ハイバランスな直列6気筒エンジンを搭載したステーションワゴンは輸入車だけじゃない! マークIIブリットを思いだせ!
2020/06/18

今や希少な直6ステーションワゴンのマークIIブリット
日本ではすっかりマイナーな存在となってしまったステーションワゴンですが、輸入車に目を向けてみるとメルセデス・ベンツやBMW、アウディと名だたるブランドからステーションワゴンがリリースされ続けています。
では国産車はどうかというと、ミドル~ラージクラスのステーションワゴンは、レヴォーグがひとり気を吐くのみで、あとはほぼ壊滅状態。高級車らしい6気筒エンジンを搭載するモデルはすでに絶滅してしまっているのです。
そこで中古車に目を向けてみると、ありましたよ! お手頃価格で手に入れることができるプレミアム感も持ち合わせた直6搭載ステーションワゴンが!!
それが、トヨタ マークIIブリットです!

名機1JZ搭載+FRレイアウトでスポーティ! ユーティリティも◎
その名のとおりマークIIのステーションワゴン版となるブリットですが、先代モデルのマークIIクオリスは、マークIIの名前を冠していながらも実はカムリ系がベースのFF車でした。
しかし、ブリットは再びマークIIがベースのFRレイアウトに戻り、エンジンのラインナップもすべて直列6気筒となっています。さらにグレード体系はすべてスポーティな「iR系」となっており、走りも楽しみたいユーザーにはもってこい。
足回りもこだわりの四輪ダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用し、当時のカタログも前半はほとんど走りに関することばかりだったといえば、どれほど走りに自信があったか分かることでしょう。
そして何より、トヨタの名エンジンとの呼び声も高い直列6気筒2.5L DOHCエンジンの『1JZ』が、NAとターボ両方設定されている最後のステーションワゴンなのです!
圧倒的な動力性能を求めるのであれば、280ps/38.5kg・mの最高出力を誇る1JZ-GTE型ターボエンジンを搭載した「iR-V」系となります。

ですが、NAらしい素直さとマークIIブリットのラインナップで唯一5速ATを搭載する1JZ-FSE型エンジン搭載の「iR-S」系も捨てがたいところ(ただし4WDはエンジンが1JZ-GEとなり、4速ATとなります)。
残念ながら、マークIIとは異なりターボエンジン搭載車にもMTモデルは用意されませんが、MT載せ替えという最終手段がないわけではありません(笑)
もちろん、室内空間はマークII譲りの高級感溢れるもので、オプションで本革シートの設定もあったほど。
ステーションワゴンのキモである荷室も、セダンよりもリアのオーバーハングを伸ばして空間を確保しており、6:4分割可倒式リアシートやトノカバー内蔵のスライド式トノボードを備えるなど抜かりなし。
さらに、折り畳み式ラゲージユーティリティボックスも標準装備され、収納ボックスとして使えるだけでなく、ふたを立てることでパーテーションとしても機能し、車外に持ち出すこともできるというマルチさは、より荷室の使い勝手を向上させてくれることでしょう。



ただ、エクステリアはマークIIとは大きく異なる異形4灯フェイスとなっており、好き嫌いがハッキリ分かれるモデルかもしれません。

マークIIブリットの1JZ系搭載車はいくらくらい?
そんなマークIIブリットは、すでに国産ステーションワゴン受難の時代のモデルということもあって、タマ数は少なめ。しかし、プレミア価格が付いているのかといえばそうでもありません。
まずは、2.5L NAエンジンを搭載した「iR-S」系ですが、こちらは執筆時点での掲載台数は15台とわずかですが、高いものでも総額50万円ほどで見つけることができてしまいます。
そして、iR-S系には電子制御フルタイム4WDの「i-Four」を搭載したグレードも存在するので、降雪地帯のユーザーでも安心ですね。
▼検索条件
トヨタ マークIIブリット(初代・iR-Sグレード)×全国続いて、ターボエンジンを搭載した「iR-V」系ですが、こちらは執筆時点で11台。
さすがに人気のターボということもあって、NAモデルに比べてお値段はお高めですが、それでも総額120万円ほどが最高値。安いものでは60万~70万円程度から探せるといったところです。
▼検索条件
トヨタ マークIIブリット(初代・iR-Vグレード)×全国なお、マークIIブリットは2002年から2007年まで販売されていましたが、ターボモデルは2006年5月に一足早く販売を終了しているため、2007年モデルは存在しないのでご注意ください。
ということで、予想以上にリーズナブルに購入できるイメージのマークIIブリット。欧州のプレミアムワゴンにも負けないポテンシャルを秘めた快速ステーションワゴンを、安価に手に入れるタイミングは今なのかもしれません。

自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。
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