【試乗】新型トヨタ グランエース│後席が快適なことはもちろんドライバーにも気を利かせたモデル
カテゴリー: トヨタの試乗レポート
2020/04/12

巨大なボディだが意外とフレンドリー
後席に人を乗せることを優先させた、ミニバンのトヨタ グランエース。なかなか試乗するチャンスがなかったのだが、ようやく乗ることができた。500kmほど試乗した感想をお伝えしたい。
まず、その大きな車体に目が行く。アルファード/ヴェルファイアに比べて全長、全幅、ホイールベースとどれも長く、堂々とした佇まいだ。
ドアを開けると着座ポジションは高い。しかし、ステップが備わっており乗り降りはしやすい。
シート幅はやや狭い。加えて華美な装飾を抑えた内装は、後席空間が優先された送迎向けモデルだということがわかる。
サイドミラーを見てみると、ボディの後端までしっかり確認できる。箱形のボディ形状のおかげか全長が長くても気にならない。
また、切り立ったボディは狭い道でも運転しやいうえに飽きにくいデザインだ。駐車場の車と車の間の車庫入れも見た目の大きさよりもまっすぐに入れやすい。


見た目以上に安定感の高いモデル
搭載される2.8Lのディーゼルターボエンジンは、2.8トン近いボディをグイグイと引っ張りとても力強い。
気になるディーゼルエンジン独特の騒音も、出足こそ少々気になるが、速度が乗ってしまえば気にならないので静粛性が高いといえる。

首都高速を走行してみると、車重がかさむだけに段差でドンッと伝わる場面もあるが、この平たい面構成のボディとしては剛性感が非常に高い。
今後は振動などを一層低減する処置がされることであろう。
横風が吹いてもふらつかず、安定感が高い。これは良いサスペンションセッティングである。
山間部のコーナリングもリアサスペンションの動きが良く、ハンドリングに影響をきたさない。
ドライバーとしてはここに安心と安定を感じる。そして、その安定した車体の動きは同乗者を気持ち良く過ごさせるのだ。
後席部分のサイドガラスとシートには適度なクリアランスがあって、ゆっくりと外の景色を堪能することができる。こういうちょっとしたことの積み重ねが、同乗者の疲れを癒してくれるに違いない。
グランエースはとても快適である。それに見合った乗り心地のよさを提供し、後席だけでなくドライバーにも気を使ったモデルだ。
アルファード/ヴェルファイアとは一線を画した、快適さがひしひしと伝わるモデルである。




【試乗車 諸元・スペック表】
●2.8 G ディーゼルターボ
型式 | 3DA-GDH303W | 最小回転半径 | 5.6m |
---|---|---|---|
駆動方式 | FR | 全長×全幅×全高 | 5.3m×1.97m×1.99m |
ドア数 | 5 | ホイールベース | 3.21m |
ミッション | 6AT | 前トレッド/後トレッド | 1.67m/1.67m |
AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | 3.37m×1.74m×1.29m |
4WS | - | 車両重量 | 2770kg |
シート列数 | 4 | 最大積載量 | -kg |
乗車定員 | 8名 | 車両総重量 | 3210kg |
ミッション位置 | インパネ | 最低地上高 | 0.18m |
マニュアルモード | ◯ | ||
標準色 |
ブラック、グレーメタリック、シルバーメタリック |
||
オプション色 |
ホワイトパールクリスタルシャイン |
||
掲載コメント |
- |
型式 | 3DA-GDH303W |
---|---|
駆動方式 | FR |
ドア数 | 5 |
ミッション | 6AT |
AI-SHIFT | - |
4WS | - |
標準色 | ブラック、グレーメタリック、シルバーメタリック |
オプション色 | ホワイトパールクリスタルシャイン |
シート列数 | 4 |
乗車定員 | 8名 |
ミッション 位置 |
インパネ |
マニュアル モード |
◯ |
最小回転半径 | 5.6m |
全長×全幅× 全高 |
5.3m×1.97m×1.99m |
ホイール ベース |
3.21m |
前トレッド/ 後トレッド |
1.67m/1.67m |
室内(全長×全幅×全高) | 3.37m×1.74m×1.29m |
車両重量 | 2770kg |
最大積載量 | -kg |
車両総重量 | 3210kg |
最低地上高 | 0.18m |
掲載用コメント | - |
エンジン型式 | 1GD-FTV | 環境対策エンジン | - |
---|---|---|---|
種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | 軽油 |
過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 70リットル |
可変気筒装置 | - | 燃費(10.15モード) | -km/L |
総排気量 | 2754cc | 燃費(WLTCモード) |
10km/L
└市街地:8.1km/L └郊外:9.9km/L └高速:11.2km/L |
燃費基準達成 | - | ||
最高出力 | 177ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
450(46.1)/2400 |
エンジン型式 | 1GD-FTV |
---|---|
種類 | 直列4気筒DOHC |
過給器 | ターボ |
可変気筒装置 | - |
総排気量 | 2754cc |
最高出力 | 177ps |
最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
450(46.1)/2400 |
環境対策エンジン | - |
使用燃料 | 軽油 |
燃料タンク容量 | 70リットル |
燃費(10.15モード) | -km/L |
燃費(WLTCモード) | 10km/L
└市街地:8.1km/L └郊外: 9.9km/L └高速: 11.2km/L |
燃費基準達成 | - |

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
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