軽自動車なのに4ドアハードトップ!? 2代目オプティの魅力に今さらながら気づかされた!!
2018/10/11

軽なのに4ドアハードトップという希なモデル
日本独自の規格である「軽自動車」は、限られた排気量と寸法の中で個性を打ち出さなければならないという、開発をする側からすればかなりハードルの高いものでしょう。
しかし、その中で各メーカーは様々なモデルを生み出してきました。スタンダードな2BOXのハッチバック車はもちろん、働く車としての1BOXやトラック、タフな走りのSUVや2シーターオープン、ミッドシップレイアウトのガルウイング車まで枚挙にいとまがありません。
そんな中、稀有な存在だったのが独立したトランクを備えたノッチバックセダンでしょう。長い軽自動車の歴史を振り返ってみても、ノッチバックスタイルを採用したのは1962年にデビューしたマツダ キャロルと1966年に登場したダイハツ フェローくらいのもの。
しかし、1998年に突如彗星のように現れたノッチバックセダンが2代目となるダイハツ オプティだったのです。
ダイハツ オプティ(2代目)

1992年に登場した初代オプティは丸みを帯びたスタイルが特徴のハッチバック車であり、同車のミラに比べよりスペシャリティな性格を持たせたモデルでした。
96年には当時の流行に乗るかたちでクラシカルな外観をもった「クラシック」を追加し、その人気を不動のものとしていったのでした。
しかし、98年にフルモデルチェンジを受けて2代目となると、それまでのハッチバックスタイルに分かれを告げ、まさかの独立したトランクをもつノッチバックスタイルに大変貌。
しかも、サッシュレスのドアをもつ4ドアピラードハードトップという後にも先にもこの車だけ(未来のことは分かりませんがたぶん出てこない)という唯一無二の個性をもっての登場だったのです。
そしてこのトランクがまた凝っており、なんと軽自動車にも関わらずダンパーが備わっているのです。さらにダブルリンク式のヒンジをもっていて、狭いスペースでも無理なく開閉できるようになんとも複雑な動きで動いてくれるのもステキ。もうこのヒンジの動きを見ているだけで半日は潰せるというレベルです(個人差があります)。

この時点でもうすでにお腹いっぱいになりつつあるかもしれませんが、まだまだオプティの魅力は続きます。それは搭載されるパワートレインの幅広さ。
ベーシックな3気筒SOHCエンジンを筆頭に、3気筒DOHC、3気筒DOHCターボ、そして最強の4気筒DOHCターボとなんと4種類。
さらにミッションは3速AT、4速AT、5速MTにモデル途中で追加されたCVTも存在し、さらに駆動方式は前輪駆動をベースに、フルタイム4WDとパートタイム4WDが用意されるという超ワイドバリエーションだったのです。

さらに外観の異なる4つのタイプが用意され、その内容は標準的なオプティにスポーティなビークス、さらにローダウンサスペンションを装着したエアロダウンビークス、2000年に追加されたクラシックという布陣。もちろんすべて4ドアハードトップですよ!
と、このように軽スペシャリティカーというキャラクターをより打ち出すために非常に個性的な車両に仕上がった2代目オプティ。
当時はその良さに気づけませんでしたが、今見てみるとなんだか魅力的に見えてきませんか? ほぼムリヤリトランクを備えたために後部座席が狭くなっているとか、ノッチバックスタイルにした結果トランクスペースが狭くなっているとか、ネガな部分もありますが、そんな部分を補ってあまりある魅力にあふれていると言って過言ではないでしょう。

ちなみにそんな2代目オプティの中古車のタマは結構少なく、執筆時点で全国で42台。安いものだと総額15万円くらいから、高いものだと60万円くらいといった感じ。
やはり人気はスポーティな走りが楽しめる4気筒ターボの5速MT車ですが、MT車自体が希少なためじっくり腰を据えて探すのがよさそうですよ。
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