夏休みに行ってみよう! 歴史ある300台以上の車たちが展示されている日産ヘリテージコレクションをレポート!!
2018/07/20

一般見学も受付中! 日産ワールドへどっぷり引き込まれる
皆さんにとってはどうでもいいことと承知していますが、わたくし物書きブンタは今、モーレツに日産車が欲しい。かつて1967年式2代目パトロール(サファリの前身)や2013年式初代NV350キャラバンを所有していたものの、それ以来日産車とはとんとご無沙汰状態。
日産自動車といえば1933年の創立。長い歴史の中でたくさんの名車を世に送り出してきたからこそ、中古車の選択肢はウルトラ潤沢です。こうなると物欲の火がどこでバーニングするのかコントロールは難しい。
そんなマインドを見透かしたはずもありませんが、編集部の横山さんから「日産ヘリテージコレクションへ行きませんか?」(神奈川県座間市)とタイムリーな着信。
ヘリテージコレクションといえば日産の殿堂ともいうべき場所。ここには数々の名車を含め、そのほとんどが実際に走れる状態で保存されています。その台数なんと300台以上! 日産を再発見するには絶好の機会です。
しかも秘蔵しておくのではなく、一般の見学も受け付けているという日産の太っ腹。せっかくなのでプレビュー的にご紹介しますね。

エントランスを入って右手にあるのが、このロッカー。ひとつひとつの扉に年代と車名が割り振られていて、知らない車もたくさん。自分の生まれた年に作られた車だとか、お気に入りのスペースを見つけて利用できます。
その脇にガチャガチャ発見!

小さい頃よくやりました。受付で両替してもらっていざチャレンジ!!
出てきたのは現在の日産を代表する1台「リーフ」。温故知新という言葉があるくらいですから幸先の良いスタート。ちなみにオマケ付きで、カプセルの中にはオマケの商品名が書かれた紙が入っています。受付で交換してもらいましょう。何が出てくるかは行ってからのお楽しみ。
ガレージ内は涼しくて快適!!

冷房が入っているので真夏の見学でも安心です!
最初に目を引いたのが、ネーミングもルックスもキュートな電気自動車の「たま」。
なんと1947年式なのですが、石油不足、発電所の電力余剰を背景に誕生したそうです。バッテリー(鉛電池)を積んでいるのは床下部分で、現在の電気自動車にも通じる設計思想に感心させられます。
最高速度は35km/h、航続可能距離は96kmと走行性能こそ時代を感じさせますが、この時代からバッテリーで走れる車があったなんてすごいですよね?
ちなみにこの車は日本自動車技術会の自動車技術240選にも選ばれています。

お次はブルーバード!
今でこそ女性向けのグレードや特別仕様車は珍しくありませんが、日産では60年代のブルーバードに女性向けの特別仕様車「ファンシーデラックス」を早くもラインナップしていました!!
助手席のサンバイザーはメイク道具が収納できるようにメイクポーチのようなつくりになっていたり、ドアの支柱に一輪挿しが用意されていたりとまるでイタリヤ車やフランス車のような趣き。


聞いたことありますか? ちょっとマニアックな自動車用語
フィニッシュラインコンディションって聞いたことありますか?

1958年に発売されたダットサン1000は耐久性をテストするため、1958年8~9月に開催されたオーストラリア一周ラリーにエントリーしました。そしたら、初の国際舞台にして、まさかのクラス優勝!!
日産の、いや日本車のクオリティを証明してみせました。右のフェンダーがベッコリへこんだまま。これが「フィニッシュラインコンディション」と呼ばれるものです。ラリー車はゴールしたときの状態で保存することが多く、あえてこの状態で保管しているんだとか。
ちなみにサーキットを走るレースカーは「スタートラインコンディション」といって、スタートしたときの状態に復元して保存するそうです。

これは、「けんかワイパー」というそうです。やや物騒なネーミングですが、左右のワイパーが中央で組み合うようなレイアウトになっていることからそう呼ばれるようになりました。あくまで俗称ということですが、身近な車と違いをと比べてみてください。たしかに配置がユニーク!
一般的な車のように、左右のワイパーが同じ方向を向いているものは、なんだが「なかよしワイパー」と呼びたくなりますね(笑)。
見れば見るほど、ユニークな発見が潜んでいる日産ヘリテージコレクション。
インターネットから予約ができて見学料も無料なので、この夏休みに足を運んでみてはいかがでしょうか。
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