レースアナウンサーのピエール北川さん「今でもレーサーの夢は諦めていません(笑)」
カテゴリー: クルマ
タグ: トヨタ / ヴィッツ / スペシャリストのTea Time / 河西啓介
2021/03/25

車で我々に夢を提供してくれている様々なスペシャリストたち。連載「スペシャリストのTea Time」は、そんなスペシャリストたちの休憩中に、一緒にお茶をしながらお話を伺うゆるふわ企画。
今回は、SUPER GTやF1などのレースで欠かせないレースアナウンサーの、ピエール北川さんとの“Tea Time”。

語り
ピエール北川
ぴえーる・きたがわ/1970年6月2日、三重県出身。SUPER GT公式アナウンサーや、F1日本グランプリの場内アナウンサーを務めるなど、サーキットでのレース観戦には欠かせない存在である。自身もJAF国内Aライセンスを保有。
『栄光への5000キロ』が僕の人生を決めた
子供の頃からずっとレーサーになりたかったんです。
小学校の時に図書館で見つけた『栄光への5000キロ』という本(サファリラリーに挑戦したドライバーを描いた物語)を読んで影響されたんです。
その夢はずっと変わらなくて、高校は県内でもそれなりの進学校だったんですけど、先生に「車の仕事に就きたいので就職します」と言って、雑誌に載っていたラリーショップの求人に応募しました。
そうして飛び込んだ憧れのラリーの世界だったんですが、いざ働いてみると想像とはずいぶん違って(笑)。半年で挫折、辞めてしまいました。
そのあと地元に戻り、でも車の仕事はしたくて、自動車のディーラーに就職しました。
そこで働きながら、レーシングカートのクラブチームに入ってレースをやり始めたんです。やっぱり“レーサー”への思いが強かったんですよね。
飲み会中にノリで決まった“ピエール北川”という名前
あるときクラブの代表から「お前はよく喋るから、レースを盛り上げるためにグリッド紹介やレース実況をしてくれないか」と、いきなりマイクを渡されて。そこで実況の真似ごとをしてみたら、これがえらくウケたんです。
当時、テレビのF1中継で古舘伊知郎さんの実況をよく聞いていたので、自分なりにそれを真似て喋ってみたら、あちこちのレースから声がかかるようになって、1年も経たないうちにカート雑誌の編集長から「鈴鹿サーキットが若手で喋れるやつを探してるから、紹介するよ」と電話が入りました。
その頃はレースアナウンサーの仕事に手応えを感じて、「これは僕の天職かもしれない……」と思い始めていたので、もうやるしかない! と。
幸い、翌年(1995年)から鈴鹿サーキット南コースで行われるカートのシリーズ戦実況を任せてもらえるようになり、そこからは二輪、四輪、ローカル戦から国際レースまで、鈴鹿で行われるありとあらゆるレースの実況をさせてもらうようになりました。
ちなみに「ピエール北川」というのは、マイクを持って喋り始めたころ、「アナウンサーなんだから芸名があった方がいいんじゃない?」と仲間に言われて、飲み会のときにノリでつけた名前なんです。
「ピエール、いいじゃん、いいじゃん」みたいな感じで。なので特別な理由はありません(笑)。

将来の夢は中古車ショップ店主?
僕なりの実況のスタイルがあるとすれば、“レーサー目線”ということでしょうか。
カートレースをやっていたときの経験から、「この後はこういう展開になるだろうな」とか「あのドライバーは速いから、しばらく付いていって何周目に抜くだろう」とか、自然にそんなことをイメージしながら喋っています。
目の前のことを実況するだけじゃなく先のことを予想して、解説者的な役割を兼ねているところもありますね。お客さんが想像を膨らませられるような喋りを心がけています。
レーサー目線という意味では、今もプライベートでレース参戦しています。
トヨタ ヴィッツをベースにしたマシンでラリーの地方選手権やワンメイクのイベントに出ていて、昨年は一度優勝もしました!
仕事は「喋り」ですが、やっぱり原点は「走る」ことなんですよね。車はスポーツカーから営業車まで何でも好き。
ですがこの頃「こういう仕事しているのに、いろいろな車に乗ったことないな……」と思って、「乗りたかった車や憧れていた名車に片っ端から乗ってみたい」と妄想しているんです。
いっそ中古車屋をやったらいろんな車に乗れるんじゃないかな……なんて考えて去年、古物商の免許も取ってしまいました。
そのうち「カーショップピエール」の広告をカーセンサーに載せていただく日が来るかもしれません(笑)。

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