメージが強い1台ですが、1992年のフルモデルチェンジ時にコンセプトを一新。それまでは後部座席を備える4人乗りスポーツでしたが、3代目は2人乗りのタルガトップモデルへと生まれ変わり、名前も「CR-Xデルソル」になりました。そして上級グレードでタルガトップを電動で開閉できるトランストップが採用されました。
トランストップの登場は衝撃的でした。オープンカーと聞いて想像する屋根の開き方からかけ離れていたため自動車専門誌だけでなく一般誌でも数多く取り上げられ、オーナーがひとたび街中で屋根を開けると老若男女を問わずに注目の的でした。
残念ながらCR-Xは1997年に生産終了となり、トランストップもデルソルに採用されただけで姿を消してしまいます。そしてデルソルが生産終了となる1年前に登場したメルセデス・ベンツ SLKがバリオルーフを採用し、世界中でヒットしました。
日本では2000年、日産のS15シルビアに電動開閉式ハードトップを採用したシルビアヴァリエッタが登場。ソアラエアロキャビンやCR-Xデルソルはピラーが残るタイプだったので、フルオープンになるモデルはシルビアが日本初でした。








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