第180回 日産 マーチ(現行型) 【おいしい中古車】
2011/07/01
■アイドリングストップ機構を備えた定番コンパクト
国内外で累計565万台も販売した大人気コンパクトカーの日産マーチ。そんな大ヒットモデルの4代目が登場して間もなく1年となりますが、中古車市場では早くも半額以下という中古車も出回ってきています。2010年7月に登場した現行型のマーチは、初代から続く「フレンドリー」のDNAを受け継ぎ、さらなる運転のしやすさと楽しさに加え、10・15モード燃費26.0km/Lという低燃費を実現しています。
タイヤを四隅に寄せたデザインによってリアトレッドを拡大し、シル部も外側へ張り出したことにより、踏ん張り感を表現したプロポーションを実現した(左右)
この燃費を可能にしているのが、日産初となる新開発の1.2L3気筒エンジン。副変速機付きの新世代エクストロニックCVTと組み合わせることで大幅に燃費を向上させています。そして忘れてはならないのがアイドリングストップ機構です。
今では多くの車種に採用されているアイドリングストップ機構ですが、エンジンの再始動時などにどうしても違和感を感じてしまうものです。しかしマーチに採用されている機構は、進行方向にステアリングを切り始めるとエンジンが再始動したり、ペダルから完全に足を離す前にエンジンが再始動したりと、極めて違和感の少ない自然な運転が可能となっています。
また、インジケーターにアイドリングストップ時間と節約したガソリン量が表示されるので、具体的な数値でエコドライブを実感できるのも大きなポイントです。ちなみにアイドリングストップ中はエアコンが送風になりますが、OFFスイッチもあるので、冷暖房を優先させることも可能です。
このように、アイドリングストップが大きなトピックであることは確かですが、そのほかの進化も見逃せません。フロントウインドウは上下左右の見開き角を拡大し、より良好な視界を確保したほか、ルーフパネルにブーメラン形のビードを施し、室内のこもり音を抑制するなど静粛性も向上させています。
やさしく守られるような感覚を表現したインパネ回り(左) 後席は大柄な男性でもくつろげる居住空間をもつ(中) ラゲージは旧型と同程度の容量を確保(右)
■新車より30万円以上安い未使用車も!
こうして見てくると相変わらず魅力満点なマーチですが、こと中古車市場においては、早くも狙い目な存在となってきています。程度にこだわらなければ、半額以下で買うことも可能です。例えば2010年式の12X。これの修復歴あり、走行距離0.4万kmの中古車が、59.9万円です。新車時価格は123万円なので、半額以下で購入できます。修復歴が気になるという方は未使用車に目を向けてもいいかもしれません。走行距離3kmという未使用車が新車時価格より30万円以上安い89.8万円という価格で販売されてました。新車でのマーチ購入、あるいはコンパクトカー購入をお考えのみなさん、現行型マーチがもれなくオトクですよ!
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第180回 日産 マーチ(現行型) 【おいしい中古車】/旬ネタ
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