第91回 トヨタ カムリ(現行型) 【おいしい中古車】
2009/08/14
■広大な居住空間を誇る快適サルーン
みなさん、トヨタのカムリにどんなイメージをおもちですか? 「確か、トヨタのミドルサイズセダンじゃなかったっけ?」という人が多いと思います。しかし、そんなカムリも、今はボディが大きくなって、すっかり高級セダンの仲間入り。それなのに、嗚呼それなのに…。人気がないのか、かなりお買い得な一台になっているんです。現行型のカムリが登場したのは2006年の1月。3ナンバーサイズとなった先代からさらに大きくなり、全長4815mm、全幅1820mmのビッグサルーンとしてデビューしました。5ナンバー時代のカムリを知っている私にとっては、え、いつのまにこんな出世しちゃったの? と、かなり驚いたものです。
↑トヨタのデザインフィロソフィ「VIBRANT CLARITY(いきいき・明快)」の下、ホイールベースとトレッドを拡大し、力強く安定感のある外観が特徴(左右)
そんなカムリですが、世界的には超有名な車で、100以上の国や地域で販売されているってご存知でした? 2005年9月には累計販売台数1000万台を達成するなど、日本を代表するグローバルモデルなんです。エンジンは、直4の2.4L一本で、ミッションは5ATを搭載しています。5ATなので変速ショックもほとんどなく、2.4Lエンジンも必要十分。どんなシチュエーションでも不満に感じることはありません。
そして何より驚いたのは、車内の広さ。長い全長とFFレイアウトの恩恵か、後席はもれなくVIP気分が味わえます。足だって余裕で組めちゃうほどの空間です。横幅もゆとりたっぷりなので、大人3人が乗ってもさほど窮屈に感じることはないでしょう。
走りは、車重もそこそこあるので(1775kg)、決してスポーティとは言えません。しかし、高速クルージングは快適の一言。遮音性も高く、あまりに快適すぎて眠くなってしまうほどです。普段から高速に乗る機会の多い人には最適な車ではないでしょうか。
↑シートに座るとなぜか安心する“癒し”のインテリア(左) 後席の大柄な男性でもゆったり過ごせる(中) カーテンエアバッグなど、安全面の充実ぶりも魅力(右)
■走行5万km以下で半額以下の中古車も!
もう一つ、カムリが優れているのは安全性。衝突安全ボディGOAを採用し、側面衝突については、衝撃をボディ全体に分散・吸収させるマルチロードパス構造により、側面強度を向上させ衝突時の客室変形量を低減させています。さらにニーエアバッグやカーテンシールドエアバッグを全車に採用するなど、安全面の充実ぶりは見逃せないポイントです。そんなカムリですが、今一つ人気が伸びていません。ボディが大きすぎるのか、知名度が低いのか理由は定かではありませんが、おかげで中古で買うにはかなりの狙い目です。
走行4.2万km、修復歴なしの中古車(2.4 G リミテッドエディション)が125万円で売られています(しかもHDDナビ付き!)。このグレードの新車時価格は265万円なので、半額以下。ほかにも150万円以下で走行5万km以下の中古車が多く流通しています。ちょっと贅沢気分が味わいたいというみなさん、このカムリ、狙い目ですよ。
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第91回 トヨタ カムリ(現行型) 【おいしい中古車】/旬ネタ
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