「さすが」としか言いようがない! 新型エクリプス クロスはスタイル重視といえど正真正銘、三菱の四駆だった
2017/12/20
▲三菱の新型クーペSUV「エクリプス クロス」の試乗会が開催されました。プロトタイプですが、見て、聞いて、乗ってきましたので、感想と写真など紹介しますコンパクトSUV界に新参者! 三菱はどう生き抜く
12月某日、三菱 エクリプス クロスの試乗会に参加してきました。
エクリプス クロスは、三菱のラインアップに加わった新型コンパクトSUV。欧州では、すでに発売がスタートしています。
三菱自動車の広報部によると、コンパクトSUVセグメントは、2020年以降も世界的に拡大する見立てとのこと。
一方でアウトドアシーンでの使用は年々減少傾向にあるそうで、コンパクトSUV購入者が選ぶ際に一番重視する点も「スタイル・外観」であるということが調査によって分かっているそうです。(2016年に行った調査に基づく)
そんな時代背景も踏まえ、三菱が開発したのがこのエクリプス クロス。
ズバリ、売りは「デザイン」ということで、近年世界中で支持が高まっているクーペスタイルを採用しています。
色にもかなりこだわったそうで、メインカラーとなっている「レッドダイヤモンド」は、開発はもちろん、工場での塗装にも相当な手間をかけているそうです。
▲1989年より米国で販売し好評を博した「エクリプス」にクロスオーバー「クロス」を合わせ、新たに誕生した「エクリプス クロス」。「エクリプス(ECLIPSE)」は、天文現象である「日食」を意味する英語で、“皆既日食のダイヤモンドリングのように、見る人の心を刺激し、高揚させ、鮮明な印象を与えるような存在に”といった思いが込められているそうです。イメージカットは、今年アメリカでの皆既日食時、実際に撮影したのだとかクーペスタイルのSUVといえば、昨年登場したトヨタ C-HRが代表格ですが、市場ではどのように対抗していくのでしょうか。
販売目標などを担う「プログラムダイレクター室」の担当者に伺ったところ、三菱が培ってきたSUVの走行性能とクーペの世界観を高次元で融合させ、エクリプス クロスならではの存在感でアピールしていきたいとのこと。
このお話しを伺った時点では「言ってることは分かるけど、戦国時代のSUV界では厳しそうだなぁ……」と思ったのが正直なところです。
だって、対抗馬のC-HRはバカ売れ状態です。二番煎じであるならなおさら、明確な差を見せなければ、目の肥えた現代のユーザーたちは動いてくれないでしょう。
……が、試乗がはじまると、こんな私のモヤモヤは一掃! ……三菱さん、無駄なこと考えてごめんなさいっ!!
▲クーペライクなボディライン。シャープでスポーティなデザインのアッパーボディとマッシブでダイナミックなロアボディが融合していますスラローム&低ミュー路で分かった三菱の実力
用意された車は「プロトタイプ」ということで、敷地内のみでの試乗でしたが、急なスラロームや水を撒いた低ミュー路のコースで、ハンドリングや四駆性能を試すことができました。
専門的な見解は後日、松本英雄さんの試乗記でご覧いただければと思いますが……これ、スゴいです。三菱のS-AWC技術、「さすが」です。
私は特に低ミュー路のカーブ時に感じたのですが、制御が素晴らしく、ブレーキを踏む必要がありませんでした。しかもハンドリングや乗り心地に気持ち悪さもありません。
雪道や氷上ではないにしろ、急カーブにかなりのスピードで突っ込んでも、とにかく安定してスーッとコーナリングしてくれるのです。
松本さんも「スゴい! やっぱりこれが三菱だよ!」と大興奮でした。
このスゴさはぜひ、たくさんの方に体感していただきたいです。
特に、“四駆が必須”という環境下でコンパクトSUVを検討している人に乗ってほしいと感じました。
調査のとおり「スタイル・外観」で選ぶユーザーが増えているならば、「もしものときの性能」を重視せずに決断している方が多いということかもしれません。エクリプス クロスは、クーペSUV界において“より高性能で安心感の高い選択肢”となるはずです。
“デザイン重視で買ったら、安心・安全もついてきた”といったイメージで、悪路や雪道での“もしも”な瞬間に「選んでよかったな」と思える……このモデルは、そんな存在になってほしい! ……なんてことを思った試乗会でした。
公道での試乗が楽しみです!
▲スラロームでは、SUVとは思えない動きを見せてくれたエクリプス クロス。懸念されていた1.5Lターボも、無問題のパワフルさでした日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
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