スズキ スプラッシュ 【ちょい乗り試乗】
2008/11/19
名を捨てて実を取る人なら、きっと気に入るはず!
スズキが欧州から逆輸入するスプラッシュ。その試乗会に行ってきました。スイフトの1.2Lエンジン、シャーシなどを共有する、ヨーロッパ市場を狙ったコンパクトカー。生産はハンガリーのマジャールスズキ社で行われています。
スイフトに比べ、ホイールベースは30mm短い2360mm。全長&全幅はトヨタ ヴィッツよりも小さく、全高でわずかに高いというサイズです。
スプラッシュ:全長3715mm×全幅1680mm ×全高1590mm
ヴィッツ:全長3785mm×全幅1695mm ×全高1520mm
しかし、なのです。いざドアを開けて座ってみると「ボディサイズの割にシートがやけにデカイ」のに気づかされます。考えてみればそうですよね、日本人よりも比較的大きなヨーロッパ人に売る車なのですから。室内の前後左右にみっちり、という感じです。しかも肉厚で、硬めのソファのような。
後席に座ってもその心地よさは変わりません。膝元は十分に余裕があります。しかも肉厚なのに、背もたれを倒すと座面部分がダイブして、倒した背もたれとラゲージがキレイに平らになるところは、日本人的な仕事をしている印象です。
いざドライブしてみると、日本車とは明らかに違う乗り心地。ドイツ車かのようです。
シートが良いだけでなく、ピッチングや突き上げをうまく抑えているセッティングになっています。このフラットな乗り心地はVWのポロやルポ、さらに言えばオペルに近い感じだね、などと同乗したスタッフと話していたら、実際、オペルにOEM供給もしているそうです。
高速道路でも安定した走りを披露。大人3人が乗ると、上り坂では多少もたもたしますが、十分な性能だと思います。音や振動の押さえ込みもこのクラスとしてはかなりいいです。
1.2LエンジンにCVTの組み合わせは、日本だけ。押すと、うにゅっと出てくるセンタークラスターのカップホルダーも日本仕様のみ。あとは足回りもなにもかも、ヨーロッパ仕様のまま。運転席にはフットレストもあります。このクラスの日本車ではなかなかないことです。
ボディカラーも鮮やかな色が中心。「スイフトは男性に人気があるので、これは女性に」(スズキの技術者)といわず、できれば男性にも積極的に選んで欲しい一台です。
おそらく、この肉厚なシートやフラットライドな乗り心地は、日本車に乗りなれた方々からは「硬い」と言われてしまうでしょう。しかし、日頃の不摂生で腰や肩がバリバリだった私が証言しましょう、この車ならそれが気にならないと。
価格は軽自動車のターボモデルよりも安い123万9000円。アルミホイールが標準装備で、後席の真ん中の席も3点式シートベルト付きです。名を捨て実を取ることをよしとする人ならば、きっとこの車の魅力がわかってもらえるはずです。
スイフトに比べ、ホイールベースは30mm短い2360mm。全長&全幅はトヨタ ヴィッツよりも小さく、全高でわずかに高いというサイズです。
スプラッシュ:全長3715mm×全幅1680mm ×全高1590mm
ヴィッツ:全長3785mm×全幅1695mm ×全高1520mm
しかし、なのです。いざドアを開けて座ってみると「ボディサイズの割にシートがやけにデカイ」のに気づかされます。考えてみればそうですよね、日本人よりも比較的大きなヨーロッパ人に売る車なのですから。室内の前後左右にみっちり、という感じです。しかも肉厚で、硬めのソファのような。
後席に座ってもその心地よさは変わりません。膝元は十分に余裕があります。しかも肉厚なのに、背もたれを倒すと座面部分がダイブして、倒した背もたれとラゲージがキレイに平らになるところは、日本人的な仕事をしている印象です。
いざドライブしてみると、日本車とは明らかに違う乗り心地。ドイツ車かのようです。
シートが良いだけでなく、ピッチングや突き上げをうまく抑えているセッティングになっています。このフラットな乗り心地はVWのポロやルポ、さらに言えばオペルに近い感じだね、などと同乗したスタッフと話していたら、実際、オペルにOEM供給もしているそうです。
高速道路でも安定した走りを披露。大人3人が乗ると、上り坂では多少もたもたしますが、十分な性能だと思います。音や振動の押さえ込みもこのクラスとしてはかなりいいです。
1.2LエンジンにCVTの組み合わせは、日本だけ。押すと、うにゅっと出てくるセンタークラスターのカップホルダーも日本仕様のみ。あとは足回りもなにもかも、ヨーロッパ仕様のまま。運転席にはフットレストもあります。このクラスの日本車ではなかなかないことです。
ボディカラーも鮮やかな色が中心。「スイフトは男性に人気があるので、これは女性に」(スズキの技術者)といわず、できれば男性にも積極的に選んで欲しい一台です。
おそらく、この肉厚なシートやフラットライドな乗り心地は、日本車に乗りなれた方々からは「硬い」と言われてしまうでしょう。しかし、日頃の不摂生で腰や肩がバリバリだった私が証言しましょう、この車ならそれが気にならないと。
価格は軽自動車のターボモデルよりも安い123万9000円。アルミホイールが標準装備で、後席の真ん中の席も3点式シートベルト付きです。名を捨て実を取ることをよしとする人ならば、きっとこの車の魅力がわかってもらえるはずです。
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
スズキ スプラッシュ 【ちょい乗り試乗】/旬ネタ
あわせて読みたい
日々のチョイ乗り車を探しているけど、EVは眼中にない! っていう方、損はさせないから聞いてほしい。日常使いでも超優秀な大容量EV「N-VAN e:」の話
ホンダ N-ONE e:がかわいすぎる! でも……EVはキツイなら「EVじゃないN-ONE」はいかが?
Cクラスはもはや大きすぎる……ならお得に買えるCLAクラスかAクラスセダンはどう? モデル比較、オススメの狙い方を解説
えっ、現行型ジムニーが100万円台前半から買える? 流通台数も4000台を突破した中古車状況、オススメの選び方を解説!
【試乗】新型 ボルボ XC60|軽快感はそのままにさらに静かに進化。ベストセラーミッドサイズSUVがマイナーチェンジ
【試乗】新型 ルノー キャプチャー|オススメは驚くほどきめ細やかな制御をするフルハイブリッドのE-TECH
【メリハリ堅実タイプ診断】3つ以上当てはまった「合理性とこだわり」をもって商品を選ぶ方にオススメの軽自動車5選
新型ダイハツ ムーヴもついにスライドドアに……。あえて“非スライド”を選びたい人にオススメの5選
「総額65万円以下で狙える足車ならコレ!」買い物・通勤・送迎……日々の暮らしを支えてくれる“ちょうどいい”軽自動車5選
【試乗】新型 フィアット 600ハイブリッド|ドライバーをとりこにするハンドリング、これぞイタリアンコンパクト!