スバルがトヨタとEV(電気自動車)を共同開発
カテゴリー: クルマ
タグ: トヨタ / スバル / EV / ニューモデルスクープ!
2019/09/21

自動車メーカーの協業が盛んな理由
急速な市場環境の変化により、世界中の自動車メーカーは、過去には考えられなかったほど手を組んで、協業を進めている。
トヨタは、「仲間づくり」と称して、チームジャパンを結成しつつあるが、スバルが生き残りをかけて、そこへ入ることになった。
トヨタとスバルは、2019年6月6日、SUVタイプのEVを共同開発すると発表した。
トヨタの電動化技術と、スバルの全輪駆動技術を組み合わせてCセグメントのSUVを開発し、2020年代前半にそれぞれのブランドで発売する意向だ。
EVの共同開発や、相互供給は業界の潮流として、頻繁にニュースになっている。トヨタは、スバルとのタッグだけでなく、マツダやデンソーなどと組んでおり、小型EVではダイハツやスズキと、中国向けでは、BYDと協力関係にある。
海外に目を向けると、フォルクスワーゲンはフォードと、ダイムラーは日産・ルノーと協業関係にある。
主要国の燃費規制や、中国のNEV(新エネルギー車)規制をクリアするために、EVは欠かせない存在だが、バッテリーなどのコストはなお高止まりしている。
他社との協業でリスクヘッジするのは、ある意味、当然の経営判断と言えるだろう。

電動車専用のe-TNGAを採用
トヨタ、スバルが共同開発する専用プラットフォームは、トヨタ社内で「e-TNGA」と呼ばれている。
e-TNGAは、電池の幅などは固定し、ホイールベースや電池の搭載量を変動させる。こうして、固定部位と変動部位を決めたうえで、数種類のモーターを組み合わせ、必要とされる駆動方式と動力性能を実現する。
また、「電池を小さくしながら、そこに発電機をインストールし、安心して長距離を走れる、そういう方向もある」と、関係者が語っていることもあり、PHV化もあり得るとの見方を示している。

電池の経年劣化抑制を重視
トヨタ、スバル共同開発のSUVタイプEVはどんなパフォーマンスを見せるのか。現状ではまだ詳細はわかっていない。ただ、少なくとも電池技術がカギになるようだ。
トヨタがこだわっているのは、電池の耐久性だ。
「カタログデータとして、400km、500km走れるとかはよく出てくるが、実際問題として、5年経ったら、あるいは10万km走った後に何km走れるかは共通の試験方法もない」と関係者は問題視している。
トヨタは初期性能より、電池劣化の抑制を重視して、市販化される頃には、世界トップレベルの性能を達成する意気込みだ。
何かと騒がれるEVだが、2018年の世界販売台数はわずか120万台で、このうち半分をNEV規制が敷かれている、中国市場が占めている。メーカーのガチンコ勝負はこれからが本番だ。
※2019年9月20日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません
【諸元・スペック】
■予想発表時期:2022年
■全長×全幅×全高:4800×1820×1600(mm)
■搭載エンジン:電気モーター
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