トヨタ アクアが、プリウス顔に大胆イメチェン! でもマイルドな見た目がお好きなら、前期型もいいんじゃない? 中古車相場をチェック!
2025/10/07

イメージ一新!「ハンマーヘッド」デザインの新型アクア
初代のフルモデルチェンジから4年がたった2025年9月、2代目アクアがマイナーチェンジを受けました。
フロントマスクは最新プリウスを思わせる「ハンマーヘッド」デザインに刷新。街で見かければすぐに「新型だ!」と分かるほど大胆なイメチェンです。
確かにスマートでかっこいい印象の後期型。でも、柔らかくマイルドな印象の前期型の方が好き!という方も多いのでは?



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トヨタ アクア(2代目)さっそく、2代目アクアの前期型と後期型の違いを整理しつつ、今の中古車相場やオススメの狙い方をチェックしていきましょう。
前期型と後期型の相違点:親しみやすい前期型、先進性が光る後期型
2011年にデビューした初代アクアは、「小さなプリウス」とも呼ばれるコンパクトなハイブリッド専用車。現行型は2021年にフルモデルチェンジを受けた2代目です。
サイズは全長4050mm、全幅1695mm、全高1485mm(4WDのE-fourは1505mm)と、5ナンバー枠に収まる5ドアハッチバック。ほぼヤリスサイズながら、後席のスペースがヤリスよりもほんの少しだけ長いのがうれしいポイントです。
後期型では、全幅・全高はそのまま、全長が30mm長くなりました。また、ドアミラーの部品を変更することで、ドアミラー全開時の車幅を30mm縮小し、より取り回しやすくしています。


この2代目にはアクア初となる4WDの「E-Four」が採用され、AC100V・1500Wの給電機能が全車に標準装備されていることもトピックと言えるでしょう。
後期型では、スマートフォンのミラーリングなどに便利なHDMI端子がインパネ下部に追加されました。

ラインナップは、ビジネスユース向けに装備が簡易化され、ヤリスと同じ既存のリチウムイオンバッテリーが搭載されたグレード「1.5 B」から、より高出力な新開発のバイポーラ型ニッケル水素バッテリーを搭載する「1.5 X」「1.5 G」「1.5 Z」という4グレード展開で、全グレードに4WDの「E-Four」が用意されています。
また、その後TOYOTA GAZOO Racingが手がけたスポーツタイプの「1.5 GRスポーツ」(FFのみ)が追加されました。
前期型は柔らかい雰囲気のフロントデザインで、親しみやすい印象。後期型は、ハンマーヘッドデザインのフロントマスクで、精悍な現行型プリウスの小型版といった表情になりました。
特に「1.5 Z」グレードでは、左右のヘッドランプをつなぐセンターランプ・LEDアクセサリーランプも装備され、より先進的なイメージとなっています。
このヘッドランプまわりが、前期型・後期型の見た目の差異として最も印象的なポイントと言えそうです。



基本的な走行性能は変わりませんが、後期型は停止直後の車両の揺れ動きを抑え、乗員の姿勢変化を低減する「スムーズストップ」機能が標準装備され、より上質な乗り心地を実現しています。

前期型にラインナップされていたビジネスユース向けに装備が簡易化されたグレード「1.5 B」は廃止され、後期型ではKINTO用グレード「1.5 U」が設定されました。

安全装備「トヨタセーフティセンス」は全車標準。後期型では、プリクラッシュセーフティの対象物にバイクを追加し、出合い頭による衝突回避機能も追加するなど安全装備の拡充が図られています。
また、「1.5 Z」にオプションで設定される「アドバンスト パーク」機能には、並列前向き駐車と後ろ向き出庫、並列前向き出庫が追加されました。
中古車状況:平均価格は総額約200万円、流通量は十分
まだマイナーチェンジ直後ということもあって、当然ながら中古市場にアクア(2代目)の後期型は希少。原稿執筆時に後期型は見当たらず、掲載はすべて前期型です。
そんな前期型のアクア(2代目)全体の平均総額の推移を見てみると、2024年9月から順調に降下し、1年間で約16万円ダウン。市場を見ても総額170万~220万円がボリュームゾーンとなっています。

250万円を超える高価格帯はスポーツモデルの「1.5 GRスポーツ」や最上級グレード「1.5 Z」の登録済未使用車などが占めています。
延べ流通量は、多少の前後はありつつも2000台超えで安定しており、豊富な選択肢の中から選べる状況です。

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トヨタ アクア(2代目)× 2021年7月~2025年8月▼検索条件
トヨタ アクア(2代目)× 2025年9月~ ※流通状況により物件が表示されない場合があります。オススメの狙い方①:コスパ重視なら「1.5 G」グレード一択
とにかく安く手に入れたいという低価格派には、簡易装備の「1.5 B」……かと思いきや、「1.5 B」グレードは流通台数が10台未満と少ないうえに、ビジネスユースモデルだけあって走行距離の多いものが多く、前述のとおりバッテリーは従来型のリチウムイオン電池、それでいて価格帯も総額約130万円からと思いのほかこなれていません。
そこで、コスパで選ぶなら装備と価格のバランスがいい「1.5 G」グレードが断然オススメ。

革巻きステアリングやセンターアームレストが装備され、「1.5 X」では一部オプションとなる先進運転支援システムも標準装備されています。

約120万~280万円で流通し、中古車掲載台数は約370台と豊富で、じっくり選びやすい状況です。
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トヨタ アクア(2代目)× 2021年7月~2025年8月×1.5 G系ちなみに、「1.5 G」より新車価格が廉価な「1.5 X」は約300台の流通があるものの、価格帯は約120万~250万円と、より装備が充実した「1.5 G」に対するアドバンテージはあまり見られません。
もちろんよりカジュアルな内装が好みであれば、ぜひ合わせてチェックしてみてください。
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トヨタ アクア(2代目)× 2021年7月~2025年8月×1.5 X系オススメの狙い方②:上質さにこだわるなら、走りも装備も「1.5 Z」グレードがベスト
大きな高級車からの乗り替えなど、コンパクトで扱いやすく、それでいて上質な車を探しているならこの「1.5 Z」がオススメ。
最上級グレードの「1.5 Z」には、レクサスの「ES」や「IS」、クラウンクロスオーバーなどにしか使われていない「スウィングバルブショックアブソーバー」という高級パーツが使用されています。この上等な足回りのおかげで、乗り心地はフラットで滑らか。

そして大型の10.5インチディスプレイオーディオ、アルミホイール、Bi-Beam式LEDヘッドランプ、ライン発光テールランプなども標準装備されます。

「1.5 Z」の中古車掲載台数は約430台、価格は総額約140万~300万円となっています。
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トヨタ アクア(2代目)× 2021年7月~2025年8月×1.5 Z系より上質なモデルを探すなら、この「1.5 Z」をベースに、ツートーンルーフやリアルーフスポイラー、ブロンズアルミホイールなど一層上質感を高めた特別仕様車「ラフィネ」もチェックしてみてください。
掲載台数は10台以下と希少ながら、約190万~280万円で見つかります。


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トヨタ アクア(2代目)× 2021年7月~2025年8月×1.5 Z ラフィネ系オススメの狙い方③:スポーティな見た目・走りがお好みの方には「1.5 GRスポーツ」
初代アクアにもラインナップされたTOYOTA GAZOO Racingが手がけたスポーツモデル「1.5 GRスポーツ」。2代目は2022年11月に追加設定されています。
GR独自のブランドアイコン「ファンクショナルマトリックスグリル」や専用バンパー、17インチアルミホイールなどを装着した、見るからにスポーティな外観。

ボディ剛性の強化や足回りやパワステ制御も最適化され、アクアならではの乗り心地のよさにスポーティな走りがプラスされています。

「1.5 GRスポーツ」の掲載台数は約60台、総額200万~310万円で流通しています。
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トヨタ アクア(2代目)× 2021年7月~2025年8月×1.5 GRスポーツマイナーチェンジによって印象がかなり変わったトヨタ アクア。まずは見た目から考えて、「新しい後期型よりも前期型の方がマイルドで好き!」という場合は、ぜひ2代目アクアの前期型を選択肢に!
グレードによっても装備や走りが異なるので、好みの1台がきっと見つかるはず。
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トヨタ アクア(2代目)× 2021年7月~2025年8月
ライター
竹井あきら
自動車専門誌『NAVI』編集記者を経て独立。雑誌や広告などの編集・執筆・企画を手がける。プジョー 306カブリオレを手放してからしばらく車を所有していなかったが、2021年春にプジョー 208 スタイルのMTを購入。近年は1馬力(乗馬)にも夢中。
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この記事で紹介している物件
トヨタ
アクア 1.5 X トヨタセーフティセンス 純正ディスプレイ Bluetooth対応 Bカメラ ETC ドライブレコーダー アダプティブクルーズコントロール スマートキー プッシュスタート LEDヘッドライト
本体価格165.7万円
支払総額177.9万円
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