ホンダ オデッセイ 【新型車】
2008/11/26
デザインは先代モデルを継承しながらも
環境&快適性が大幅に向上された
PERFORMANCEエンジン種類やミッション、最新装備などを解説
先代のデザインを継承しつつ先行・環境性能を進化
プラットフォームを低床化することでミニバンの世界に新しいスタイリングを提案した先代オデッセイ。4代目となる新型もこのコンセプトを継承し、立体駐車場に入る1545mmという全高をもつボディを手に入れた。グレート体系は標準車と走行性能を高めたアブソルート。エンジンは旧型同様2.4Lのみだが、アブソールトには専用チューンが施されている。DRIVING実際に運転してのドライビングフィールを解説
ロールを抑えながら乗り心地を抑えた走り
どのグレードでも共通しているのが、旋回時のロールが少ないこと。元々低床設計なので、コーナリングは安定しているのだが、新設計のパワステとの協調制御もかなり利いており、ハンドリングは痛快と言えるほど気持ちがいい。特にアブソルートは18インチタイヤを装着しながらも路面からの突き上げも少なく、標準車よりさらにしっかりとした走りが楽しめる。SPACE室内空間の広さや演出を解説
独自シート設計により2&3列目の快適性が大幅に向上
低床技術により、室内高1220mmは旧型と同じ。しかし着座位置の適正化により、2&3列目からの視界も良好、また3列目は膝回りの間隔を20mm拡大するなどして快適性が向上している。オプションのカーナビとセットで新設定されたマルチビューカメラシステムは前後左右に魚眼カメラを設置。360度車両の周りを見渡せるような映像を表示するなど、非常に便利だ。OWNERSHIPスタイルや品質など所有する喜びなどを検証
少し硬派になった?しかしこれがオデッセイらしい
第一印象、特にアブソールトはかなりフロント回りのインパクトが強く、旧型のオーナーでも最初は戸惑いがあるかもしれない。しかし、逆にその力強いアピアランスに惚れてしまうかも。「いい車が好きだ。男ですから」というCMコピーはなかなか的を射ており、家族の車でありながらドライバーの走りたいという欲求を満たすGTミニバンとも言える。SPECIFICATIONS
グレード | Li |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | CVT |
全長×全幅×全高(mm) | 4800×1800×1545 |
ホイールベース(mm) | 2830 |
車両重量(kg) | 1545 |
乗車定員 | 7人 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 2354 |
最高出力 | 127kW(173ps)/6000rpm |
最大トルク | 222N・m(22.6kg-m)/4300 |
車両本体価格 | 338.0万円 |
RATING走行性能だけでは車は語れない。そこで快適装備の充実度や安全性の高さ、環境性能、燃費、バリューの5つのポイントで評価する
EQUIPMENT(装備)
L以上とアブソルートにはクルーズコントロールやアルミホイールが標準装備されるが、オーディオは全グレード、レス仕様。インターナビ対応のカーナビ&オーディオがやはりオススメだ。
SAFETY(安全性)
全グレードにVSA(横滑り防止装置)が付いたのはポイント高し。残念なのは2列目中央のシートベルトが2点式であること。新開発のEPS(パワステ)もVSAと協調制御することで走りに余裕が生まれる。
ECO(環境性能)
環境技術には自信のあるホンダらしく、M、L、LiのFF車の平成22年度燃費基準は+25%を達成。低排出ガス規制は星4つと優秀。自動車取得税の大幅な控除が受けられる点も評価したい。
MILEAGE(燃費)
M、L、LiのFF車の10・15モード燃費は13.2km/hと旧型より向上。さらにECOモードはエンジン/CVTのほかエアコンまでも制御。ONにしておくことで実用燃費も3~10%も向上させることができる。
VALUE(バリュー)
キープコンセプトと言われがちだが、その中身一つ一つが確実にブラッシュアップされており、トータルで大きく進化していることがわかる。装備類の充実も含め、魅力あるミニバンと言える。
総合評価
18

ホンダ オデッセイ 【新型車】/試乗レポート
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