ホンダ ステップワゴン 【マイナーチェンジ】
2007/12/04
■ボックス型ミニバンの中でもトップクラスのハンドリング
◆コンセプト
スパーダシリーズを設定し、新しい車種構成で魅力向上
かつて1BOX系ミニバンの市場で首位を走ったステップワゴンも最近は販売面で伸び悩みを見せ、2005年5月からの現行モデルはトヨタのヴォクシー/ノアや日産セレナとの競合の中から抜け出せない状態にある。そんな状況に対応して魅力アップを図ったのが今回のマイナーチェンジ。旧型のエアロモデルに設定されていたスパーダをシリーズ名として復活、2.4L車はスパーダのみの設定とするなど、ラインナップを大幅に変更した。競合車でもエアロパーツを装着するなどしてスポーティなイメージを高めたモデルは人気を集めており、ステップワゴンもそれに対応したわけ。同時にキャプテンシートの設定による7人乗りを追加し、装備を充実化するなどの改良を行っている。
◆室内&荷室空間
キャプテンシートを採用し、座り心地の良い2列目を用意
室内では2列目シートを独立式のキャプテンシートとした仕様を追加したのが大きな特徴。日本では乗車定員の多いほうが売れる傾向が強いが、2列目シートの座り心地が良く、快適なのは断然キャプテンシートのほう。8人で移動する機会の多い人ならともかく、そうでないのなら7人乗り仕様が断然お勧めである。また明るい室内を作るガラス屋根のトップライトルーフ(オプション)は高熱線吸収UVカット機能付きのプライバシーガラスになり、より快適性を向上させた。このほか、エアコンにはアレルフリー高性能脱臭フィルターを標準装備したのをはじめ、内装のパネルやシート表皮などに変更を加えて、装備やインテリアの仕様をより上級のものとしている。
◆ドライブフィール
2.4LのトルクとCVTを合わせ、滑らかな走りを実現する!!
ステップワゴンはほかの1BOX系ミニバンとは異なり、低床パッケージを採用することで、安定した走りを特徴とする。今回追加されたスパーダでは、16インチのアルミホイールを装着するとともに、FF車には専用のチューニングを施したサスペンションが用意され、一段と安定感の高い走りを実現している。ハンドルを切ったときも、いきなりグラッとくるような感じはなく落ち着いた挙動を示すので、安心して操舵できる印象だ。搭載エンジンは2Lと2.4Lの2機種があり、パワーはさして違わないものの、2.4Lエンジンはトルク性能に優れている。ミニバンにはこうした味つけのエンジンが適しており、CVTとの組み合わせによる滑らかな走りは好感がもてる。
◆こんな人にオススメ
ミニバンだから多人数乗車する機会の多いユーザーにお勧めなのはもちろんだが、同時に普段は通勤に使うなど、一人で乗ることも多いようなユーザーに特にお勧めできる。1BOX系ミニバンの中で走りの安定感の高さが際立っているのがお勧めのポイントだ。2.4LエンジンとCVTの組み合わせは2L+ATと同等の燃費性能を得ている。主要諸元のグレード | スパーダ24SZ |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | CVT |
全長×全幅×全高(mm) | 4660×1695×1770 |
ホイールベース(mm) | 2855 |
車両重量(kg) | 1590 |
乗車定員(人) | 7 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 2354 |
最高出力[kW(ps)rpm] | 119kW(162ps)/5700rpm |
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 218N・m(22.2kg-m)/4000rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 12.2 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛レギュラーガソリン/57 |
車両本体価格 | スパーダ24SZ 261万4500円 G・L HDDナビパッケージ 240万4500円 |
ホンダ ステップワゴン 【マイナーチェンジ】/試乗レポート
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