日産 エルグランド ▲新型エルグランドの外観ではピクセル状のデイライトと、ノーズ先端を横断するLEDラインが個性を放つ

※当記事はムックハウス社の発行する雑誌「マガジンX」編集部より寄稿いただたものです。内容は雑誌の内容をWEB用に一部再編成しています。マガジンXの詳細は記事末のリンクをご確認ください。

スタディモデル出品から2年

2025年ジャパンモビリティショーの日産ブースでは近未来の市販車がアピールされる。2年前に存在が示唆された大型ミニバンだ。今春にはエルグランドの名を受け継ぐことも明かされた。

4代目にあたる新型エルグランドは日産が積極的に取り入れている日本特有の和風テイストとデジタルデザインを融合させたルックスに仕上がる。

例えば、ポジションランプとラジエターグリルは組み木細工にインスパイアされた格子模様に設計。また、左右デイライトはノーズ先端を横断するLEDラインで結ばれてワイド感が演出される。
 

日産 エルグランド▲次期エルグランドのティザー画像からも読み取れるように、市販時には格子模様のグリルが与えられてウインドウ上辺にはメッキモールが配される

直3発電エンジンの部品に世界初の工法が用いられる

パワートレインの電動化も見どころに据えられる。これまでエルグランドは大排気量の純エンジン車として販売されてきたが、4代目はハイブリッド車として新開発のe-POWERが国内初採用される。

発電専用に設計された1.5L直3ターボはエクストレイルに搭載済みのユニットと同じものだが、最大効率は42%。また、稼働時のノイズが抑えられて50dBほどの静粛性アップが遂げられる。

この新エンジンには世界初のコールドスプレー工法によるバルブシートが用いられる。これにより、バルブまわりの冷却性と高い耐久性が実現される。

この工法は航空や宇宙産業で実用化されているが、自動車用エンジンへの起用は世界初だという。

ジャパンモビリティショーにてお披露目

この新型エルグランドは2025年のジャパンモビリティショーでワールドプレミアされるものの、発売は26年度に入ってからとのこと。

デビューまでの役半年間、消費者(とくに日産ユーザー)が他社に流出しないようティザー活動が入念に行われる見通しだ。

※2025年9月26日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません。

文/マガジンX編集部
写真/マガジンX編集部、日産自動車